今回はWolt(ウォルト)の受諾した配達依頼のキャンセルが出来なくなった件について解説していきます。
キャンセル禁止の具体的内容からキャンセル禁止によるメリット・デメリット、そして今後どう立ち居振る舞うかについて深堀りしていきます。
受諾後のキャンセル禁止へ
2023年11月20日(月)より、Woltの東京・大阪エリアにてオファー受諾後(配達依頼受諾後)のキャンセルが原則禁止となります。
このキャンセル禁止についてWoltから発表された内容は以下となります。
Woltでは、よりお客様やレストランパートナーに寄り添ったサービスを提供したいと考えております。
それに伴い、依頼受託後のキャンセル運用について、方針を変更させていただくこととなりました。
今回の変更に伴い、依頼受託後のキャンセルは事故や車両故障等の緊急時を除いて原則不可能となります。
上記の内容通り注文オファー(注文依頼)を受諾した場合は、物理的に移動が出来ない等の特殊な事情でない限りはキャンセルできないこととなりました。
このことから、調理完了まで時間がかかるケースや店の場所が分からなくて辿り付けないケースなどの店舗側に起因する要因でのオファーキャンセルはできなくなります。
UberEatsで言うところ受けキャンができない仕様となります。
本件で注意して欲しいのは、キャンセル禁止の対象となるのは受諾した案件(配達依頼)のみであって、注文依頼自体を受諾するか拒否するかの選択はこれまで通り可能となります。
尚、特殊な事情で注文オファーをキャンセルする場合は、これまでと同様にチャットにてサポートへ問い合わせる形となります。
以前まではキャンセル可能だった
今更過去の話をしてもしょうがないんですが、今回キャンセル禁止が実装された件と少し関連があることなので説明しておきます。
これまでWolt配達ではオファー受諾後でもサポートへチャットで問い合わせることでキャンセルが可能でした。
ただ、キャンセルができたものの 頻繁に受諾後のオファーキャンセルを繰り返すとアカウント停止になるという対応が取られていました。
具体的にどのくらいの頻度・割合のキャンセルがアカウント停止の対象となっていたかは定かではありませんが、キャンセル禁止の数カ月前ぐらいからは稼働記録(以下の画像)がアプリ上で確認できるようになりました。
これは現在の週の稼働記録データとなり、毎週更新されていきます。
上記の依頼完了率の表示であったり、受諾後のオファーキャンセル多発によるアカウント停止が 今回のキャンセル禁止の前兆だったとも言えます。
調整金機能 本格実装
今回のキャンセル禁止に伴い、店舗待機による配達調整金が試験導入されます。
これは東京・札幌など一部エリアでは すでに実装されており、これまで導入されていなかったエリアの配達員にとっては朗報ともなり得ましょう。
ただし、UberEatsのようにどの案件で配達調整金が付いたのかを確認することができず、半月ごとの支払いが確定した際に合算で通知される形となります。
このことから仮に配達調整金が発生するほどの店舗待機をしたとしても、次の支払い時期になるまでは本当に配達調整金が付いたかどうかも分かりません。
これは私自身の体験を元にした推測となるので信憑性が低いのですが、だいたい15分以上待機してはじめて配達調整金が付くのではないかと思われます。
実際に集計対象期間である15日間の中で、15分以上の調理待ちが2回発生した時のものが以下となります。
15分以上待機した2件分の合計額、もしくは より長く待った1件分だけの金額かは不明ですが、待ち時間を考えるとお世辞でも割に合った金額とは言い難いです…
もちろん調整金が無いよりかはマシではありますが、この額なら最初からキャンセルして別の案件を待った方がよかったとも言えます。
ちなみに、何故「15分以上待機で配達調整金が付く?」と具体的な数字を出したのかというと、上記とは別の日程で10分以上15分未満の待機時間の案件をいくつかこなした時には調整金が一切発生しなかったからです。
あくまで15分以上待機で配達調整金が付くというのは私の憶測でしかないので、本当にこの時間で配達調整金が発生するかは確証できないのであしからず。
対象エリアについて
今回のキャンセル禁止対象エリアについては本項目の冒頭で説明したように東京・大阪が対象となりますが、これに先駆けてすでに札幌ではキャンセル禁止が実装されていたとのことです。
また、上記以外のエリアについての適用時期についての正式発表はありませんが、すでに調整金が試験導入されている仙台・広島・福岡も そう遠くない日にキャンセル禁止が適用されるものと思われます。
それ以外のエリアについても適用されることはほぼ確定と思われるので、2023年の間に全国エリアでキャンセル禁止が適用されるのではないでしょうか。
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キャンセル禁止のメリット・デメリット
ここではキャンセル禁止による、配達員にとってのメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット
キャンセル禁止によって考えられる配達員へのメリットは以下となります。
- 注文依頼が増加する可能性がある
- 配達報酬が増える可能性がある
注文依頼が増加する可能性がある
今回のWoltキャンセル禁止により、Wolt配達を辞める配達員・配達頻度を減らす配達員が出てくることが予想されます。
他の配達員が減れば、当然 自分に注文依頼が来やすくなるわけで、結果的に注文依頼が増加することに繋がります。
ただ、このメリットについては短期的に発生することであって長期的には続かないのではないかと思っています。
※長期的に続かない理由については『デメリット』のところで解説します。
配達報酬が増える可能性がある
これは前述した『注文依頼が増加する可能性がある』に付随するメリットであり、仮にWolt配達員が減ればWolt側としては配達員減少を食い止める必要が出てきます。
そして、配達員減少を食い止める 手っ取り早い方法は報酬単価を上げる方法であり、もし そうなれば配達員の報酬単価が増え結果的に配達報酬が増えるということになります。
ただ、仮に報酬単価が増えるとしても 対象となる期間は配達員が少ない時だけであって、配達員が戻ってくれば また報酬が戻ることが予想され、個人的には以下のループがしばらくの間続くのかと思われます。
(キャンセル禁止で安い報酬なら配達しない)
(配達員を増やさないと注文がさばけない)
(高い報酬なら配達する)
(配達員が増えて注文がさばけるようになった)
(キャンセル禁止で安い報酬なら配達しない)
以降同じループの繰り返し…
これがある一定間隔で続いてくれるのであれば御の字ですが、仮に上記のループが発生したとしても それほど長くは続かないのではという懸念もあります。
長く続かない理由については次のデメリットの項目で解説していきます。
デメリット
キャンセル禁止によって考えられる配達員へのデメリットは以下となります。
- 配達効率が悪くなる
- 注文自体が少なくなる可能性がある
配達効率が悪くなる
オファー受諾後のキャンセルが禁止になるということは店舗側の都合で調理時間が長かろうが 配達員側は待つしかなく、そうなれば配達員にとっては大幅のタイムロスとなり配達効率が悪くなります。
そうした、配達員にとってのデメリットを考慮してWolt側で配達調整金の制度を設けてくれたので、最悪 配達調整金が多少フォローにはなります。
しかし、前述した『配達調整金 本格実装』で説明したとおり、今のままの配達調整金額では雀の涙程度にしかならないので 配達調整金に過度な期待は禁物です。
注文自体が少なくなる可能性がある
これは『メリット』の注文依頼が増加する可能性があるとは真逆の内容となってしまうわけですが、長期的に見た場合に この事態が発生することが考えられます。
何故、注文自体が少なくなる可能性があるかについて順を追って説明すると、まずキャンセル禁止によって配達員が減ったとします。
そうなると、Woltの注文依頼を受諾できる配達員が減るわけですが、すべての注文依頼をさばけるだけの配達員が残っていれば何も問題はありません。
しかし、配達員が減りすぎて さばけない注文依頼が発生すると、注文自体が成立しなくなります。
注文自体が成立しなければWolt側としても売り上げがなくなるわけですが、ここで最も危惧すべきなのは 注文者に商品が届かないこと(注文不成立)です。
極まれに 注文不成立が発生するならまだしも これが頻発するようであれば 注文者側としてもWoltで注文すること自体を辞めざるを得ません。
もし、そうなってしまうとWoltを利用する注文者が減り、全体的な注文数も減り、結果 配達員への注文依頼が減ります。
このようにキャンセル禁止直後は、もしかすると配達員減少で注文依頼が多く来るかもしれませんが、時間が経つにつれて注文自体が減り、ゆくゆくはWoltのサービス停止に繋がり兼ねません…
「Woltが無くなっても他のフードデリバリーがあるから大丈夫」と思われる方もいると思いますが、昨今のフードデリバリー業界はどこも報酬減少傾向にあり、1社の配達に絞らない方が効率が良いことも多々あります。
そうしたことを踏まえて、今回の件でWoltサービス停止は避けたいところであり、サービス継続のためにも各配達員の協力が必要になってくるのかと。
もちろん、安い報酬単価で且つ待ち時間が長い案件をボランティア精神で受諾してください とは言いません。
せめて、Woltをオンラインにして 良い配達依頼が来た時だけの受諾でも構わないので、定期的にWoltの案件状態をチェックすることを忘れずにいてもらえればと思います。
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キャンセル禁止後はどう対応すべきか
ここでは受諾した配達依頼がキャンセル禁止である場合に、配達員としてどう対応すべきかを解説していきます。
よりシビアな配達依頼の厳選を心掛ける
基本的に配達依頼受諾後のキャンセルができなくなるので、調理待ちが確定するような案件は配達依頼が来た段階でキャンセルする必要があります。
しかし、配達依頼を受諾する前の段階で調理の待ち時間がどのくらいかというのは、いくら経験を積んでいようが判別するのが難しいのが現状です。
ただし、Woltに関しては配達依頼を受諾する際に調理完了がしているかどうかを確認する手段があります。
それは以下の画像の配達依頼画面に表示される「料理の用意ができました」という表記です。
Woltの配達依頼画面には店舗側で調理が完了した場合は以下の画像のように画面上に「料理の用意ができました」と表示されます。
この表記は店舗側で すでに料理が完了したことを示しており、これが表記されている配達依頼を受諾していけば調理待ちを回避することも可能です。
ただ、そう簡単な話でもなく、この表記に絞って受諾する方法には2つの問題点があります。
1つ目の問題点は、本当に調理が完了している保証がないことです。
実際上記の表示が出てる店舗に行ったらまだ作っている途中だったということもちょくちょくあるので完全にこれが信用できるわけではありません。
2つ目の問題点は、「料理が用意できました」の案件だけに絞ると受諾できる案件の幅が狭まることです。
仮に「料理が用意できました」が本当に調理完了しているとしても、これらの案件が来る頻度は少ないわけで、これだけに絞ってしまっては逆に配達効率が悪くなり稼げなくなってしまいます。
これらのことから「料理が用意できました」の案件を積極的に受諾しつつ、それ以外の案件についても自分のこれまでの経験に基づいて受諾すべきかを判断していく必要があります。
どの案件を受諾すべきか否かは配達エリア・時間帯によっても異なってくるので、具体的な説明はできないわけで これまでご自身で培ってきた経験・知識を活かしましょうとしか言えません…
ただ、それだと配達未経験者はどうする?ということになるので、ヒントとしてWolt配達でお馴染みのマクドナルドでの対応方法を紹介していきます。
マクドナルドは避けるべきタイミングが分かりやすく、ピーク時間(日中であれば正午12時前後の時間帯)は注文が多くなる傾向であり 配達を避けるべきタイミングとなります。
特に新作メニュー・期間限定メニュー・期間限定の値下げの開始直後の時期のピーク時間は尋常じゃないぐらい店舗が混雑することがあるので絶対に避けるべきです。
このようにマクドナルド以外の店舗でも自分なりの受諾するしないの判断ルールを作って、より適切な行動を取ることが重要になってきます。
尚、マクドナルド配達に関する情報は以下の記事にて詳しく解説しているので、配達経験が浅い方は必ず目を通すようにしてください。
敢えて今からWoltを始めるのもあり
今回のキャンセル禁止により、以前よりもWolt配達がやりづらくなったわけですが、こうした逆境の中 敢えてWolt配達をやってみるのもありかと思われます。
『メリット』の所で話したように、今回のキャンセル禁止による影響でWoltから離脱した配達員もいるかと思われますし、配達員が減れば自分に配達依頼が回ってくる可能性が増え 以前よりも配達件数が稼ぎやすくなります。
特に、まだWolt未登録の方については、特定エリア及び指定車両にて決められた回数を配達することで高額の追加インセンティブが発生することがあります。
そして、キャンセル禁止が実装された今 Wolt配達員が減っている可能性もあるので、高額インセンティブを貰うために必要な配達件数をこなしやすい時期でもあります。
そうしたことを踏まえて、まだWolt未経験の人は今が絶好の始め時かもしれません。
また、すでにWolt配達している人もWolt存続のためにも、余裕があればWolt配達を継続してみてはいかがでしょうか。
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最後に
今回はWoltの受諾した配達依頼のキャンセルが出来なくなった件について解説してきました。
キャンセル禁止の発表は注文者・店舗から見れば朗報と言えますが、配達員側としては悲報とも言える内容であり、時代の流れに合っているとも逆行しているとも捉えられ 何とも歯がゆい仕様変更とも言えます。
ただ、決まってしまったものは仕方ない訳で、本件をプラスと捉えるかマイナスと捉えるかは己自身であり、Woltで配達するか否かの自己判断は各配達員にゆだねられています。
そうした適切な判断するための材料として本記事を書いた次第で、本記事の内容が役に立てば これ幸いです。
それでは良い配達ライフを。
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