今回はUber Eats(ウーバーイーツ)の配達依頼を承諾した後のキャンセル方法(受けキャン方法)やキャンセルにおける注意点などを解説していきます。
これを知るか知らないかでは配達業務の効率がかなり変わってくるので初心者の方は必見となります。
すでに配達キャンセル方法を知っている・使っている方も受けキャンの仕様についても記載しており、知っておくと今後の配達に役立つと思うので一読して頂ければと思います。
配達のキャンセルとは
まず、今回解説する配達キャンセルとはリクエスト(配達依頼)通知が来て「承諾」ボタンを押してリクエストを承諾した後に、その承諾した配達を無効にさせることです。
そして、その配達キャンセルは大きく分けて「ピックアップ前(リクエスト承諾から商品を預かるまで)」と「(ピックアップ後)商品を預かってから届けるまで」の2つになり、それぞれキャンセル方法・注意点も異なってきます。
ちなみにリクエスト通知段階での依頼拒否(通知画面の×を押す、そのまま45秒放置する)については今回紹介する配達キャンセルとは異なるので詳細の説明は省略します。
ピックアップ前キャンセル(受けキャン)
ピックアップ前のキャンセルとはリクエストを承諾してから店に行って商品を預かるまでにキャンセルすることを示し、通称「受けキャン」と呼ばれます。
「受けキャン」という単語はUberEats配達員界隈ではよく飛び交う言葉なので知らない方は覚えておきましょう。
受けキャン方法については後述しますが、店から商品を預かるまでであれば簡単にアプリ上で配達をキャンセルすることが可能です。
ピックアップ後キャンセル
ピックアップ後のキャンセルとは店から商品を預かってから注文者に商品を届けるまでにキャンセルすることを示し、こちらは基本的にサポートセンターにチャットが必要になります。
後述しますがこの「商品を預かってから届けるまで」のキャンセルは非常にリスクが高いので、店から商品を預かった以上は何か特別な事情が発生しない限りは配達のキャンセルは控えましょう。
配達キャンセルを使うケース
では実際にどういった際に配達のキャンセルをおこなうのかを先程紹介したそれぞれのケースごとに解説していきます。
ピックアップ前のキャンセル(受けキャン)ケース
ピックアップ前キャンセル(受けキャン)に該当するケースとしては、店に向かったものの店まで辿りつけない、店の場所が想像してた以上に遠い、調理時間が長い、商品の量が多く運べないなどの店舗に関してのトラブルになります。
過去に行ったことがある店なら、その店の場所・行き方がわかるので行きたくなければリクエスト通知の段階で拒否すれば問題ありません。
しかし、初めて行く店で場所がかなり複雑な場所にある・店舗メモが不十分で店が見つからない場合は配達キャンセルを実施して、次の新たなリクエスト通知を待った方が良いとも言えます。
あとは店に到着したものの調理完了までだいぶ待ちそうといった場合にも配達キャンセルがよく使われ、近隣で他のリクエストがありそうな場所・時間帯であれば、その案件はキャンセルして次の案件を待つのもありです。
調理時間の問題に関しては、同一店舗の複数同時案件を受けた際に1件分はすでに完成しているものの、もう1件が調理完了まで時間がかかるという場合に、1件だけ配達キャンセルを使います。
また、商品を受け取る際に商品の量が多すぎて運べないという場合も配達キャンセルの対象となります。
同様に同一店舗の複数同時案件を受けたものの2件分運ぶのは難しいという場合にも1件だけキャンセルして、1件分の配達に変更する時にも配達キャンセルが使われます。
それと店から高圧的な態度を取られ、ここの商品は届けたくないと判断した場合にも配達キャンセルが使われることがあります。
(かなりレアなケースではありますが…)
店に関するトラブル以外でもリクエスト通知時に画面操作を誤って意図しないリクエストを受諾してしまった場合にも配達キャンセルをすることにより、そのリクエスト受諾を無効にすることができます。
他にも様々な理由で配達キャンセルするケースがありますが、どんな理由であれ 商品を受け取るまでであれば「受けキャン」にて配達リクエストを無効にすることができます。
ピックアップ後のキャンセルケース
ピックアップ後のキャンセルに該当するケースとしては配達途中に事故等に遭い配達先に行けなくなってしまった、配達中に商品を破損・紛失してしまったなどの配達員側で問題が発生した場合になります。
できれば起きて欲しくないケースではありますが、万が一起きてしまった以上はどうしよもありませんので、その際は配達キャンセル処理が必要となります。
ただし、ケースによっては配達完了として処理することができます。
配達完了として処理できる具体例は「注文者の家が見つからない」「到着したけど注文者に連絡が取れない」といった 注文者と連絡が取れないがために商品を渡せないケースとなります。
上記のケースに遭遇した場合は10分タイマーにてアプリの操作だけで処理することができます。
あと、極めて稀ですが 配達先でお客様とトラブルになってしまった際も場合によっては配達キャンセル対象となることがあります。
いずれにせよ ピックアップ後のキャンセルはサポートへ問い合わせる必要があるので、どう処理して良いか分からなければサポートに質問することで解決できます。
配達キャンセル方法
ここでは具体的な配達キャンセル方法を解説していきます。
こちらも「ピックアップ前(リクエスト承諾から商品を預かるまで)」と「ピックアップ後(商品を預かってから届けるまで)」とで配達キャンセル方法が異なるのでそれぞれのケースごとに解説していきます。
ピックアップ前のキャンセル(受けキャン)方法
以下の手順でUberDriverアプリ上で配達キャンセル(受けキャン)ができます。
① マップ画面で『店舗名』の箇所をタップ
②『配車/配達サポート』をタップ
③ いずれかの該当するキャンセル理由をタップ
④『はい、配達をキャンセルします』をタップ
たったこれだけの操作で配達キャンセルができるので、覚えておきましょう。
ピックアップ後のキャンセル方法
上記の受けキャン方法とほぼ同じ手順でキャンセル処理はできますが、基本的にはアプリ上ではキャンセル処理はせずサポートにチャットするようにしてください。
サポートへのチャット方法は以下の記事で紹介しているので、こちらをご参照ください。
尚、2023年8月以降はピックアップ後のキャンセルはアプリ上ではできなくなり、サポートへ問い合わせることが必須となっています。
配達キャンセルの仕様・注意点
ここでは配達キャンセルの仕様・注意点を解説していきます。
ピックアップ前キャンセル(受けキャン)の仕様・注意点
上記で紹介したキャンセル方法を見てもらって分かるようにキャンセル処理非常に簡単にできる便利な受けキャンではありますが、受けキャンを多用しすぎは良くないという噂があります。
以前までは受けキャンをしすぎると最悪アカウント停止(配達ができなくなる)になってしまうという話もあったのですが、最近ではいくら受けキャンをしてもアカウント停止になることはないと言われています。
それであれば 心置きなく受けキャンを多用しても良いかというとそうでもなく、何らかのペナルティ(配達依頼が来にくくなる など)があるとも言われています。
ただ、Uber Eatsは配達員によって配達依頼の通知頻度を変えるという行為は基本的にはしてないという見方もあり、本当に受けキャンのペナルティがあるかも噂レベルの話となります。
しかし、今後のアプリ仕様変更や規約改定により受けキャン多用による何らかのペナルティが発生することも無きにしも非ずなので 今のうちから受けキャンの多用は避けておきたいところです。
では、どのくらいで受けキャンを多用していることになるかですが、残念ながら受けキャン多用と判断される具体的なキャンセル頻度・回数については明言されていません。
少しでも配達キャンセルの仕様を知りたいと思い、サポートに問い合わせた結果以下の回答がありました。
ピックアップ前のキャンセル率(受けキャン率)は過去7日間の配達リクエスト受理数に対するキャンセル数に基づいて算出される。
つまりは過去8日以上前のキャンセル履歴は消去され、直近7日間のこなした配達数に対してどのくらいのキャンセルをしたかで、ピックアップ前のキャンセル(受けキャン)率が算出されます。
ただ、サポートから回答があった「過去7日間」については曖昧に感じました。
というのもキャンセル率はUberFleetアプリで確認できるのですが、これは月~日までの週単位での確認となり、週を跨いでの確認はできません。
具体的に何曜日にキャンセルをどのくらいしたかというのは分かるものの、週を跨ぐキャンセル率は自分で計算するしかありません。
当然Uber側では週を跨いだ7日間のキャンセル率も簡単に把握はできると思いますが、現在のキャンセル率を確認できる仕様上、過去7日間というは月~日の週単位で区切っているようにも見受けられます。
ということで私の憶測も入りますが受けキャンは各週(月~日)毎に集計されているが、週跨ぎで集計されている可能性も否めないのでざっくりいうと「受けキャンは7日ごとにリセット」される仕様となっているというのが結論です。
ではどのくらいのキャンセル率までならアカウント停止にならないかということですが、こちらについては残念ながら回答はありませんでした…
これは2021年頃の話になりますが、当時の配達パートナーガイドには以下の内容が記載されていました。
- 高評価の配達パートナーのキャンセル率は5%を下回ります
- 配達パートナーのキャンセル率が各都市の平均値よりもはるかに⾼い場合は、警告を送り、その後、アプリからログアウトさせることがあります。キャンセル率が最⾼限度を超え続ける場合、対象となる配達パートナーはアカウントへのアクセス停⽌措置を受ける可能性があります。
これを読む限りは受けキャン率が5%未満であれば問題ないと捉えられるわけですが、ダブル・トリプル配達が実装されている現状を考えると受けキャン率5%未満に留めておくのは現実的ではありません。
実際に稼働している方ならご存じかと思いますが、他店舗ダブル・トリプル案件を受諾して、それらの一部を受けキャンしている配達員は結構な数いると思われます。
特に他店舗ダブル・トリプル実装後はこの受けキャン率についてもかなり寛容になった模様で、キャンセル率が10%・20%を超えても UberEats運営から何も通知は来ない模様です。
結局のところキャンセル率の限度回数・割合は不明ですが、配達パートナーガイドに記載されている「キャンセル率が最⾼限度を超え続ける場合」を読み解くと 2週・3週と連続で最高限度を超え続けた場合に処分される可能性が高くなるかと。
そうであるとすれば、1週だけ大幅にキャンセル率が上がる分には問題なさそうで、受けキャンしすぎたと感じたら翌週は受けキャンを極力控えるようにしていれば そうそうペナルティも発生しないのではないでしょうか。
ダブル・トリプル(2件・3件配達)の受けキャンはキャンセル2回・3回分の扱いになる。
受けキャンは1注文者につき1件の扱いとなるため仮にダブル案件(2件同時配達)受諾後に両方をキャンセルすると2回分のキャンセル扱いとなります。
更にトリプル案件(3件同時配達)を受諾してからすべてキャンセルすると一気に3件分のキャンセル扱いとなります。
こうしたことを考えると、いくら後から受けキャンできるからといって リクエスト通知が来たらとりあえず受諾するのではなく、しっかりとリクエスト内容を確認してから受諾すべきかと。
ピックアップ後のキャンセル仕様・注意点
商品を預かってから注文者へ届けるまでのキャンセルは、受けキャンに比べて非常にペナルティが高くなります。
配達者本人都合によるピックアップ後からドロップ前のキャンセルについては、本人の重大過失として累積で残り時間が経過してもリセットされません。
上記のことから余程のことがない限り、商品を受け取った以上は注文者に届けるようにしましょう。
何らかの理由でどうしても配達先まで行けないということであれば配達キャンセルもしょうがないかもしれません。
しかし、配達先に到着さえすれば注文者がいようがいまいが、キャンセル処理になることはないので 物理的に行くことが不可能でない限りは 時間がかかっても配達先に到着しておきたいところです。
配達キャンセル率の確認
キャンセル率の確認はアプリ「Uber Fleet」にて確認が可能です。
以前まではブラウザからUberドライバーでログインして管理画面の「パフォーマンス」の項目からも確認ができました。
しかし。現在では「パフォーマンス」の項目自体がなくなってしまったので、現状「Uber Fleet」からのみの確認となります。
まとめ
最後に今回の記事のまとめを。
- リクエスト承諾からピックアップ(商品を預かる)前のキャンセルは受けキャンと呼ばれている。
- 受けキャンはサポートにチャットしなくても、アプリ上で簡単にできる。
- 受けキャン率が高くなるとアカウント停止になるので、受けキャンのやりすぎには注意。
- 受けキャンの履歴は7日ごとにリセット。
- ピックアップ後のキャンセルはアプリ上ではできずサポートに問い合わせる必要がある。
- ピックアップ後のキャンセルは重大過失として累積で残りリセットされない。
私自身、配達を始めたての頃は配達キャンセルの存在自体知らなく、店が見つからない時なんかは見つかるまで必死に探してリクエスト受諾から店に到着するまでに20分以上かかったということもありました。
その時に配達キャンセルを知っていればあれほど苦労することはなかったのだとしみじみ思い、これから配達する人達にはあの苦しみを味わって欲しくないという思いからこの記事作成に至りました。
配達キャンセルの仕様上、気軽にぽんぽん使えるものではありませんが、いざという時には非常に役立つ機能ですので、この記事でキャンセル方法・仕様について覚えてもらえれば幸いです。
それでは よい配達ライフを。
コメント