今回は2026年3月6日から適用されるロケットナウ(rocket now)の規約改定について紹介していきます。
規約改定内容の詳細から、多くの人が誤解しているであろう部分についても深堀していくので、ロケットナウに限らずフードデリバリー配達員には必見の内容です。
ロケットナウ 規約改定内容
ここでは、2026年3月6日から適用されるロケットナウの規約改定内容について、特に重要な項目に絞って解説していきます。
注文依頼方式の追加
まず、ロケットナウの既存の注文依頼は一人の配達員のみへ届くもので「ダイレクトオーダー方式」と呼ばれています。
このダイレクトオーダー方式は特定の配達員を指定して通知されているため通知時間制限以内に受諾を選択すれば その案件を必ず受諾できます。
UberEatsでの通常の配達依頼であり、出前館で言うところの「あなただけのオファー」となります。
そして、今回の規約改定により「マルチキャストオーダー方式」という新たな注文依頼方式が追加されます。
このマルチキャストオーダー方式は複数の配達員(?)に対して複数の案件を提示するもので、最大3件まで選択可能で全てを選択した場合はいずれかの1件が自身に割り振られます。
※最大3件というのは他の方がロケットナウに問い合わせた結果を参照しています。
このマルチキャストオーダー方式については、現時点では不明確な部分が多く、上記の「複数の配達員に対して」という箇所は規約では明確に定義されていません。
ただ、同時に複数の配達員に対して配達依頼を送ることは ほぼ確定であると思っており、1人の配達員にだけ複数案件を提示するだけなら、ロケットナウ側には何のメリットもありません。
ロケットナウ側としては、複数の配達員に対して同じ案件を同時に送ることで案件をより早く各配達員へ振り分けることが出来き、オーダーマッチングの速度も上がることで顧客満足度を上げようという算段かと。
このマルチキャストオーダー方式は、UberEats配達員の方であればお馴染みの「配達レーダー」と同じ仕組みで、抽選方式の配達依頼であり、受諾できるかは運次第とも言えます。
スコアシステムの導入
今回の規約変更に伴い、新たなる配達員評価のスコアシステムが追加されます。
※本件ついては現時点では曖昧な点も多いため、私の憶測が多めになることをご了承ください。
現状のロケットナウでの各配達員の評価は基本的に注文者からの評価のみとなっており、評価はパーセンテージで表記され自身で確認することが可能です。
そして、規約改定後は上記の評価とは別にロケットナウ運営側が各配達員に対してスコアを付けていく模様です。
具体的なスコアの指標項目については公表されていませんが、配達依頼の受諾率も評価の1項目となっており、受諾拒否をした場合はスコアに影響し評価が下がる模様です。
尚、スコアに影響が出る受諾率はダイレクトオーダー(自分だけに届いた配達依頼)のみであって、マルチキャストオーダーの受諾拒否によるスコアへの影響はありません。
肝心のスコアで分別した後の各配達員への処遇については不明なんですが、考えられることとしてスコアが高い配達員へダイレクトオーダーを優先的に送るのではないでしょうか。
この配達員のスコアシステムについては、ロケットナウ運営側のみが把握している内部データであり 各配達員は自身で確認することができない情報ではないかと、私は予想しています。
他社ロゴ入りバッグの使用禁止
規約改定後は他社のロゴが入っているバッグの使用が禁止されます。
本件については誤解されている方が非常に多いわけですが、他社バッグ(UberEats・menu・Woltなどのバッグ)の使用を禁止しているわけではありません。
あくまで、他社のロゴが見えている状態のバッグの使用を禁止するものであって、他社のロゴを見えないようにすれば他社バッグの使用はOKとなります。
このことから、UberEats・menu・Woltバッグであってもロゴをガムテープ等で隠せば、そのバッグは使用可能となります。
※ロゴ入り・ロゴ無し いずれのバッグも含め、私がおすすめする配達バッグを以下の記事で紹介しているので、よろしければご参照ください。
損害賠償請求対象項目の追加
ロケットナウの規約では元々 配達員起因で特定の事象が発生した場合、ロケットナウが配達員側に損害賠償請求が発生する可能性がある旨の内容があります。
その配達員起因での特定の事象とは「配達未完了・商品破損・誤配達・一部物品の不足」などが該当します。
配達未完了・不完全配達・破損・誤集荷・誤配達・一部物品の不足
そして、今回の規約改定により新たに「著しい遅延」「その他(意図的な商品の破損・紛失・盗難・窃盗)」が損害賠償請求対象の項目に追加されます。
上記の「著しい遅延」に該当する行為については、主に他社フードデリバリーとの同時稼働を示しているのではないでしょうか。
ロケットナウの案件を受諾しているにも関わらず、他社の案件も受諾し それらを同時に配達するとなれば、双方の最短ルートは取れずに寄り道をする形となってしまい、結果配達遅延に繋がります。
こうした他社との同時稼働と疑わしき行為が多いと判断した結果、今回の規約改定に追加されたのかと。
尚、損害賠償請求の対象となる行為を配達員が犯した場合は、配達報酬没収・もしくは配達報酬没収&商品販売価格の全請求(商品代金の弁償)というペナルティが発生します。
本件で注意して欲しいのは、今回の規約変更では損害賠償請求に該当する行為(項目)が追加されただけであり、これまでの規約にも損害賠償請求に関する内容は存在しました。
それがどういうわけか、 あたかも今回の規約改定から損害賠償請求が発生したかのように配達員界隈がざわついています。
本規約については誤解している配達員も多いので、後述する『誤解が多い ロケットナウの規約改定』で触れていきますが、今回新たに損害賠償請求が追加されたわけではないので そこを履き違えないでください。
誤解が多い ロケットナウの規約改定
ここでは前述した『ロケットナウ 規約改定内容』について、多くの配達員が誤解している点について詳しく解説していきます。
早押し・早取りではない
規約改定の『注文依頼方式の追加』によって新たにマルチキャストオーダー方式が追加されるわけですが、このマルチキャストオーダー方式の仕組みを勘違いされている配達員が多い模様です。
実際のところ、まだ導入されていないので具体的な仕組みについては不明確ではあるんですが、規約内容及びロケットナウサポートに問い合わせた方の意見を総合すると 皆が言う早押し(早取り)というのは間違いです。
ロケットナウのマルチキャストオーダー方式は、UberEatsの「配達レーダー」と類似する仕様であり、案件受諾を希望した配達員が複数いた場合は抽選で特定の配達員へ割り振ります。
このため、他の人よりも早く選択したからといって必ずしも案件が受諾できるわけではないので、早押し・早取りというのは誤解です。
ただ、UberEatsの配達レーダーのように特に案件選択の制限時間が表示されない仕様というのであれば、いつ受け付けが終わるか分からないので 早めに選択しとかないと抽選権すらもらえなくなります。
そういった意味では早押しと言えるかもしれませんが、それでも「早押しだ!事故を誘発する危険な機能だ!」というのは少々大袈裟ではないでしょうか?
他社バッグの使用について
これも誤解が多い内容なんですが、今回の規約改定ではあくまで「他社のロゴが見えているバッグ」の使用を禁止しただけであって、他社のロゴ入りバッグの使用を禁止したわけではありません。
他社のロゴさえ隠せばUberEats・menu・Woltのロゴ入りバッグを使用しても良いわけで、ロケットナウは一言も他社バッグを使う名とは言っていません。
普通に考えれば他社のロゴが入ったバッグで配達業務するのもおかしな話で、注文者からすればロケットナウで注文したのにUberEatsロゴが入ったバッグを持った配達員が来たら「誰?」と思うのではないでしょうか。
昨今では バッグのロゴについてなあなあになってきてるので ある意味斬新なルール(規約)かもしれませんが、本来 これが当たり前なんです。
「ロケットナウのステッカーなどを必ずバッグに貼り付けること。尚ステッカーは公式サイトで販売しています」とかであれば、流石にふざけんな!と思いますが、ロケットナウは至って当たり前のことを言っているだけです。
ロゴを隠すと言っても「ロゴの痕跡を一切見せないように完璧に隠せ」というわけでもなく、ガムテープで覆う程度で十分であり、これぐらいで不満に思っている人はフードデリバリー辞めた方がいいかもしれません。
こんな当たり前のことを規約に載せただけで、配達員に非難されるロケットナウには同情すら覚えます。
尚、ロゴを綺麗に消したいとこだわる人向けに、ウバッグ(UberEats公式バッグ)のみとはなりますが、以下の記事でロゴを綺麗に消す方法を解説しているので、気になる方はご参照ください。
損害賠償請求は前から存在した
『損害賠償請求項目の追加』が今回最も炎上している内容となりますが、配達員への損害賠償請求は以前の規約にも記載がありました。
今回の規約変更では損害賠償請求に該当する行為が追加されただけであり、ロケットナウが急に「配達員への損害賠償請求ルールを追加します」と言ってきたわけではありません。
それがどういうわけか、 あたかも今回の規約改定から損害賠償請求が発生したかのように配達員界隈がざわついています。
仮に損害賠償請求自体が存在すること許せないとしても、これまでロケットナウから損害賠償請求されたという報告はありましたでしょうか。
おそらく、いたとしても それは日本語をまともに話せないアカウントを不正取得した違法フル電動自転車で配達している外人ぐらいなのではないでしょうか。
そうした違法外人達がすでに損害賠償請求されていようと、彼らはネット上で何か言うこともないでしょうから、皆が知らない所で不良配達員の処罰がおこなわれているかもしれません。
とにかく、普段から真面目に配達している人なら まず損害賠償請求されることはないかと。
ロケットナウ規約改定の素朴な疑問
ロケットナウ規約改定の意図とは
今回のロケットナウ規約改定は、(特に損害賠償請求に関する内容)これまで問題行動を起こしている極一部の配達員への対策を強化するためのものではないでしょうか。
配達員自身あまり気づいていないかもしれませんが、我々の想像を越えるぐらいの問題行動を起こしているやばい配達員が存在します。
すでにロケットナウ運営側も問題行動を起こしている不良配達員を把握しており、そうした配達員に向けての規約改定であり、違法外人も徐々に減っていくのではないでしょうか。
「最初からアプリ上で顔認証を導入すれば良いのでは?」という方も多いかと思うのですが、顔認証は顔認証で彼らはすり抜けてきそうなので規約で罰した方がダメージが大きく効果的かと。
一方で普段から真面目に配達している普通の配達員は、余程の事が無い限りは損害賠償請求されることはないでしょう。
真面目に配達している人は絶対に損害賠償請求の対象にならないとは言い切れませんが、そういう人達に対して客からの虚偽申告・店舗側の梱包不備による破損などがあっても即罰せられることはないかと。
配達員へ損賠賠償請求が発生するということは、注文者に返金するわけで、そうなった場合はロケットナウも注文者に対して細かな調査を実施するので注文者の言葉を簡単には鵜呑みにしないでしょう。
これらのことから、今回の規約改定の最大の目的は、普段から問題行動が多い不良配達員に対しての更に規制を強くするためと見るのが妥当かと。
本当に大改悪なのか?
今回のロケットナウ規約改定は、配達員界隈では大改悪という声が多いのですが、私個人の見解では可もなく不可もなくだと思っています。
流石に良改定とまではいきませんが、総合的見れば 皆が騒ぐほど酷いものでもないかと。
個人的に良いと思った部分は『損害賠償請求対象の項目の追加』であり、これによって普段から問題行動を起こしている配達員は淘汰されやすくなります。
普段から行動に問題がある配達員が減れば、ロケットナウの配達員の品質が向上し、同時に顧客満足もあがるのではないでしょうか。
そうなれば今後リピーターが付く可能性があり、注文数も徐々に増えていくかもしれません。
また、不良配達員が減っていければ必然的に配達員の総数も減り 今よりも配達依頼が来やすくなると考えれば、良い規約改定ではないでしょうか。
逆に悪いと思った部分は『スコアシステムの導入』です。
これについては現時点では不明瞭な部分が多いため、どうなるか分かりませんが、ダイレクトオーダーの受諾拒否でスコアが下がるとすれば あまり歓迎できるものではありません。
ロケットナウの配達依頼は報酬にピックアップ先までの距離が考慮されてない上に、やたらと遠いピックアップ先の案件をバンバン通知しており、それを受諾拒否したら配達員としてのスコアが下がるというのはおかしくないでしょうか。
スコア自体がブラックボックス化されるので、自分がロケットナウからどう評価されているかはわからないと思いますが、リワードプログラムを含め 受諾率を脅しに配達員を拘束するのは止めて欲しいものです。
ロケットナウ規約改定のまとめ
ここでは、ここまで紹介した内容を踏まえて、今回のロケットナウ規約改定に関する内容を紹介していきます。
インフルエンサーに騙されてはいけない
まず、ここで言うインフルエンサーは、視聴者数が多いYoutuberやフォロワーが多いXアカウントを持つ配達員を示します。
そして、今回のロケットナウの規約改定では そうしたインフルエンサー達がこぞって「大改悪だ!」と言って、それに対してファン達も「そうだ!そうだ!」と共感しています。
(一部 規約改定を冷静に見ている まともな人も存在するので、皆が皆というわけではありません)
『誤解が多い ロケットナウの規約改定』のところで話したように、まともに規約を読めば独断騒ぐような内容ではなく、インフルエンサーに踊らされている人も多いのではないでしょうか。
こうなってしまったのも昨今の悪しき習慣であり、特定の対象に対しての批判的な意見というのは非常にバズりやすく、フードデリバリー業界も例外ではありません。
特にフードデリバリー会社の運営に対する批判は、配達員達の普段からの運営に対する不満も増長して、それはそれは多いに盛り上がります。
特にYoutuberは今回の件でアクセス数・コメント数が増えご満悦なことでしょう。
他の人がどう稼ごうとも それを批判するつもりはありませんが、問題なのは今回の規約改定内容が多方面に広がってしまったことです。
今回の騒ぎで注文者がロケットナウの規約を知って 悪知恵を働かせて不正行為(虚偽申告)を行うなんてこともあるかもしれません。
特に配達員は注文者にもなりうるわけで、今回を機に規約を知り、それを悪用してタダ飯を狙う輩も現れるかもしれません。
そういったことを考慮すると「大改悪だ!」と騒いでいるインフルエンサーの行為は、一見すると配達員の味方にも思えますが、実は結果的に配達員を苦しめていることになります。
インフルエンサー達はバズらせるために敢えて嘘をついているのか、それとも ただの無知なのかは知りませんが、インフルエンサーの言葉を鵜呑みにせず、普段から自分で確認するようにしましょう。
今こそロケットナウでの稼働チャンス
前述したインフルエンサー達のおかげ?で「今後ロケットナウでは稼働しない」という声がネット上では多々聞かれます。
ロケットナウで稼働しないと言っている配達員が本当に稼働しないかは不明ですが、もし多数の配達員がロケットナウ稼働を止めるとすると、ロケットナウで稼ぐチャンスが到来するかもしれません。
配達員が減れば注文依頼も増え、規約改定前の時よりも良い案件が取りやすくなるかもしれませんので、普段から真面目に配達している人にとっては規約改定後は むしろ積極的に稼働すべきです。
ただ、今回の規約改定で以前から損害賠償請求される可能性があることを初めて知った人にとっては、可能性は低いものの損害賠償請求されるかもしれないというリスクはあります。
確かに損害賠償請求される可能性はゼロではなく、なか卯など汁物の梱包を一向に改善しない店の商品を運ぶのは気が引けてしまうかもしれません。
こうした店側の梱包に起因する商品破損で損害賠償請求されたら たまったものではないんですが、そうした場合はしっかりと状況を伝え 店舗側に梱包方法を見直すように指摘することで免除されるかもしれません。
それでもサポートが「配達員の責任」と一点張りするようであれば、公正取引委員会へ下請法違反で通報してみるのもありかと思います。
あなたの通報がきっかけでフードデリバリー業界の配達員の環境が良い方向に向かうかもしれません。






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