出前館 受けキャン 試験導入エリア拡大(調理待ちキャンセル機能)

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今回は一部エリア限定で試験的に導入している出前館の「調理待ちキャンセル(受けキャン)」機能について紹介していきます。

調理待ちキャンセル機能の仕様をはじめ、導入による懸念点や調理待ちキャンセル機能の活用方法などについて解説していきます。

尚、本記事では 調理待ちキャンセル機能のことを受けキャン機能という名称で話を進めていきます。

目次

出前館の受けキャン機能について

ここでは出前館の受けキャン機能の概要・仕様などを紹介していきます。

受けキャンとは

受けキャンとは、受諾したリクエスト(配達依頼)を商品ピックアップ前にキャンセルする行為であり、「リクエストを受けてからキャンセル」を省略して「受けキャン」と言われています。

元々 受けキャンという用語は、UberEats(ウーバーイーツ)配達員の間で広く普及していたもので、言葉の使い勝手の良さ(言いやすさ)から他社のフードデリバリーでも その呼び方が流用されるようになりました。

ちなみに、リクエストを受けてからキャンセルという意味だけで言えば出前館でもかなり前から正式実装されており、すでに出前館にも受けキャン自体は存在します。

ただ、現状の出前館の受けキャンは配達依頼受諾から30秒以内でないと使用できないことと、一部店舗(マクドナルドなど)では受けキャン自体が使用できないと かなり制限がかかっています。

このように今の出前館の受けキャンはUberEatsと比べて使い勝手が悪いということから、配達員からは受けキャンもどきという認識で、本当の受けキャン機能としては認められていませんでした。

そして、今回紹介する受けキャン機能についてはUberEatsのそれと近いものとなり、使い勝手が向上しました。

対象エリア・実施期間

出前館の新たなる受けキャン機能はすでに北海道、宮城県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県で試験運用されており、2026年12月9日(水)まで実施予定となっています。

そして、今回新たに東京都、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、静岡県、鳥取県、島根県、岡山県、山口県が試験運用対象エリアとして追加され、試験期間は2026年11月4日(水)16時から12月9日(水)までとなっています。

今回紹介する受けキャン機能はあくまで試験運用ということで、2026年12月10日以降は受けキャン機能は使用できなくなります。

尚、本機能を使用する場合は10月27日に配布されたドライバーアプリのアップデートが必要となります。

アップデートを実施していない人も、11月5日の強制アップデートにより自動的に使用できるようになります。

受けキャン機能の仕様

まず、受けキャンとは前述したように、受諾したリクエスト(配達依頼)を商品ピックアップ前にキャンセルする機能であり、店舗にて大幅な調理遅延が発生した際に使用することが想定されています。

受けキャン機能を使用する際は以下の2つの条件 両方を満たす必要があります。

  • 店舗から100m以内の位置にいる
  • 調理完了予定時刻を過ぎている

上記の調理完了予定時刻とはアプリ上の店舗箇所に表示されている時刻です。

※この調理完了予定時刻については受諾前・受諾後いずれも確認可能です。

つまり、配達依頼を受諾した後に店舗の100メートル以内にいる状態 且つ現在時刻が調理完了予定時刻を過ぎて初めて受けキャン機能を使用できることになります。

そして、上記の受けキャン使用条件を満たしていれば、アプリ上の「ヘルプ」からスマホの操作のみで案件をキャンセルすることができます。

尚、受けキャン機能を使用した場合の報酬補填などは一切なく、報酬は0円となります。

これまでの出前館の受けキャン機能と比べて使い勝手が格段に向上したものの、UberEatsの受けキャン機能に比べると まだ物足りなさは否めないと言えます。

(UberEatsの受けキャンは現在地・時刻は一切関係なくアプリ上で簡単に実施できます)

全店舗対象?

すでに実装されているキャンセル機能(受諾後30秒以内のみ有効のキャンセル)では一部店舗(マクドナルドなど)は対象外となっており、今回試験導入される受けキャン機能も一部店舗は対象外なのかもしれません。

ただ、出前館から送られてきた受けキャン機能の通知文には「対象外の店舗がある」という記載はなかったので、今回試験導入される受けキャンは どの店舗でも使用できるかもしれません。

仮にマクドナルドでは受けキャンが使えないとなると、受けキャンの存在意義が薄れてしまうので、これだけは何とか全店舗で対応させて欲しいものです。

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受けキャンの懸念事項

出前館の受けキャン機能の試験導入については喜ばしいことではありますが、一概に良いことばかりとは言えません。

そんな 受けキャン機能による懸念点について紹介していきます。

報酬が下がる

出前館の配達報酬は、最初に出前館が提示した報酬金額から誰も受諾しないと数円から数十円単位で報酬が上昇し、大幅に遅延している案件については高額報酬になることもあります。

要するに案件のマッチング対象となる配達員が少ない程 配達報酬は上昇する傾向にあり、逆に配達員が多いと配達報酬は上昇しにくくなります。

「この報酬の仕組みが受けキャン機能の導入と関係がある?」と思うかもしれませんが大いにあります。

というのも今回の受けキャン機能の導入により、これまで出前館以外(UberEats・ロケットナウ)で稼働していた配達員が出前館に流入してくる可能性があるからです。

実際のところ、出前館に受けキャン機能がないがために出前館配達を避けていた配達員は多いと思われます。

更に今現在 UberEatsでは暗証番号の聞き取り必須化によりUber配達を敬遠する動きもあり、出前館への流入が加速する恐れもあります。

そして、仮に出前館の配達員が増えると配達報酬が上昇しづらくなり、結果的に配達報酬が下がることになります。

東京エリアに関しては10月からあからさまに最初に提示されるであろう配達報酬が激減しており、これ以上 報酬が下がってしまったら たまったものではありません…

下手に配達員が増えようものなら、出前館も調子にのって配達最低報酬単価を350円(現在は400円)とかにしてくるかもしれません。

そういった意味で、受けキャン機能は配達員にとって便利になる反面、報酬減少というリスクを抱えるという一長一短な要因でもあります。

ただ、受けキャン機能で改善したかに見えますが、まだまだ出前館の配達システムは駄目駄目な部分が多いので、他社から来た配達員もほとんど定着せずに再び他社に戻るのではないかと思っています。

配達システム全般を改善して欲しいと思いながらも、改善したら配達員が増えるので このままの欠陥だらけ状態を維持して欲しいとも思う複雑な心境です。

配達効率が落ちる可能性がある

受けキャン機能導入でこれらを早速利用する人も多いと思いますが、UberEatsの受けキャン機能と同じ感覚で頻繁に使うと、配達効率が上がるどころか下がる可能性も十分あり得ます。

まず、出前館の受けキャン機能は店舗100m以内&調理完了予定時刻を過ぎていないと使用できず、受けキャンを実行した場合は報酬は一切出ません。

特に出前館は現在地から遠くの店舗の案件が多い傾向にあり、受けキャンとなれば店舗までの移動が完全に無駄足となってしまいます。

更に受けキャン後も 遠くの店舗から呼ばれる可能性も高く、下手したら最初から その案件を受諾しなかった方がスムーズに配達できたなんてことも十分あり得ます。

UberEatsであれば受けキャンして案件がない状態でも、すぐに近隣の店舗の配達依頼が来て受けキャンの時間損失をリカバリーすることも可能ですが、出前館では そうスムーズに行くことはないでしょう。

こうしたことから、出前館の受けキャンはUberEatsのように気軽に使うのではなく、緊急時のみの最終手段として温存しておく方が良いのかもしれません。

ただ、使いようによっては出前館の受けキャンでも配達効率を上げることが可能で、それについては後述する『受けキャンの活用方法』にて解説していきます。

評価が下がる

これは私の予想となりますが、受けキャンを使用することで配達員評価は落ちると思っています。

(あくまで私の予想なので、実際は評価に影響しない可能性もあります)

配達員評価の詳細については本記事では省略しますが、受けキャンを使用すると「配達完遂」の評価が下がるのではないでしょうか。

仮に受けキャン使用で「配達完遂」項目の評価が下がったとすると、当然 総合評価にも影響し、最低評価である「Fair」になる可能性も高くなります。

出前館からはFairになると他の配達員よりも配達依頼の頻度が減る可能性があると公言されており、できれば総合評価がFairになることは避けたいところです。

そうしたことから、できるだけ高評価(Excellent・Good)を維持したい人は 受けキャンを多用しない方が良いかもしれません。

ただ、根本的なことを言うと、今の出前館の配達員評価システムを気にする必要はないかもしれません。

というのも、出前館の配達員評価システムの判定が不明瞭すぎで、どう振舞えば高評価になるかがはっきりしていないからです。

円滑且つ丁寧に配達して、店舗・顧客・注文者へ丁寧に対応していても総合評価がFairになることもざらです。

低評価の際に何がいけなかったのかを教えてくれれば まだ改善の余地があるんですが、そうしたフォローが一切ないので改善のしようがありません。

この不明瞭な評価仕様であるが故に、私は出前館の配達員評価が良いか悪いかは運次第だと思っており、自分ではどうすることもできないと半ば諦めています。

また、仮に最低評価のFairになったとしても、配達依頼の頻度に影響があるか怪しいということも評価システム自体の意味を無くしているように思えます。

私自身 彼是2ヵ月程 Fairになっていますが、配達依頼の頻度が減ったという実感はありません。

たまたま、自身の近隣にExcellent・Goodの配達員がいないだけなのかもしれませんが、Fairでも優先配達はバンバン飛んできます。

こうしたことから、評価を気にすること自体が無駄であり、評価を恐れるあまり受けキャン機能の使用を躊躇することは本末転倒なのかもしれません。

本格導入は早くて2027年?

受けキャン機能はあくまで試験運用ということで、2026年12月9日(水)で受けキャン機能は一旦終了となります。

ただ、今回の「先行導入されていたエリアは期間延長」という具合に、12月9日以降も受けキャン機能を延長!という可能性もあります。

どうなるかは出前館次第ではありますが、これまでの出前館の対応を見る限り、延期がなかった場合 正式導入は早くても2027年の春ぐらいになるのではないでしょうか。

というのも受けキャン機能の恩恵の多くは配達員側にあり、表面上は出前館側にとってのメリットは少ないからです。

『報酬が下がる』で言ったような出前館側へのメリットもあるものの、出前館の上層部はそうした先の展開を予測せずに目先のことばかり考えてそうで、出前館側からすれば 好ましくない機能かもしれません。

そうなれば、受けキャン機能導入へ消極的になり、結果 正式導入が先延ばしになる可能性も十分あり得ます。

そもそも正式導入するかも不明なわけで、導入が遅れる以前に導入自体白紙になるかもしれません。

そんな出前館は今、受けキャン機能を正式導入するのが先か、サービス終了するのが先かの瀬戸際に立っているのかもしれません(笑)

受けキャンの活用方法

出前館の受けキャンは一定の制限があることからUberEatsのように気軽に使えるものではないため、基本的には緊急時の最終手段として使用することが望ましいと言えます。

ただ、使い方によっては 従来よりも効率よく稼働することも可能で、ここでは より稼ぎやすくするための受けキャンを活用した立ち回り方法を紹介していきます。

調理予定時刻を意識する

出前館の受けキャンは調理完了予定時刻を過ぎた状態で初めて使用できることから、受けキャン前提で稼働する際は調理完了予定時刻を意識することが重要になります。

アプリに表示される調理完了予定時刻を把握しつつ店舗までのおおよその移動時間を考えて、調理完了予定時刻ちょうどぐらいに店舗に到着する案件を狙っていくのが望ましいと言えます。

そうするためにも普段から現在時刻を把握することに慣れておく必要があります。

一点注意して欲しいのは、調理完了予定時刻を意識するあまり 案件の受諾が遅れることです。

出前館の配達依頼は基本的に早いもの勝ちであり、もたもたしていると他の配達員に案件を取られるわけで、どんなに良い案件だろうが自分が取れなければ元も子もありません。

配達報酬が良ければ時刻云々の確認はすっ飛ばして さっさと受諾してしまいましょう。

微妙な店舗対策

出前館の受けキャンは微妙な店舗の案件を受諾する際に活用するのが適していると言えます。

ここで言う「微妙な店舗」とは、調理完了していることあるが大抵は調理待ちで、結構長い時間 待たされがちのケースが多い店舗のことです。

配達員到着後に常時 調理し始めるような地雷店舗は完全無視で構いませんが、上記のように 場合によってはすぐに商品を受け取れる店舗は受諾するか否か躊躇することが多いのではないでしょうか。

こうした微妙な店舗も受けキャン機能があれば最悪の事態を回避できるわけで、調理待ちの可能性があるが故に行こうかどうか迷っている際は受けキャンを前提に受諾するのもありです。

ただ、キャンセルした場合の報酬は0円などで、最悪無駄足になった場合のことも考慮しつつ受諾するか否かを判断しましょう。

ダブル解体

まず、ここで言うダブル解体とはダブル(2件)案件の1件だけを受けキャンすることです。

出前館のダブルはそれぞれに単価が割り振られていて、片方の案件だけ報酬ブーストが付いていて そちらだけ一方的に報酬が高いことが往々にしてあります。

※それぞれの報酬単価については、案件受諾後にアプリ上で確認できます。

そうしたシステムの裏を突いて、安い単価の案件をキャンセルをして高い単価の案件だけを厳選すれば、案件によっては高単価報酬となります。

ただし、UberEatsの解体とは違って、出前館の場合はキャンセル店舗の近く(100m以内)まで行かなければいけないという条件があります。

キャンセルする店舗の位置が微妙な位置だと解体せずに素直に両方やった方が良いなんてこともあるので、店舗・届け先の位置関係も考慮した上で判断することをお忘れなく。

また、ダブル解体という使い方は出前館が本来想定している受けキャンの使い方とは乖離しているので、頻繁にダブル解体をしていると、出前館から何らかのペナルティを受ける可能性もあります。

受けキャン機能の通知文には、特にペナルティなどの記載はなかったものの、出前館に悪用していると判断された場合、最悪アカウント停止なんてこともありえるので注意が必要です。

こうしたことからダブル解体を常習化するのではなく、報酬が安い方の案件がたまたま調理待ちだったという時など限定的に受けキャンを使用することを推奨します。

他社との併用

前述した『配達効率が落ちる可能性がある』で触れたように出前館の受けキャンは店舗100m以内という条件 且つ 受けキャン後は遠い店舗の案件が多いというデメリットがあります。

そうしたデメリットを軽減する方法として、他社(UberEats・ロケットナウ)との併用が挙げられます。

具体的な併用方法は以下となります。

①出前館で案件を受諾した後に店舗に向かいつつ、店舗に近づいたところで他社(UberEats・ロケットナウ)をオンラインにします。

②他社オンライン後の出前館の商品を受け取るまでに、他社で良い案件が来たら出前館を受けキャンして他社稼働に切り替えます。

こうすることで、出前館の受けキャン使用後のリスクを回避することが可能です。

そう都合よく他社の案件が来るとは限りませんが、出前館だけで次の案件を待つよりも遥かに効率的と言えます。

従来の出前館であれば 一旦受諾したら完遂しなければいけませんでしたが、受けキャン実装により受諾後の選択肢が増えたことは喜ばしいかと。

最後に

今回は出前館の受けキャン機能について紹介してきました。

受けキャン機能自体まだ正式に導入が決まっていないので今後本格導入するは不明ですが、受けキャン機能導入の決断は今後の出前館の命運を左右するといってもいいぐらい重要な局面と言えます。

もし、受けキャン機能を導入すれば他社配達員の流入&配達報酬の削減が見込まれ、出前館にとっては一歩前進するきっかけを作れるかもしれません。

逆に、受けキャン機能の導入を見送れば、配達員は大して増えずに(場合によっては見切りを付けられて減ってしまい)配達報酬を減らしづらい状況となり、衰退の一途を辿るのではないでしょうか。

配達員としては出前館には何とか存続するために受けキャンを導入して欲しいと思いつつも、これ以上の報酬減は止めて欲しいので受けキャンを見送って欲しいと思う複雑な心境です。

正直な話 受けキャンどうこうよりも根本的な経営戦略を見直さない限りはサービス終了も時間の問題なわけで、受けキャンは導入せずに報酬が高いまま撤退してくれた方が良いかもしれません(笑)

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