本記事は出前館の一部エリアからの撤退について、「どのエリアから撤退するのか」「今回の撤退での影響」「今後の出前館の動向はどうなるのか」について解説していきます。
一部エリア撤退の発表
先日、出前館より一部の配達員へ以下の通知が届きました。
この度、2022年11月30日(水)をもって一部地域の配達代行サービスを停止いたしますため、対象地域の地区町村で配達を行うことができなくなります。
大変恐れ入りますが12月より周辺地域での配達をお願いいたします。
上記の内容通り2022年11月30日(水)で一部地域から出前館が撤退することが発表され、その撤退対象地域は以下となります。
- 北海道
河東郡音更町
- 宮城県
黒川郡大和町
- 福島県
須賀川市
- 茨城県
石岡市・下妻市・東茨城郡大洗町・猿島郡五霞町
- 埼玉県
児玉郡美里町
- 神奈川県
足柄上郡開成町
- 新潟県
新潟市秋葉区
- 岐阜県
各務原市・本巣市
- 静岡県
伊豆市・伊豆の国市
- 愛知県
弥富市
- 三重県
桑名郡木曽岬町
- 兵庫県
三木市
- 奈良県
北葛城郡王寺町
- 岡山県
総社市
- 福岡県
三井郡大刀洗町
撤退対象エリアは比較的総人口が少ない地域となり、配達員からは僻地を呼ばれるエリアでもあり、具体的な撤退理由は出前館から発表されていませんが おそらく上記地域で採算が取れなくなったからではないかと予想されます。
また上記のエリア撤退の通知は現状一部の配達員にしか届いていない模様で、まだ大々的な発表とはなっておらず、今後時間をおいて別途出前館から全配達員への通達があるのかもしれません。
今回の撤退での影響は?
当然ではありますが2022年12月1日(木)以降、今回の撤退対象エリアに在住の方は出前館での注文ができなくなり、配達員は撤退対象エリアでの配達ができなくなります。
フードデリバリーの注文者の多くは自分が外出する手間をかけずに料理を運んでくれることに利便性を感じ利用しているわけですが中には物理的に外出できなかったり何かしらの事情で家から出ることができないという方もおり そうした方々にとってのフードデリバリーは便利というよりも生活に必須とも言えるぐらい重要なサービスでもあります。
出前館が撤退したとしてもUberEatsなどの他のフードデリバリーがあればいいのですが、今回発表された地域はUberEatsも利用不可であるところが多いみたいで、生活に必須とされていた方にとっては大きな痛手なのではないでしょうか。
そして配達員にとっても、出前館のエリア撤退はデメリットであり、そのエリアで出前館の配達ができなくなるのもそうですが、今回出前館が撤退したエリアがUberEatsの展開エリアであった場合、そのエリアではUberEatsしか配達できなくなり配達員が密集することで 1つの注文に対する競争率が高まり注文の受注がしにくくなるデメリットが発生します。
そこから更に配達員の競争率が高まることで配達報酬が安くても誰かしら配達してくれることから、UberEats側としては配達報酬単価を下げる傾向になり、配達員にとってはデメリットだけらの結果となるのではないでしょうか。
とにかくフードデリバリーにおける展開エリアの縮小(エリア撤退)は注文者・配達員のいずれにもデメリットとなるので、出来る限り避けて欲しいものです。
今度の出前館について
今回のエリア縮小の影響で今後の新規エリア展開に対しては より慎重になるのではないかと予想され、当面の間 出前館のエリア拡大を控えるのではないでしょうか。
もし今後も出前館がエリア縮小を続け、反対にUberEatsがエリア拡大を続けていったとすると、先程の述べたように、UberEatsのみしか対応しないエリアが増え配達員にとってはデメリットだらけという結果にもなってしまうので、今後出前館は出来る限りエリア撤退を避け 可能であれば新規エリアを開拓してもらいたいものです。
仮に今回の撤退理由が該当地域で採算が取れなかったとすると、撤退したエリアでは出前館で注文する人が少なかったというのが一番の採算が取れない原因でもあり、そのエリアの総人口が少なければ必然的に注文数が少なくなる傾向にあります。
ただ注文数が少ないというのは一概にそのエリアの人口だけでなく、「注文アプリが使いづらくて注文していない」「配達サービスの質が良くないから出前館で注文するのを辞めた」といったような 出前館の満足度が低くなることでも注文数の減少は発生します。
特に配達サービスの低下については現在展開中の新ドライバーアプリが起因となるケースもあり、配達員にとってもそうですが顧客(注文者)にとっても より良いサービスが提供できるように引き続きアプリの改善を急ピッチで進めてもらいたいものです。
そしてゆくゆくはUberEatsのようなストレスフリーな配達の仕組みへと改善し、配達員・注文者が互いに満足できるサービスを形成してもらえれば幸いです。
それでは良い配達ライフを。
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