本記事ではUberEats・出前館・Wolt・menuなどのフードデリバリー配達業務においておすすめしない(使っていはいけない・買ってはいけない)アイテム・サービスを取り上げていきます。
一見すると便利なアイテムも実は配達効率を低下させるアイテムであることが往々にしてあり、そうした配達効率ダウンを防ぐためにも配達員の方に一読して頂きたいと思います。
また、使っていはいけないアイテムの代わりとして使うべき おすすめアイテムも同時に紹介していきます。
本記事の注意事項
本記事で紹介するアイテム・グッズはあくまでフードデリバリー稼働という条件化においておすすめしない(使っていはいけない)ということであって、それらの製品自体を批判しているわけではありません。
記事の中では具体的な製品も紹介することもありますが、取り上げる製品はどれも製品としては良質なものであり、適切なシーンで使用すれば非常に有用となり、決して粗悪なものではないということをご理解ください。
また、おすすめしない製品が絶対にフードデリバリー稼働に不向きかと言うとそうでもなく、アイテムによってはフードデリバリー稼働であっても特定の条件化では有用になることもあり、そうした有効な使い方も紹介していきます。
使ってはいけないアイテム
ここではフードデリバリー稼働において使ってはいけない・買ってはいけないアイテムを取り上げていきます。
使ってはいけないアイテム・グッズのリストは以下となります。
次から上記アイテム・グッズを個別に紹介していきます。
スマホ アームバンド
スマホを腕に固定できるアイテムで、スマホ腕ホルダーとも言われています。
基本的には常時 手首にアームバンドを装着し 同時にスマホも片手首に装着し続けたままフードデリバリ業務をする形となります。
スマホ アームバンドについては以下の項目に分けて解説していきます。
次から上記項目を個別に解説していきます。
良い点・悪い点
ここではフードデリバリー稼働におけるスマホ アームバンドの特徴(良い点・悪い点)を紹介していきます。
まず良い点は以下となります。
- 常に両手が使える状態を作れる
- スマホホルダーが不要になる
スマホ アームバンドの長所はスマホがすぐに見れる場所に固定しながら 常に両手が使える状態を維持できる点です。
これによって車両にスマホホルダーを付けなくても、常にスマホを見れる場所に携帯することができます。
スマホホルダーが不要になることから、スマホをスマホホルダーへ着脱する手間も減り 車両乗り降り時の動作がよりスムーズになります。
続いて、悪い点は以下となります。
- 腕が疲れやすい
- スマホを操作しづらい
スマホ アームバンドを装着した手首には常にスマホ+アームバンドの重さの負荷がかかっています。
スマホを操作したり見る場合はアームバンドを装着した手首を上げる必要があり、フードデリバリー稼働では手首を上げる機会が非常に多くなり、腕への疲労度が高くなります。
ただ、腕への疲労は使用していく内に慣れてくるので 腕が疲れるのは最初のうちだけかと。
そして、個人的には「スマホが見づらい」というのがスマホ アームバンドの致命的な欠点と言えます。
この欠点については次の『おすすめしない理由』で詳しく解説するのでここでは省略します。
尚、上記の『悪い点』では触れませんでしたが「半袖で稼働する際に日焼けの跡がくっきり残る」という欠点もあります。
この欠点については、最初から日焼けを気にする人なら 長袖を着用するであろうという憶測から、特に悪い点としては取り上げないことにしました。
おすすめしない理由
フードデリバリー稼働においてスマホ アームバンドをおすすめしない理由は上の『良い点・悪い点』でも触れた「スマホを操作しづらい」点にあります。
まず、車両走行中にアームバンドに装着したスマホを見る場合は「スマホが見やすい位置に来るよう手首を上げる」「腕はハンドルを握ったままで視線を変える」の2パターンになるかと思われます。
スマホが見やすい位置に来るよう手首を上げた場合は、片腕をハンドルから離す必要があり スマホを見ている時は片手運転となり 走行中の危険度が増します。
腕はハンドルを握ったままで視線を変えた場合は、視線が斜め横になることで正面の視野が著しく狭くなり これまた走行中の危険度が増します。
これらのことから走行中にスマホ アームバンドに装着したスマホを見ることは非常に危険であり、フードデリバリー稼働においては走行中にスマホを見ることも多いため 非常に相性が悪いアイテムと言えます。
フードデリバリー稼働は効率良く回ることが重要とされていますが、それ以上に大事なのは安全面であり それを低下させるアイテムは不要という個人的見解がおすすめしない理由です。
スマホ アームバンドは全配達員に不向きかというとそうでもなく、Walkerと配達の超上級者にはおすすめできます。
まず、Walkerとは配達の移動手段が徒歩の人のことで、UberEatsの配達手段の一つとして存在します。
Walkerについては移動手段が徒歩ということで、スマホホルダーの代わりとしてスマホ アームバンドが非常に有用となります。
歩きであればスマホを見る際に手首を上げても移動が危険になるということもほぼなく、欠点であったスマホをみる際の危険性もほぼないと言えます。
次に配達の超上級者とは自分の稼働エリアの地図・最適な移動経路を頭の中で完全に把握している人のことであり、数回地図を見れば各目的地にたどり着ける人のことを指します。
走行中にスマホ アームバンドを使用するのは危険と言いましたが、移動経路をほぼ完ぺきに把握していれば移動中にアームバンドを使用する頻度も激減するので、スマホをみる際の危険性から回避することができます。
ただ、フードデリバリーは常に決まったエリア内で稼働し続けるわけでなく 自分が把握しきれていないエリアいくことも往々にしてあるので、この条件を満たせる人は配達員の中でも1%いるかどうかも怪しいのではないでしょうか…
このようにスマホ アームバンドをおすすめできる配達員は極々少数とはなってしまいますが、上記の条件を満たしているのであれば有用なアイテムとなるので、該当する人は使ってみるのも大いにありです。
代用品
ここではフードデリバリー稼働におけるスマホ アームバンドの代わりとなるアイテムを紹介していきます。
まず、車両移動中においてはスマホ固定の定番とも言えるスマホホルダーがおすすめです。
スマホホルダーは車両乗り降りの際のスマホ着脱の手間がかかりますが、上の画像のタイプは片手で簡単にスマホの着脱ができるので ほぼストレスなしで利用することができます。
そして、スマホホルダーとセットで用意しておきたいのがネックストラップです。
ネックストラップは主に車両から降りた後に使用し、これがあることで両手が自由に使えるようになり作業効率がアップします。
上記のネックストラップはネックバンド(首側)とストラップ部分(スマホ本体側)の着脱が可能なので、乗車時は外して 降車時は装着するという具合に状況に応じて使い分けることができます。
私自身もこのネックストラップを使っていますが、これ無しでは効率良く配達できない というぐらいのマストアイテムとなっており非常に重宝しています。
尚、個人的におすすめなスマホホルダーについては以下の記事でレビューを書いているので、スマホホルダー選びに迷っている方は参考にして頂ければと思います。
ワイヤレス充電器(スマホホルダー)
本記事で紹介するワイヤレス充電器とはスマホホルダーと充電器が一体化した物を指し、スマホをスマホホルダーにセットするだけで充電できる機器となります。
通常、スマホの充電はモバイルバッテリー等の充電器を用意し それを充電ケーブルでスマホに接続しておこなうものですが、ワイヤレス充電器は充電ケーブルなしで充電することができます。
尚、ワイヤレス充電器はスマホ側がワイヤレス充電に対応している必要があります。
良い点・悪い点
ここでは、ワイヤレス充電に対応したスマホを所持している前提で、フードデリバリー稼働におけるワイヤレス充電器の特徴(良い点・悪い点)を紹介していきます。
まず良い点は以下となります。
- 充電ケーブルを抜き差しする手間がない
ワイヤレス充電(非接触給電)は充電ケーブルを使わずにスマホを充電できることから、ケーブル充電で必要だったケーブル抜き差しの手間がありません。
そして、充電ケーブル自体が不要であることから、充電端子が濡れてケーブル充電ができなくなってもワイヤレス充電には影響がありません。
充電端子が濡れるというのは雨の日稼働する際に発生しうる事象であり、充電端子が濡れスマホ充電ができなくなるとフードデリバリー稼働に多大な影響を及ぼします。
ワイヤレス充電器であれば そうした不測の事態に遭遇することもないので、雨の日も充電端子の濡れを気にせずに稼働することができます。
- 充電速度が遅い
ワイヤレス充電はケーブル不要というメリットを持つ反面、ケーブル充電にくらべて充電速度が遅いというデメリットもあります。
どのくらい遅くなるかは充電するスマホ機種や充電時のワイヤレス充電器とスマホの距離にもよりますが、場合によっては充電しているにも関わらず、バッテリー容量がまったく増えないということもあり得ます。
この「充電速度が遅い」という欠点については次の項目で詳しく解説していくので、ここので説明はこれぐらいで終了とさせて頂きます。
それと、上の「悪い点」の所に記載していませんが、強いて言えば ワイヤレス充電器へ電源を供給するため、別途モバイルバッテリー等の電源が必要になることも悪い点に該当します。
ただ、有線接続する場合もどのみちモバイルバッテリー等が必要になるので、いずれも同じ条件となるため悪い点からは省きました。
おすすめしない理由
フードデリバリー稼働においてワイヤレス充電器をおすすめしない理由は上の『良い点・悪い点』でも触れた「充電速度が遅い」点にあります。
充電速度はスマホの状態によっても変わってきますが、いずれにせよ有線充電と比較すると充電速度が遅いことは明らかです。
そして、ワイヤレス充電で充電するスピードよりも稼働中に使用する配達アプリによるバッテリー消費のスピードの方が基本的に上回るため、ワイヤレス充電をしていても徐々にバッテリー残量は減っていきます。
もちろん、何もしないよりかはワイヤレス充電した方がバッテリーは長持ちしますが、長時間連続で稼働するとなれば途中でスマホのバッテリーが尽きる可能性が高くなります。
上記の理由からフードデリバリー稼働においてワイヤレス充電器はおすすめできません。
ワイヤレス充電器による充電は充電速度が遅いために、充電してもバッテリー残量が増えないと言いましたが、短い時間の稼働でしたら この影響もほぼないと言えます。
ワイヤレス充電でも耐えうるる時間についてはスマホにもよりますが、稼働前にスマホをフル充電しておくことを前提として おおよその目安として4時間未満の稼働でしたら問題ないかと思われます。
それ以上の時間でも、画面を見る必要がない時は極力 画面を消灯にしておくなど極力スマホを使わないことを意識すれば より長く使うことができます。
ただし、そうしたことをそれを頻繁に繰り返すのは結構ストレスになるので、毎回の稼働でバッテリーを気にするのであれば有線充電に変更した方が良いかと。
また、以下のタイプのものであれば最初はUSBケーブルをスマホホルダーに挿してワイヤレス充電を行い、スマホのバッテリーが減ってきたらUSBケーブルをスマホに挿し変えて有線充電に切り替える方法ができます。
上記の製品であればケーブル抜き差しの頻度も抑えつつバッテリー切れの欠点も補えるので、有線充電は極力したくないという方は利用してみるのも大いにありかと思われます。
代用品
ここではフードデリバリー稼働におけるワイヤレス充電器の代わりとなるアイテムを紹介していきます。
すでにワイヤレス充電器を所持している人は捨ててしまわずにそのまま継続して使用することをおすすめします。
ワイヤレス充電の機能を使わなかったとしてもスマホホルダーとしての役割は十分に期待できるので、特別新しいスマホホルダーを用意する必要はありません。
また、ワイヤレス充電器自体を持っていない人は、ご自分が使いやすいと思うスマホホルダーを購入してください。
個人的には以下のような 片手でスマホの着脱できるタイプのものがストレスなく使えておすすめです。
そして、肝心のスマホへの給電するアイテムですが、これは定番でもあるモバイルバッテリー+充電ケーブルの組み合わせがおすすめです。
個人的におすすめなモバイルバッテリー・充電ケーブルも紹介しておくので、どれを購入して良いか迷っているかは参考にして頂ければと思います。
スマホ 防水ケース
スマホ 防水ケース(防水スマホケース)はスマホを水(雨)から守る構造をしており、その特性から雨稼働時に使用するアイテムとなります。
基本的に昨今販売されているスマホは防水なので雨に対しての耐性もありますが、スマホを雨ざらしのままにしておくと誤作動が起きたり不具合を起こすことも多々あります。
そうした、雨・水による被害からスマホを守ってくれるのがスマホ 防水ケースであり これを使用している配達員も多いのではないでしょうか。
そして、本記事では雨天時に使用することを前提として、以下の項目に分けてスマホ 防水ケースを解説していきます。
次から上記項目を個別に解説していきます。
良い点・悪い点
ここではフードデリバリー雨稼働におけるスマホ 防水ケースの特徴(良い点・悪い点)を紹介していきます。
まず良い点は以下となります。
- 雨による誤作動・不具合を防止できる
スマホ 防水ケースは基本的にスマホが直接濡れることを防止してくれるため、雨によって発生しやすい誤作動・不具合を阻止してくれます。
実際に雨稼働時にスマホ 防水ケースを使ってもらえば分かりますが、雨を遮断する効果は抜群で これを使えば雨による誤作動・不具合などをほぼほぼ防ぐことができます。
また、雨を遮断してくれるおかげで充電端子が濡れることもないので、充電できなくなるという不安からも解消されます。
続いて、悪い点は以下となります。
- 各種操作が制限される
スマホ防水ケースの欠点は その構造の故の各種操作が制限されることであって、普段と同じ感覚でスマホを使うことができなくなります。
まず、見た目から分かるようにスマホ防水ケースはケース内への水の浸入を防ぐために基本的に密封された状態にあるため 充電ケーブルを指すことができません。
スマホ防水ケースを開封すれば充電することはできるのですが、充電している間は開放したままにする必要があり、充電中はスマホ防水ケースとして使用勝手が激減してしまいます…
そして、その構造からスマホホルダーに固定することが困難になります。
そうなると、ワイヤレス充電に対応したスマホホルダーも使用できなくなり無線(ワイヤレス)充電もできなくなります。
更にはスマホの操作面でも使いづらい部分があります。
単純に考えてスマホ液晶の上にもう1枚別の厚めのシートが付いた状態になっているので、タッチ感度は通常より悪くなってしまいます。
防水ケースとスマホのサイズが適合していればタッチ感度もそれほどを悪くならないのですが、サイズが不一致で隙間が広かったりするとタッチ感度はおろかカメラの画質もぼやけたりしてしまいます。
これ以外にもフードデリバリー稼働においてネックとなる部分があるわけですが、その続きは次の『おすすめしない理由』で解説していきます。
おすすめしない理由
フードデリバリー稼働においてスマホ 防水ケースをおすすめしない理由は上の『良い点・悪い点』でも触れた「各種操作が制限される」点にあります。
すでに取り上げたフードデリバリー稼働に不向きな点をおさらいすると、「画面操作がしづらくなる」「充電できない」「写真撮影がぼやける」「スマホホルダーに取り付けできない」などの問題があります。
特にスマホはフードデリバリー稼働における生命線でもあり、これが使いづらくなれば業務全般に影響がでます。
そして、スマホホルダーに固定できないという問題点には続きがあって、スマホホルダーに固定できない代わりの手段として付属のネックストラップを使用することができますが、このネックストラップが問題なのです。
ネックストラップ自体は否定するつもりもなく、私自身も普段の稼働で愛用しており 非常に有用なアイテムとなります。
問題なのはネックストラップを首につけたまま移動することで、移動時にスマホを首にぶら下げるのは非常に危険且つ誤作動を起こしかねません。
スマホを装着したままのネックストラップは宙ぶらりんの状態で、そこに移動が加われば絶えずスマホが揺れている状態となり そのまま液晶部分が体に当たって誤作動を引き起こすなんてこともあり得ます。
誤作動ならまだしも何かの拍子でスマホを体にぶつけたり、ネックストラップに首を絞められるという不測の事態が起きたらただでは済まされません。
元々スマホ 防水ケースはプール・風呂・海などの水場で安心して使うことを想定されたものであって、フードデリバリー配達のように常時スマホを操作して且つアクティブに動く使い方はあまり想定されていません。
一部、マリンスポーツで遊ぶ時などのアクティブシーンで使えるという話もありますが、プール・海でスマホを首からぶら下げて遊ぶなんて正気の沙汰ではありません。
こうした理由からフードデリバリー稼働において防水スマホケースはおすすめできません。
スマホ防水ケースは全配達員に不向きかというとそうでもなく、短時間稼働且つ熟知しているエリアだけを回る人であればおすすめできるアイテムです。
まず、短時間稼働とは充電せずに稼働できる時間の範囲内のことで、充電しないという前提であればスマホ防水ケースを一度も開封することなく稼働することができます。
次に熟知しているエリアだけを回るとは、地図をほぼ見なくても各目的地にたどり着けることを示し、移動中にスマホを使う頻度が低ければスマホホルダーも不要ですし、首にぶら下げずどこか邪魔にならないところにしまっておけます。
こうした条件を満たしていればスマホ防水ケースの欠点をかなり解消できるので、積極的に使ってみるのも大いにありです。
代用品
ここではフードデリバリー稼働におけるスマホ 防水ケースの代わりとなるアイテムを紹介していきます。
まず、雨稼働はスマホが雨に濡れて当たり前という考えを払拭すべきで、要は雨天時の移動中でもスマホが雨に濡れない環境を作ればいいわけです。
そのスマホを雨に濡れないようにするアイテムが以下のものとなります。
これは既製品のスマホホルダーに自作したサンバイザーと雨よけカバーを追加したものとなりますが、これによってスマホを雨から保護することができます。
既存のスマホホルダーはそのまま使うことができるので、スマホ本体も晴天時と同じ状態でストレスなく使用することが可能です。
尚、上記のサンバイザー・雨よけカバーの作り方はそれほど難しくなく、必要な材料及び作り方については以下の記事で詳しく解説しているので気になる方は参考にして頂ければと思います。
シェアサイクル
シェアサイクルとは共有された自転車を自分の好きなタイミングで利用できるサービスです。
類似のサービスとしてレンタルサイクルがありますが、レンタルサイクルの場合は自転車を貸し出している場所に行き 必要書類の記入・代金支払いの手続き後に自転車を借り 返却時は貸し出した場所に戻らなくてはいけません。
それに対して、シェアサイクルは事前にネットで登録手続きを済ませてしまえば あとはスマホを自転車にかざすだけで利用ができ、対応拠点であれば 好きな場所で借りて好きな場所に返却することができます。
また、シェアサイクルは主に都心部中心のサービスとなっているため、対応していないエリアでは利用することはできません。
尚、本記事では何らかの事情で自宅に自転車を保管できない もしくは遠方エリアで配達せざる得ない環境である人を対象に話を進めていきます。
そして、本記事ではシェアサイクルに対応しているエリアで稼働することを前提として、以下の項目に分けてシェアサイクルを解説していきます。
次から上記項目を個別に解説していきます。
良い点・悪い点
ここではフードデリバリー稼働におけるシェアサイクルの特徴(良い点・悪い点)を紹介していきます。
まず良い点は以下となります。
- 好きな場所で乗り降りできる
- 電動付きで移動が楽
シェアサイクルの最大のメリットは好きな場所で乗れ、そして好きな場所で降りることができる点です。
厳密にはどこでも好きな場所ではなくシェアサイクル専用の駐輪場に返す必要がありますが、駐輪所は多くの場所に点在しているので 場所に困ることはほぼないかと。
このことから配達をして出発地点から遠い位置に行ってしまったとしても近場のシェアサイクル駐輪所で自転車を返却できるので、無駄に移動する手間を省くことができます。
また、シェアサイクルは基本的に電動付き自転車であるため移動が楽になり 快適に配達することが可能となります。
続いて、悪い点は以下となります。
- 常に車両が万全というわけではない
- 料金が高め
シェアサイクルは複数の人共有して使う自転車であることから、バッテリー残量やサドルの高さなど自分にとって万全でないことも往々にしてあります。
また、他人が使用したものであることから車両の衛生面についても人によっては気になるかもしれません。
ただ、シェアサイクルは基本的に複数の車両の中から選択できるので、車両状態が明らかに悪いものについては事前に回避することも可能です。
バッテリー残量についても会社によっては事前にバッテリー残量を確認することが可能なので、使用している途中に電動バッテリーが切れてしまったということもそうそう遭遇しないかと。
そして、もう一つの悪い点である料金が高めについては、フードデリバリー稼働の報酬と照らし合わせた場合の評価となります。
具体的な料金については次の『おすすめしない理由』で解説しますが、フードデリバリー稼働ではなく別の目的として使用するのであれば妥当な料金設定なのではないかと思っています。
おすすめしない理由
まず、ここでは何らかの事情で自宅に自転車を保管できない もしくは遠方エリアで配達せざる得ない環境である人を対象に話を進めていきます。
そして、フードデリバリー稼働においてシェアサイクルをおすすめしない理由は上の『良い点・悪い点』でも触れた「料金が高い」ことにあります。
どのくらい高いかはシェアサイクルで最もメジャーであるドコモ バイクシェアサービスの料金表を見ていきたいと思います。
1回会員 | 月額会員 | 1日パス | |
---|---|---|---|
基本料金 | 0円 | 3,300円 | 1,650円 |
最初の30分 | 165円 | 0円 ※1日1回まで | 0円 |
以降30分ごと | 165円 | 165円 | 0円 |
まず、上記料金表は一部エリアで適用されている価格となっており、エリアごとに利用料金は若干異なるので ご自分のエリアが必ずしも同じ料金体系でないことをご了承ください。
そして、料金プランは大きく分けて3種類ありますが、本記事では1回会員の料金をピックアップして、1時間利用で330円かかることを前提に話を進めていきます。
料金表を見てお分かりかと思いますが、使用頻度が高い程 支払い料金が高くなるため専業で働く人には不向きであることは言うまでもありません。
では、隙間時間に働く副業勢にとってはどうなのでしょうか?
具体例として、週3回稼働で1日3時間利用している人の場合は毎週2,970円かかり、月額に換算すると11,880円、年間では142,560円かかることになります。
仮に週3回稼働 1日2時間の場合でも週1,980円・月7,920円・年間95,040円となります。
上記の具体的な金額を見ればお分かりかと思いますが、長期間継続して利用するとゆうに自転車1台購入できる金額に達してしまいます。
見方を考えればシェアサイクルを使い続ける限り 稼働時は常に時給330円が差し引かれた状態で配達していることになります。
仮に1時間で1件300円しか稼げなければ30円の赤字となります。
また、これは細かい点となりますが、シェアサイクルは共用自転車ということもあり、スマホホルダー本体を着脱する手間もかかります。
スマホホルダーの重要性については本記事では特に述べませんが、効率良く且つ安全に配達するためには必須アイテムでもあり、それを毎回シェアサイクル利用時に着脱するのは地味に面倒です。
以上がシェアサイクルをおすすめしない理由であり、利用すれば利用するほど損をするサービスと言っても過言ではありません。
「短い期間であれば 利用金額も少ないから」と思いながらも だらだらと使い続けている人は要注意で、1日でも早くシェアサイクルから脱却することをおすすめします。
シェアサイクルは専業には完全に不向きなサービスですが、逆を言うと配達頻度が月に1・2回程度の人にとっては有用なサービスとなります。
月1・2回しか配達しないのであれば、自転車を管理する手間を考えるとシェアサイクルを利用するのは大いにありです。
仮に月1回だけ終日フル稼働する人であれば1日パス(1,650円)で済むわけで、利用料金もリーズナブルとも言えます。
それ以外にも気分転換に月1回だけ普段稼働するエリアとはまったく違う所で稼働してみたいとか、未稼働エリアがどのくらい稼げるのか調査したいといった場合はシェアサイクルが最適とも言えます。
ただ、個人的には月1回利用がシェアサイクルが許容される範囲であり、月2回以上利用は控えるべきかと思っています。
代用案
ここではフードデリバリー稼働におけるシェアサイクルの代わりとなる代用案を紹介していきます。
まず、自転車を自宅に保管できる環境で且つ自宅から近いエリアで配達している人は、もう説明不要かと思いますが1日でも早く自転車を購入してシェアサイクルから脱却してください。
※おすすめの自転車については後述します。
そして、何らかの事情で自宅に自転車を保管できない もしくは遠方エリアで配達せざる得ない環境からシェアサイクルを利用している人向けの代用案は「稼働エリアの近辺の駐輪場を契約」+「自転車購入」の組み合わせとなります。
基本的に常時駐輪場に自転車を停めた状態にして、稼働時はその駐輪場を拠点として配達し 配達が終わったら駐輪場に戻る稼働スタイルとなります。
駐輪場については場所によって駐輪場代も異なりますが、月額契約もしくはそれ以上の長期契約にすれば かなり安い金額で利用できます。
駐輪場も毎月代金を支払うという意味ではシェアサイクルと似てはいますが、支払う金額がシェアサイクルに安上がりになるので 駐輪場を契約した方が遥かにお得です。
そして、自転車についてはバッテリー充電の手間を考慮すると 電動ではないタイプの自転車がおすすめで、10万円以下で購入できてそこそこ性能が良いクロスバイクがおすすめかと。
それなりに性能が良いクロスバイクであれば 電動自転車ほどとはいきませんが それに近い快適な運転が可能となり、10万円以下で購入すれば確定申告時の減価償却が不要となり、確定申告の手間も減ります。
バッテリーを持ち帰る手間を惜しまないということであれば、多くの配達員が使用している電動クロスバイクであるTB1eがおすすめです。
バッテリーの持ちが良いことから長時間稼働でも予備のバッテリー無しでいけるので、無駄に多くのバッテリーを持ち運びする必要もありません。
どうしても電動自転車で楽に運転したい だけどバッテリーを持ち運びするのは嫌という人はバイク稼働に切り替えることをおすすめします。
そもそも自転車稼働は自転車に乗るのが好き・運動しながらお金稼ぎがしたいという人向けの配達スタイルであり、純粋に稼ぎたいのであればバイク稼働にすべきです。
私は自転車稼働していますが、運動できるという付加価値があるから敢えて自転車を選択しているのであって、本気で稼ぐのであればバイク稼働を選択します。
自転車稼働からバイク稼働に変える際はバイク本体代や維持費などの心配もあると思いますが、長期的に配達を続けるのであれば絶対バイク稼働にすべきです。
最後に、シェアサイクルは利用すれば利用するほど損をするサービスであり、使い続ける限り常時時給がマイナスの状態で配達し続けることになるのをお忘れなく。
最後に
今回はフードデリバリー稼働において使ってはいけないアイテム・グッズ・サービスを紹介してきました。
フードデリバリー稼働はアイテム1つを変えるだけで配達効率が格段に上がるということがあります。
逆に自分の稼働スタイルに適さないアイテムを使っていると気付かぬうちに配達効率が格段に下がっているということもあります。
そうした間違ったアイテムを使っている配達員が減り、1人でも多くの配達員が配達効率アップして欲しいという思いも込めて本記事を書いた次第です。
本記事を通じて配達がより快適になってくれればこれ幸いです。
それでは良い配達ライフを。
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