今回は2026年6月17日から一部エリアで試験導入される「新しいUber Eats Pro(新ランク制度)」について紹介していきます。
UberEatsProの新たなるランク制度の詳細情報(特典・条件など)をはじめ、配達員が気になるであろう部分なども徹底的に解説していきます。
また、新ランク制度下で起きるかもしれない配達員にとっての意外なメリットもお伝えします。
尚、本記事では 新しいUber Eats Proのことを新ランク制度という名称で話を進めていきます。
UberEats 新ランク制度とは

ここではUberEatsの新ランク制度の仕様などの詳細情報を紹介していきます。
対象エリア・対象期間
2026年6月17日からUberEatsの新ランク制度が仙台・名古屋・京都にて試験導入されます。
ただ、新ランク制度はUber Eats Proがベースであり、そのUber Eats Proが前月の稼働実績を参照してランクが決定することから開始日が中途半端な気もします。
5月分の稼働実績を反映させ6月17日から即 新ランクを適用させるのか、もしくは6月17日からの稼働実績を評価して7月1日から新ランクを適用させるのかは不明です。
これまでのUberEatsの試験導入事例を考慮すると告知日から適用開始する可能性は低く、7月1日から新ランク制度が適用されるのが順当といったところでしょうか。
尚、新ランク制度の終了日については告知されておらず、いつまで続くかは不明です。
Uber Eats Proのランク制度の概要
今回試験導入される新ランク制度の内容を紹介する前に、UberEatsProのランク制度の概要について説明していきます。
UberEatsProには以下のランクがあり、Uber配達パートナーはいずれかのランクに振り分けられます。
- グリーン
- ゴールド
- プラチナ
- ダイヤモンド
ランクの格付けは ダイヤモンド > プラチナ > ゴールド > グリーン となっており、ダイヤモンドが最上位ランクとなります。
また、前月1カ月間(月初日の午前0時00分00秒から同月末日の午後11時59分59秒の間)の配達稼働実績により当月のランクが決まる仕組みとなっています。
例として8月のランクは7月1日~31日の稼働実績で決定し 8月中は該当ランクの特典を受けることができます。
新ランク制度の特徴
新ランク制度(新しいUberEatsPro)に以下の特徴があります。
次から上記特徴の内容を個別で解説していきます。
高ランクへの優先配達付与
まず、優先配達とは下位ランクよりも優先的に効率よく稼働しやすい配達機会を受け取りやすく仕組みであり、新ランク制度ではランクが高くなるほど優先配達の特典が付与されやすくなります。
UberEats運営からは「高いランクになるほど、高報酬につながる配達機会を受け取りやすくなります」とも告知しており、高ランクになるほど高報酬になりやすくなると捉えることができます。
このため グリーンよりもゴールド、ゴールドよりもプラチナ、プラチナよりもダイヤモンドの方が報酬面での優位性があるということになります。
ただ、UberEats運営から「優先配達は1件あたりの報酬そのものが上がることを保証するものではありません」とも告知されており、高ランクになったからといって純粋に報酬単価が上がるというわけでもなさそうです。
また、「ランクに応じて、配達時間や距離の観点で、より効率よく配達しやすい機会を受け取りやすくなります」とも告知されており、各ランクによる具体的な違いについては不明瞭とも捉えることができます。
単純に「高ランクの方が配達依頼が来やすくなる?」という見方もできるわけですが、現実問題としてランクごとの比較が難しいので真意は分からぬままとなりそうな…
UberEats運営からの通知内容には「上位ランクでは、優先配達や配達依頼レーダーのアドバンテージ、特別インセンティブなど、より報酬獲得につながる特典を利用できます」とあります。
仮に特別インセンティブがクエストに該当するとなれば、高ランク程「クエスト出現率が上がる」「クエストの報酬単価が上がる」という可能性が出てきます。
現状でも、同じエリア・同じランクの配達員でもクエスト報酬が異なるというケースがあるので、ランクによってクエスト内容が変わるということはあり得るかもしれません。
配達依頼 優先度の差別化
新ランク制度では「上位ランクでは、優先配達や配達依頼レーダーのアドバンテージ、特別インセンティブなど、より報酬獲得につながる特典を利用できます」とUberEats運営から発表されています。
このため、高ランクになるほど配達依頼レーダーのマッチング確率が高くなるということになります。
ただ、これに関しては前述した『高ランクへの優先配達付与』のようにランク毎に優先度が変わるのではなく、グリーンとそれ以外(ゴールド・プラチナ・ダイヤモンド)の2グループで分別される模様です。
このため、グリーンのみ配達依頼レーダーで冷遇されるということになります。
尚、配達依頼レーダーの詳細内容については以下の記事にて解説しているので、より知りたい方はこちらをご参照ください。
ランク達成条件の改訂
従来のUberEatsProのランク制度は1カ月間の「配達件数(ポイント)」に応じてランク分けされていましたが、新ランク制度では「配達件数」に加えて「応答率」「キャンセル率」も考慮されるようになります。
また、元々あった配達件数も必ずしも1件=1ポイントではなく、日時によっては1件が2ポイント・3ポイントに変動する仕様となります。
各ランクの達成条件については後述しますが、従来は純粋に配達件数だけで決まっていましたが、新ランク制度では複数の要因が絡んできて ランク分けが複雑化しています。
各ランクの条件
新ランク制度の条件はランク分けは「応答率」「キャンセル率」「ポイント」の3要素で決まり、各ランクの達成条件は以下となります。
| ランク | 応答率 | キャンセル率 | ポイント |
| グリーン | 条件なし | 条件なし | 条件なし |
| ゴールド | 20%以上 | 10%以下 | 60以上 |
| プラチナ | 30%以上 | 8%以下 | 300以上 |
| ダイヤモンド | 30%以上 | 8%以下 | 500以上 |
ダイヤモンドになるためには全条件を達成する必要があり、一つでも未達成があった場合はランクが降格してしまいます。
具体例として「応答率55%」「ポイント600」であっても「キャンセル率9%」だった場合はゴールドランクとなります。
そして、次から上記の達成条件について補足説明していきます。
応答率とは
応答率とは、受信した注文リクエストのうち受諾した件数の割合を指します。
応答率のカウント対象となるのは通常のリクエスト通知(自分にだけ来た注文依頼)のみで、配達依頼レーダーについてはカウント対象外となります。
具体例として、100件のリクエスト通知が来て その内の45件受諾した場合、応答率は45%となります。
現状、Uberドライバーアプリ上のプロフィール欄から、自身の直近100件の通知された注文リクエストに対する応答率を確認することができます。
新ランク制度導入後は、これとは別に月単位での応答率も確認できるようになるのではないでしょうか。
キャンセル率とは
キャンセル率とは、受諾した注文リクエストのうち キャンセルしたリクエスト件数の割合を指します。
俗に言う「受けキャン」率ということで、リクエストを受諾してから どのくらいキャンセルしたかの割合であり、ダブル・トリプルの一部キャンセル(解体)もキャンセル率に影響します。
現状、Uberドライバーアプリ上のプロフィール欄から、自身の直近100件の受諾した注文リクエストに対してのキャンセル(受けキャン)した割合を確認することができます。
新ランク制度導入後は、これとは別に月単位でのキャンセル率も確認できるようになるのではないでしょうか。
ポイントとは
ポイントとは、完了した配達件数に応じて付与されるもので、基本的には1件配達完了で1ポイント付与されます。
ただし、新ランク制度ではピークタイムにおいてはポイントが変動する仕組みとなっており、以下の条件下では1配達ごとのポイントがアップします。
ランチピーク時(11:00~12:59)
| 月~金 | 2ポイント |
| 土・日 | 3ポイント |
ディナーピーク時(17:00~19:59)
| 月~木 | 2ポイント |
| 金~日 | 3ポイント |
基本的に週末(土日)のポイントが高くなる傾向で、ディナーピークに関しては金曜日も3ポイントとして加算されます。
余談ですが、だいぶ昔(2022年ぐらいまで?)も特定の時間帯のみポイントが倍になる仕様が設けられており、その時はもっと長めの時間帯だったと記憶しています。
ランク条件の総評
各ランクに求められるポイント数は既存のランク制度よりもアップしたものの、特定の時間帯にポイントがアップするこを考慮すると、稼働スタイルによっては新ランク制度の方が楽に達成できそうです。
達成が難しいとされるのが 新ランク制度から追加された「応答率」と「キャンセル率」です。
応答率の達成はそれほど難しくはないと思うのですが、問題はキャンセル率です。
ゴールドは10%以下、プラチナ・ダイヤモンドは8%以下のキャンセル率に留めなければいけなく、かなり厳しめな数値と言えます。
何も意識せずに このキャンセル率を達成できる配達員は極々僅かになるのではないでしょうか。
新ランク制度が適用されれば、キャンセル率を意識することになると思うので、今よりも配達員全体のキャンセル率は低下することが予想されます。
とは言え、キャンセル率まで制限されるとなるとストレスフリーと言われたUberEatsも そうではなくなる気もします…
各ランクの特典
新ランク制度における各ランクの代表的な特典は以下となります。
| ランク | 優先配達 | 配達依頼レーダー | Uber Eats プロモーションコード | Uber One 無料体験 | Coke ON 無料ドリンクチケット |
| グリーン | 恩恵なし | 非優先 | なし | なし | なし |
| ゴールド | 恩恵△ | 優先 | あり | 1ヶ月無料 | 月1本 |
| プラチナ | 恩恵〇 | 優先 | あり | 1ヶ月無料 | 月1本 |
| ダイヤモンド | 恩恵◎ | 優先 | あり | 1ヶ月無料 | 月1本 |
これ以外にもUberEatsProの特典はありますが、今回は目ぼしいものだけをピックアップしていきます。
優先配達
優先配達の内容については『高ランクへの優先配達付与』にて解説しているので、ここでは省略します。
優先配達の付与については高ランクであるほど恩恵が大きくなるということで「恩恵 △<〇<◎」という表記にしました。
実際のところ各ランクで目に見えた違いはないとは思うわけですが、真実は如何に…
配達依頼レーダー
配達依頼レーダーについては前述した『配達依頼 優先度の差別化』でも説明したように、優先度はグリーンとそれ以外(ゴールド・プラチナ・ダイヤモンド)の2グループで分別される模様なので「非優先or優先」と表記しています。
配達依頼レーダーにおけるリクエスト通知も決して少なくないので、できればゴールド以上をキープして優先権を持っておきたいところです。
Uber Eats プロモーションコード
Uber Eats プロモーションコードとは、いわゆるUberEatsのクーポン券です。
従来のランク制度ではプラチナランクで「1,000円以上の注文が2回まで500円割引」、ダイヤモンドランクで「(1,500円以上の注文が2回まで1,000円割引」となっています。
そして、新ランク制度からはゴールドランクもプロモーションコードの対象となります。
現時点ではプロモーションコードの詳細内容は不明ですが、おそらくダイヤモンド・プラチナ・ゴールドそれぞれのクーポン内容は異なってくるのかと。
Uber One 無料体験
Uber One無料体験とは、Uber Eatsのサブスクリプションサービスである月額498円のUber Oneが1ヵ月無料で利用可能となる特典です。
従来のランク制度ではダイヤモンドランクのみ対象でしたが、新ランク制度ではプラチナ・ゴールドも特典対象となります。
副業でUber配達をしていて、普段からUberEatsでよく注文するという人にとっては嬉しい仕様変更なのではないでしょうか。
Coke ON 無料ドリンクチケット
「Coke ON」とはコカ・コーラ公式アプリであり、アプリ上でスタンプを貯めると無料ドリンクチケットが獲得できるサービスがあります。
そして、Uber Eats Proでは「Coke ON」で利用できる1本分の無料ドリンクチケットを受け取れる特典があります。
従来のランク制度ではダイヤモンドランクのみ対象でしたが、新ランク制度ではプラチナ・ゴールドも特典対象となります。
月1本と気休め程度の特典かもしれませんが、たかが1本されど1本ということで地味に嬉しい仕様変更なのではないでしょうか。
新ランク制度を導入した理由とは

私が思う UberEatsが拒否回数条件付きクエストを試験導入する理由は以下の3つです。
次から上記理由について詳しく解説していきます。
顧客満足度の向上
新ランク制度においてランク達成を考慮した場合は必然的に案件の拒否・キャンセルを抑える必要があり、その結果 配達員の案件拒否・キャンセルを制御することができます。
もしも、現状よりも拒否・キャンセル率が減れば、自然と各注文の配達員マッチングも早くなり、注文者へ商品が届く時間も今よりも短縮できることになります。
そううまくことが運ぶかは怪しいところですが、この策略がうまくはまれば注文者のUberEatsに対する信頼度も高まり、顧客満足度もアップします。
そうした顧客満足度をアップを狙いとして、新ランク制度に応答率・キャンセル率の項目を加えたのではないでしょうか。
個人的には、新ランク制度の最大の狙いは顧客満足度向上なのではないかと思っています。
ただ、顧客満足度を向上させたいのであれば、頻発する追いリクエスト(案件受諾後に他の追加案件を依頼してくること)を減らした方がいいと思うわけで…
させるために、拒否回数条件付きクエストを試験導入したのではないでしょうか。
ただ、配達員のマッチングを早くしたいのであれば「最初から配達報酬単価を少し上げれば良いだけなのでは?」と思うのは私だけでしょうか?
配達報酬を下げるため
新ランク制度でUberEats側に見込まれるメリットは前述した顧客満足度向上以外に「配達員への配達報酬単価削減」もあります。
どういうことかと言うと、新ランク制度の各ランク達成には応答率・キャンセル率を一定数に抑える必要があり、配達員としては以前よりも気軽に案件拒否・受けキャンがやりづらくなります。
そうなると多少安い報酬単価でも受諾しなければいけなく、高報酬を生み出しやすいとされた解体(ダブル・トリプルの一部をキャンセルする行為)も制限されてしまいます。
「高ランクになれば報酬単価もアップする」という幻想?に囚われた結果、昔よりも平均報酬単価が下がってしまった…なんてこともあり得ます。
さらに配達員がランク達成を意識して案件の拒否率・キャンセル率が低下すれば おのずと熟成案件が減ります。
熟成案件は高単価報酬になりやすいとも言われており、そうした高単価報酬になり得るであろう熟成案件が新ランク制度下では減る可能性があります。
そうなれば結果的にUberEatsが配達員へ支払う報酬も減ることになり経費削減が実現し、UberEatsとしては願ったり叶ったりなのではないでしょうか。
新ランク制度の気になる点

ここでは新ランク制度の試験導入にあたって、配達員が気になるであろう点について紹介していきます。
新ランク制度は改悪?
新ランク制度に関しては配達員界隈では「改悪だ!」という声が多数聞かれますが本当にそうでしょうか?
改悪かどうかは『優先配達』の影響度合いで変わってくると思われます。
ランクごとの優先配達の影響度合いが強く、ランクによって配達効率が大きく変わりダイヤモンドランクが圧倒的に稼ぎやすい環境となれば新ランク制度は改悪と言えます。
高ランクになるために常時 応答率・キャンセル率を気にして稼働するとなれば、配達の自由度が下がることで普段やらない低単価案件も受諾せざるを得ない状況となり、苦境となる配達員は増えるのかと。
逆にランクごとの優先配達の影響度がほぼないとなると無理にランクを上げる必要はなくなり、応答率・キャンセル率を気にすることなく 従来通り自由に配達することができます。
いずれにせよ、一定数の配達員は応答率・キャンセル率を気にして稼働するのではないでしょうか。
そうした配達員の応答率・キャンセル率を気にする行為が結果的に配達員にメリットをもたらす可能性があるわけで、そのメリットについては後程説明させてもらいます。
あと、ついで言うと UberEatsProの既存特典の条件緩和は新ランク制度のメリットと言えます。
これまでダイヤモンドのみの特典だった「UberOne無料体験」「Coke ON 無料ドリンクチケット」がゴールドでも対象となるのは副業勢にとっては嬉しい仕様変更かと。
ただ、現UberEatsの配達環境を知る身としてはUberEatsなんかで注文したいとも微塵も思えず、UberOneが無料だったとしてもUberEatsを使う気はまったく起きません。
そうなると無料ドリンクチケットのみのメリットとなるわけですが、月ドリンク1本無料で喜んでいるようであればUber側から「こいつちょろいな」といい鴨だと思われてもおかしくありませんが…(笑)
新ランク制度で得する人・損する人
現時点では新ランク制度における優先配達の影響度が不明なため、私の個人的な予想の範疇で説明していきます。
まず、新ランク制度での各ランクの優先配達の差は ダイヤモンド>プラチナ>ゴールド>>>グリーン という具合にグリーンだけやや冷遇されつつ 他の高ランクは微弱の差に留まるのではないかと思っています。
もし、上記のような優先度の差であれば とりあえずゴールドにさえなっておけば優遇されるわけで、最低限ゴールド達成を目標で稼働すれば良いことになります。
特にゴールドに関しては週末稼働できる人であれば短時間で目標ポイント到達も可能であり、副業やUberEatsをサブとしてやっている人でもゴールドランク達成はやりやすいのではないでしょうか。
ゴールド達成に難しいとされる応答率・キャンセル率の条件はありますが、他ランクよりも若干緩く キャンセル率さえ意識すれば それほど達成も難しくないかと。
そして、ゴールドランクであれば優先配達や配達レーダー優先権の恩恵を受けれるので、今後グリーンランクが多くなりそうな状況を考えると一定のアドバンテージも確保できます。
そういった意味ではUberEatsでの稼働時間が少ない人にとっては新ランク制度は決して悪くはなく、むしろ得する部類に入るのではないでしょうか。
逆に専業でUberEatsでの稼働割合が圧倒的に多い人にとっては新ランク制度が稼働の足枷になるかもしれません。
専業であれば週末稼働は当たり前とも言え、ダイヤモンドランクに必要なポイントは比較的に簡単に達成できると思いますが、問題は応答率・キャンセル率です。
応答率・キャンセル率を意識することで稼働効率が下がる可能性があり、気づけば単価が安い案件ばかり受諾したり、いやいや長時間の調理待ちを受け入れる…なんてことに成りかねません。
最初からランクのことなんか忘れて これまで通りガンガンに拒否・受けキャンをすれば良いわけですが、いかんせんランクによる優遇がブラックボックス化されている状況ではランク条件を気にしてしまうのではないでしょうか。
現状、応答率・キャンセル率を意識してまでダイヤモンドランクになる価値があるかは不明ですが、ランク分けされている以上 専業配達員であればダイヤモンドになっておきたいという気持ちは拭えないかと。
フードデリバリー業界の中でも最もストレスフリーと言われたUberEatsも、新ランク制度導入により 稼働に最も気を遣うフードデリバリーになってしまうかもしれません。
配達報酬の格差はあるのか?
新ランク制度における配達報酬についてはUberEats運営から「優先配達は1件あたりの報酬そのものが上がることを保証するものではありません」とも告知されており、ランクによる報酬格差はないということになります。
フードデリバリー他社のmenuやロケットナウのように「報酬単価〇〇%アップ」というような具体的な明記はないため、Uber運営の言う通りランクによる報酬格差はないという見解が濃厚とも言えます。
ただ、気になるのは 過去に元関係者からのリーク情報として噂された絶望スコア(絶望度スコア)の存在です。
絶望スコアとはアプリの元バックエンドエンジニアを名乗る人物が2025年1月頃に告発したことがきっかけで発覚したもので、UberEatsは各配達員の生活困窮度をアルゴリズムで搾取しているとのことです。
この生活困窮度は、単価が低い案件でも受諾するか否で判断され、単価が低い案件を多く受諾する配達員は生活困窮度が高い判定となり、絶望度スコアが高くなります。
絶望度スコアが高くなると、単価が低い案件(他の配達員に比べて単価が低く設定される?)が多くなり、実質稼ぎにくくなってしまうということです。
あくまで噂レベルなので本当に絶望スコアが存在するかは不明ですが、実際に日本でも まったと同じ配達依頼で報酬が異なっていたという報告もあることから あながち絶望スコアが存在しててもおかしくないと言えます。
そして、この絶望スコアの要素を新ランクに適用させるなんてこともUberEatsならやりかねないと思えてしまいます。
本当にランクによって報酬が変わるかどうかは、名古屋あたりでどっかのYoutuberとかが検証してくれるかもしれないので、今はそうした検証情報を待つしかないのかと。
マグロ・クジラ案件が増える?
新ランク制度を導入することで、個人的な見解では特定の環境においてはマグロ・クジラ案件(高報酬案件)が増えるのではないかと予想しています。
まず、現状UberEatsの報酬単価を決めるアルゴリズムは一般的に「需要と供給で報酬が変動する」と言われています。
ここで言う 需要とは注文数であり、供給とは配達員数ということになり、注文数に対して配達員が多ければ報酬単価は下がり、逆に配達員が少なければ報酬単価は上がる傾向です。
次に、新ランク制度の効果で多くの配達員が応答率・キャンセル率を気にした場合、無駄なオンラインが減少します。
ランク達成条件は月単位に応答率・キャンセル率となるので、応答率の条件を満たしている状況では気軽にオンラインができなくなります。
そうなると新ランク制度下においては以前よりも需要(注文数)に対しての供給(オンライン状態の配達員)が減少する可能性があります。
そうなると需給バランスによるアルゴリズムで報酬単価は上がることになります。
実際にそう都合よく常時報酬単価が上がるということはあり得ないんですが、悪天候などの稼働する配達員が極端に減る環境下においては 需給バランスの影響をもろに受ける可能性があります。
その可能性を示唆する事例が直近であったので、少し長くなりますが事の経緯から説明していきます。
その事例とは、2026年6月3日に東京エリアで台風が直撃した日のことで、都内近郊では昼前ぐらいまでUberEatsの注文自体がストップしている状態でした。
台風のピークが去った午前11時過ぎぐらいからUberEatsの営業が再開したわけですが、営業再開直後の配達報酬単価はすさまじく時給1万円近くなったという報告が多数ありました。
実際に私も稼働していたのですが、自転車稼働すら最初の1時間は時給8,000円台になるぐらい高単価案件が鳴っていました。
こうした異常とも言える高単価報酬になったのも、ひとえに東京エリアで試験導入されていた拒否回数制限付きクエストの影響とも言われています。
普段であれば稼働する気が無い人でも 今の報酬単価を見たさにとりあえずオンラインにするわけですが、拒否回数制限付きクエストのせいで気軽にオンラインができなくなりました。
そうした無駄にオンラインにする配達員が減ったおかげで過去最大級とも言える高単価案件が多発したのではないかと言われており、新ランク制度下においても同じ現象が起きる可能性は十分にあり得ます。
ある程度状況は限られてしまうものの、悪天候の日の稼働はUberEats一択!となるかもしれません。
特に月末あたりはランク達成を意識している配達員であればUberEatsでの稼働すら避ける人が増えるかもしれないので、自ずと高単価案件が増えるかもしれません。
新ランク制度は正式導入されるのか?
これまでのUberEatsの動向を見る限り、試験導入した機能・仕様は基本的に正式導入しており、今回の新ランク制度もいずれ正式導入される可能性が濃厚です。
ただ、『マグロ・クジラ案件が増える?』でも話したように、新ランク制度導入によって UberEats側の想定外の支出(高報酬)というリスクも拭えません。
また、新ランク制度下における応答率・キャンセル率を意識するのが嫌でUberEatsでの配達頻度を減らす配達員も増えるかもしれません。
どちらかというとUberEats側は新ランク制度で今以上に専業配達員をUberEatsへ囲い込む狙いもあると思うのですが、私は結果的にUberEatsのアクティブ配達員は減るのではないかと思っています。
実際のところ どうなるかは先行で試験導入される仙台・名古屋・京都である程度分かると思うので、想定以上に配達員のUberEats離れがあった場合は正式導入も見送るかもしれません。
仮に新ランク制度が全国で適用されたとしても、フラットレートのように正式導入したものの比較的早い段階で廃止した例もあるので、試験導入がうまくいっても後々ランクの仕様が変わることもあり得るのかと。
最後に
今回は2026年6月17日から一部エリアで試験導入される「新ランク制度」について紹介してきました。
現状、配達員界隈では新ランク制度に対して否定的な意見は多く、私もそれについては賛同できる点は多々あります。
ただ、肝心のランクによる稼働への影響度合いが どうなるかが分からないわけで、新ランク制度の良し悪しはそれ次第なのかとも思っています。
フードデリバリーの仕事もかつてはストレスフリーなんて言われていましたが、今となってはあれこれ複雑化してきて変なところで無駄に考えされられるシステムになりつつあります。
そんな不穏な空気が漂うフードデリバリー業界ですが、取り急ぎ低価格競争を終わらせて欲しいというのが私の一番の願望です。












コメント