menu(メニュー)サービス終了 -フードデリバリー3強へ-

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今回はフードデリバリーのmenu(メニュー)がサービス終了する件について紹介していきます。

menuサービス終了の理由をはじめ、menuサービス終了後のフードデリバリー業界の動向などについて解説していきます。

目次

menu サービス終了を発表

2026年8月19日(水)、menuは2026年9月30日(水)にサービス終了することを発表しました。

少し前(2026年3月)にWoltが日本から撤退したこともあり「次はどこが撤退(サービス終了)?」と言われる中で また1社 日本のフードデリバリー業界から消え去る形となりました。

menuは次に撤退(サービス終了)するフードデリバリーの最有力候補でもあったので順当とも言えます。

ただ、直近(2026年3月)でWoltが日本でのサービス終了したこともあり、わずか半年で2社が日本市場から姿を消したことに驚きを隠せない配達員も多かったのではないでしょうか。

そして、今回のmenuサービス終了に関する menuから配達員への通知文は以下となります。

menuからの通知文

このたび、デリバリー・テイクアウトアプリ「menu」は2026年9月30日(水)をもちましてサービスの提供を終了させていただくこととなりました。

2020年4月のフードデリバリーサービス開始以来、長きにわたりサービスの根幹を支えてくださったクルーの皆様に、心より厚くお礼申し上げます。

約6年4ヶ月の間、サービスを継続してまいれましたのは、ひとえにクルーの皆様のご尽力のおかげでございます。重ねて心より感謝申し上げます。

上記通知文にあるように、6年ちょっと事業展開をしていたということで、フードデリバリー利用経験者であればmenuを利用していないとしても その名は知っていたのではないでしょうか。

今にして思えば2022年3月からの大々的なサービス展開エリア縮小がサービス終了の予兆だったのかもしれません。

その時は私は「menuでも突如サービス終了ということも十分ありえます。」と言ったわけですが、それを考えると思った以上に長く持ったのではないでしょうか。

あと一つ気になったのは上記通知文の『サービスを継続してまいれましたのは』のところで、正しくは『まいましたのは』ではないでしょうか。

もしかすると私の知識不足なだけで『まいれました』という表現が正しいのかもしれませんが、

どうでもいいことではあるんですが、こうした大事な通知で誤字があるのも悪い意味でmenuらしいのかと。

今後のmenu

ここではサービス終了が発表されたmenuの今後について紹介していきます。

配達業務は一部継続する可能性も

サービス終了を発表したmenuですが、発表されたサービス終了日である2026年9月30日(水)終日までは現行通り注文及び配達業務が可能です。

そして、2026年10月1日以降、menuプラットフォームへのアクセスはできなくなり、注文及び配達業務は停止となるわけですが、現状完全停止ということにはならない模様です。

というのも、ドライバーアプリ上でのサービス終了のお知らせ文の中に「一部法人様の配達業務につきましては、継続してご依頼させていただく可能性がございます。」と記載されていたからです。

上記文の「一部法人様」とは店舗のことを示し、「継続してご依頼させていただく」というのは配達員に対してのことだと思われます。

上記の内容を考慮すると、menuだけが取り扱っていた店舗に関しては何らかの形で配達を継続させるということになります。

東京エリアでmenuだけ取り扱っていた店舗で思いつくのは「ローソンデリバリー」「東急フードショー」の2つでしょうか。

ローソンについては現状UberEatsでも取り扱っていますが、それとは別のローソンデリバリーというサービスが存在します。

このローソンデリバリーの配達についてはmenuが請け負っていたということで、menuサービス終了後 どう対応していくかが気になるところです。

すでにロケットナウが請け負っているという話もあり、その辺も対策済みかもしれないので何だかんだで継続して依頼する事案は無いのかもしれません。

いずれにせよmenuサービス終了の2026年9月30日以降 どうなるのか気になるところです。

全株式はKDDIが取得

本題を紹介する前に、menuとKDDIの関係について簡単に説明しておきます。

menuは元々 レアゾン・ホールディングス傘下の会社であり、2021年6月にKDDIはレアゾン・ホールディングスに対して約50億円の出資をおこないmenu株式会社と資本業務提携を開始しました。

その後、2023年4月に資本業務提携をさらに強化し、KDDIが50.6%・レアゾン・ホールディングスが49.4%の株式を保有する形となり、menuはKDDIの連結子会社になりました。

こうした経緯もあり、menuの経営権は実質KDDIが握っていたとも言え、今回のmenuサービス終了に関する発表も先だって?KDDIから発表されています。

そして、2026年8月31日にレアゾン・ホールディングスが保有する残りの全株式をKDDIが取得し、完全子会社化する予定です。

この完全子会社化は、今後KDDIがフードデリバリーを展開するということではなく、顧客・加盟店・配送員への対応や清算手続きをKDDIが円滑に進めるための措置とのことです。

menuサービス終了の理由とは

ここでは、menuがサービス終了した理由について、私の憶測を交えて解説していきます。

注文数の低迷

menuがサービス終了に至った理由については親会社であるKDDIからの以下の声明を見ていきます。

KDDIからの声明

KDDIは、これまで株式会社レアゾン・ホールディングス(所在地:東京都新宿区、代表者:渡邉 真、以下 レアゾン)との共同運営体制のもと「menu」の事業拡大に取り組んできました。

しかしながら、フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化や今後の事業見通しを総合的に検討した結果、経営資源の最適配分の観点からサービスを終了する判断に至りました。

上記声明にあるようにmenuがサービスを終了した理由として「フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化や今後の事業見通しを総合的に検討した結果」と述べています。

具体性には乏しい内容となるわけですが、要するに注文数が低迷したからサービス終了を決めたということではないでしょうか。

※厳密には「低迷した」というよりも「低迷する状況がずっと続いていた」が正しい表現かと。

現状menuは国内大手4社(UberEats・出前館・ロケットナウ・menu)の中でもダントツで低い注文数とも言われています。

具体的な注文数の情報がないので断言できませんが、一説ではフードデリバリーシェアの1割(10%)にも満たない状況であったとか。

こうなってしまったのも昨今の低価格路線の影響であるとも言え、各社が店頭価格提供をしている中 menuだけは頑なに従来の価格で提供してました。

menuのその姿勢については間違っていないと思いますが、menu以外の他社全てが低価格路線になったことと、その終わりが見えないことがmenuサービス終了の決定打となったのではないでしょうか。

配達員離れ

menuがサービス終了に至った理由の1つに配達員離れ(配達員の減少)があると思っています。

これは前述した注文数低迷に比べれば微々たる要因かとは思いますが、フードデリバリーを運営する上で配達員の確保は重要になってきます。

その運営に必要な配達員がmenuから離れていったとされるのが、menuの配達員軽視の姿勢であるとも言えます。

menuの配達員軽視の姿勢については数が多すぎるので代表的な事項だけピックアップしていきます。

menu配達員軽視で有名なのが、注文者からクレームが入ると頭ごなしに「配達員の責任」と一方的に決めつける傾向です。

menu配達員の誰もが経験するであろう「サポートからの商品未着の疑いメール」で、「他社ではそんなこと一度もないのにmenuだけは疑われる回数が異様に多い」とされています。

あと、menuのドライバーアプリのバグの多さも悪名高く、配達員の不満を溜めていたと言えます。

注文者に通話しようとすると強制的にアプリが落ちて永遠に電話できなかったり、置き配写真を撮ろうとする強制的にアプリが落ちて配達完了できなかったりと、数えきれないバグに配達員は振り回されてきました。

すぐにバグが解消されれば良いのですが、バグが中々改善しない…、直った思ったら別のバグが発生…、直ったバグがしばらくして再び発生…などバグだらけ欠陥アプリでした。

これ以外にも不満が多かったランク制度・配達報酬の激減などなどmenuへの不満は山ほどあるわけで、それらについては以下の記事で紹介しているので、興味がある方はこちらをご参照ください。

そして、こうした配達員に寄り添うことが出来なかった結果、配達員はmenuから離れていったのではないでしょうか。

配達員が少ない状況になってしまうと、注文に対して配達員がマッチングしにくくなり、商品到着時間がどんどん延びてしまい、こうした状況が長きに渡って続いていたのかと。

出来る限り早く配達員をマッチングさせるため配達報酬を上げる&商品到着が遅れ注文者の顧客満足度が低下という悪循環がmenuでは日常茶飯事だったのではないでしょうか。

他社の低価格路線に対抗しなかったのは得策ではありますが、肝心の配達員が確保できずに配達報酬という出費が増える要因となった配達員軽視の対応が愚策とも言えます。

そうしたmenuの配達員軽視の姿勢を続けたせいで、配達員はmenuから離れ、配達報酬を上げずとも配達員が確保できる環境ができずにサービス終了に至ったといったところでしょうか。

決め手はロケットナウの進出?

menuサービス終了についてのKDDIの声明文の中に「フードデリバリー市場を取り巻く競争環境の変化」とありましがた、この競争環境の変化のきっかけを作ったのがロケットナウなのではないでしょうか。

ロケットナウは2025年1月から日本展開を開始し、店頭価格・送料ゼロ・配送料ゼロというフードデリバリー界隈では破格とも言える価格を売りに知名度・勢力を上げてきました。

そして、そんなロケットナウに負けじと他社もそれに対抗して値下げを実施し、その結果 価格競争が激化する事態となり日本のフードデリバリー市場を取り巻く競争環境が変化したとも言えます。

そうした変化した競争環境に適応できなかったのが少し前に日本を撤退したWoltと今回サービス終了を発表したmenuなのかと。

今後のフードデリバリー業界

ここではmenuがサービス終了した後の、日本のフードデリバリー業界の今後について解説していきます。

次にサービス終了するのはどこ?

2026年3月にWolt、2026年9月にmenuと短期間で2社がサービス終了したことから、フードデリバリー界隈では「次にサービス終了するのはどこ?」とざわついています。

今の流れなら近いうちにもう1社サービス終了してもおかしくない雰囲気ではありますが、私個人の見解としては当面の間(2028年ぐらいまで)は3社(UberEats・出前館・ロケットナウ)とも大きな動きはないと思っています。

なぜ、そう思うかについては各社ごとに説明していきます。

Uber Eats

日本のフードデリバリー市場においてシェアNo.1を誇り、その経営は盤石とされています。

このため、現在の日本フードデリバリーで最もサービス終了とは無縁の会社とも言われていますが、私はそこまで安定しているとは思っていません。

というのも、UberEatsJapanの業績は公表されていないため本当に黒字化しているのか不明だからです。

巷では「UberEatsだけは黒字化している」という声も聞かれますが、黒字なのはUber Taxiを含めたUber JapanでありUberEats単体の業績は分かりません。

昨今のUberEatsは低報酬路線の傾向にあり出費を抑え順調かに見えますが、その反面で新人へのばら撒き(高額なキャンペーン報酬)もおこなっており、一概に出費が抑えられているとも言えません。

また、利益を追求するあまり顧客満足度 度外視のサービスや低報酬による配達員への不満増加といった不安要素も多く、先行きは決して良好であるという保証はありません。

こうしたことから、即サービス終了はないものの、今後の展開いかんではサービス終了候補に挙がってくるということも十分に考えらえます。

とは言え、世界展開する中で数少ないNo.1シェアを維持できている日本をみすみす手放すということは考えにくく、シェア1位をキープできている間はサービス終了は無いのかと。

出前館

日本のフードデリバリー市場においてシェアNo.2を誇る出前館ですが、現状 最もサービス終了に近いとも言われています。

最もサービス終了に近いと言われる理由は、長きに渡って赤字経営を続けているからです。

今期(2025年9月~2026年8月)の赤字はほぼ確定となり、8期(8年)連続赤字といつまでも赤字から脱却できない状況が続いています。

※出前館の直近の業績については以下の記事にて詳しく解説しているので、本記事では決算内容については省略します。

こんな経営状態では いつサービス終了してもおかしくないわけですが、出前館が今後の展開を決断するのは来期(2026年9月~2027年8月)の業績が確定してからではないかと思っています。

度重なる赤字の連続で出前館の純資産は着実に減っているわけですが、資産的には後2~3年の余力はあるので来期は特別大きな動きはないとみています。

今後を左右するのは来期(2026年9月~2027年8月)の業績であり、来期も今のようにお店価格(店頭価格)を継続していく確率は高く、それであれば赤字になることは濃厚とも言えます。

ここでポイントはどこまで赤字を縮小できるかで、その結果いかんで出前館の将来が変わってくるのではないでしょうか。

赤字を大幅縮小し2029年ぐらいに黒字化の目途がつけば そのままサービス継続で、逆に今期と同等の赤字もしくはそれ以上の赤字となってしまえば2028年頃にサービス終了もあり得ます。

出前館としては何としてでもフードデリバリーシェアNO.1を取りたい模様で、それを達成するまであの手この手で(資金調達など)サービスを続けそうな気もします。

ただ、シェアNO.1を取るためにはお店価格継続もしくはそれ以上に破格の価格で提供しなければいけないわけで、そうなると赤字拡大も避けられないという複雑な状況とも言えます。

私個人的にはシェア3位に転落してもいいから、しっかりと黒字を確保できる経営戦略を考えるべきだと思っていますが、社長が交代しない限りそれもあり得ないでしょう…

ロケットナウ

日本のフードデリバリー市場の環境を大きく変えた張本人であり、今最も勢いのあるフードデリバリーと言えます。

ただ、ロケットナウの勢いの根幹は破格の価格提供であり、赤字必至の経営戦略から「いずれ資金が枯渇して撤退する」などと、出前館につぐサービス終了候補とされています。

ただ、ロケットナウは実質2回目の日本進出であり(1回目はクーパンとして日本展開)やみくもに再度進出したとは考えにくく何か勝算があってのことで、早々に撤退することはないとも言われています。

飲食店の料理配達を皮切りにより多くの分野へのeコマースに持っていくかは不明ですが、長期的戦略を立てている可能性は高く そう簡単にはサービス終了しないのではないでしょうか。

また一説では、最低注文価格をうまく調整していることで店舗からのマージンをしっかり取ってそれなりに利益を確保できているという話もあり、これが本当だとすれば全体的な損失も抑えられているのかもしれません。

いずれにせよ、Wolt・menuがサービス終了した今、次の標的?は出前館であり、ロケットナウの展開次第ではシャア2位も現実味を帯びてきており、今後の動向に注目です。

まとめ

以上が各社(UberEats・出前館・ロケットナウ)の今後の動向予想となります。

私の予想としては、次に大きな動きがあるとすれば2028年頃で、それまでは3社ともサービス継続が濃厚だと思っています。

むしろ、どこかがサービス終了する前に、新たなるフードデリバリーが参入してくる方が早い気もしています。

フードデリバリー経営が難しい?とされる日本にわざわざ参入する価値があるかは不明ですが、現状大手3社の展開を見ていると付け入る隙は十分にあるのではないかと思っています。

相次ぐサービス終了で不穏な空気が漂っている日本のフードデリバリー市場に新しい風を吹かせる意味でも、新規参入はありなのではないでしょうか。

配達員には追い風?

menuのサービス終了は配達員にとっては追い風(好機)だと思っています。

menuがサービス終了すれば、menu利用者は他社に流れる可能性が高く、そうなれば他社の鳴り(注文数)が良くなります。

一部、Pontaパスを有効活用していた顧客(注文者)は今回のmenuサービス終了を機にフードデリバリー注文自体を辞めるかもしれませんが、それも極一部なのかと。

また、menuがサービス終了すれば menuで稼働していた配達員も他社に流れしまうというデメリットもあるわけですが、それも心配無用と言えます。

というのも、menuでフル稼働している配達員は他社でアカウントBANになって仕方なくmenuをやっているという人が多いとも聞くので、他社で稼働したくてもできません。

流石にロケットナウまではアカウントBANにはなっていないと思うので、ロケットナウの鳴りに多少影響がでるかもしれません。

ただ、menu自体のシェアは他社に比べて非常に低いとされているので、結局のところ配達員にとっては追い風でも向かい風でもなく無風(影響なし)なのかと。

これまで4社フル活用していた配達員からすれば、4社同時オンラインなどの煩わしさも減るわけで、そういった意味ではmenuがサービス終了して良かったのかもしれません。

最後に

私自身menuでの稼働経験があり、月によってはmenuの稼ぎが一番多いなんてこともあったりしたので、お世話になったフードデリバリー会社の1つとも言えます。

ただ、心の底からmenuに対して「お世話になりました」という気持ちは微塵もなく、「潰れるべくして潰れた」と冷徹な目で見ています。

というのも、menuサービス終了の理由の1つになったであろう『配達員離脱』のところでも話したように、配達員目線からすると配達員軽視の印象が強く残っているからです。

サービス終了が決まった今、過去にmenuが配達員に提示してきた様々な約束を反故する結果となり、最後まで いい加減な企業だったという呆れた気持ちが強いわけで…

残ったフードデリバリー各社は、menuを反面教師にして配達員の満足度を上げて欲しいものです。

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