menu 更なる報酬改定(報酬の仕組みの変更) 解説

今回はmenuの更なる報酬改定(報酬の仕組みの変更)について、具体的な変更内容やこれらの変更によって配達員に及ぼす影響などについて解説していきます。

現在menuで稼働している方はもとより、今後menuでの配達を考えている方にも参考になる内容となっています。

目次

menuからの報酬仕組みの見直しの背景

まず、今回menuから発表があった報酬の仕組み見直しの時期については2023年1月下旬を予定しているとのことで、何故報酬の仕組みを見直すかについては以下のmenuからの通達内容にて説明がありました。

報酬仕組み変更についてのmenuからの通達

現在の報酬の仕組みについて、皆さまからご意見をいただくことが多いです。中でも多かった、下記のご意見を反映するために、今回の見直しに至りました。

  • 短い距離の報酬が安すぎる
  • S以上のランクに上げるのが難しすぎる
  • 店舗での待機時間がストレス

しかし、これらの意見を反映するだけでは、皆さまにお支払いする報酬額が上がりすぎてしまい、正直に申し上げますと、menuの継続的なサービス運営が難しくなってしまいます。 そこで、距離報酬の計算式やランクテーブルを変更することで、報酬額が上がりすぎることのないよう調整させていただきました。

読んで頂くと分かると思いますが、かなり切羽詰まった通達で、menuの今後の展開に不安を残す内容にも捉えることができます。

menuの過去の仕組み変更では配達員にとって改悪な内容でも「配達員にフェア」と都合の良い言い訳を言っていたのに対して、今回は素直に「menuの継続的なサービス運営が難しくなってしまいます」と言ったことに対しては評価できる部分でもあり、サービス継続自体できなければ配達自体ができなくなるのでサービス継続のための仕組み変更は致し方ない部分もあります。

ただ、最後の「そこで、距離報酬の計算式や…」から始まる一文の書き方には違和感を感じ、代わりに「今後のサービス運営継続のため、距離報酬の計算式やランクテーブルを変更することで、基本的に報酬額を減額させていただくことをご理解頂きたいと思います。」と書くのが筋ではないかと思ったりもしてしまいます。

報酬仕組み変更内容

ここでは今回menuから発表された報酬の仕組みの変更内容について各項目ごとに詳しく解説していきます。

基本報酬

まずは配達のベースとなる基本報酬の変更内容から解説していきますが、変更箇所が複数あるので各項目ごとに分けて解説していきます。

基本報酬の計算式

変更前と変更後の基本報酬の計算式は以下となります。

変更前(ピック距離+ドロップ距離^2) x40(円)+260(円)
変更後通常エリア(ピック距離+ドロップ距離^1.7) x40(円)+260(円)
ロングエリア(ピック距離+ドロップ距離^1.5) x40(円)+280(円)

※距離はkmで計算(例:3.1kmの場合は3.1となる)
※ピックは店舗までの移動で、ドロップは配達先までの移動を示す。

上記の計算式の ^累乗を示しており、^2と表記されていた場合は二乗のことでありドロップ距離が仮に2.5kmだった場合は2.5×2.5=6.25となります。

この累乗の計算で厄介なのが変更後の^1.5(1.5乗) と ^1.7(1.7乗)でこれらの値の求め方は少々計算式がややこしくなるので省略します。
とりあえず累乗の値が高い方が基本的に数値が高くなると覚えておけばOKで1.5乗<1.7乗<2乗という認識で構いません。

尚、変更後の「ロングエリア」について、ロングエリアとは配達距離が長いことが特徴で主にピックアップ距離が長い場合にロングエリアに分類されることが多く 郊外エリアで発生しやすい案件とも言われています。
(通常エリアはロングエリアに該当しない通常の配達という認識でOKです)

また、どのくらいの配達距離からロングエリアになるのか定義はされておらず、リクエスト通知時にロングエリア配達であることが通知されるので それでロングエリアか否か判断する形となっています。

基本報酬の上限・下限

menuの基本報酬は過去の報酬改定から上限1200円が設けられ、今回の報酬計算式の改定で更に最低金額が330円が設けられることになりました。

このことから2023年1月下旬より基本報酬の上限が1200円 下限が330円となります。

基本報酬上限の1200円は以前からあったので省略しますが、下限の330円は今回の報酬変更内容の中では良心的な部分となるかと。

新たに適用される計算式で、仮に500m(0.5km)ピックアップ・500m(0.5km)ドロップの案件をした場合は294円となりますが下限があることにより自動的に330円となるので、極端に短い案件をこなしても損はないかと。

基本報酬の具体例

先程紹介した基本報酬の計算式にて変更前と変更後の実際に基本報酬額を見ていたいきたいと思います。
(基本報酬は通常エリアとして算出しています)

基本報酬の具体例

過去の報酬改定ではピックアップ・ドロップ距離によっては改定後の方が報酬アップするケースもありましたが、今回の計算式の変更により どのパターンもすべて報酬減となってしまいました…

厳密に言うと極端に短い距離の場合は下限330円が設定されたことにより変更後の方が報酬増となりますが、下限330円よりも低くなる配達距離案件なんて そうそうお目にかかるものでもないので 無いに等しいと考えても良いでしょう。

報酬減は冒頭で紹介した「menuの継続的なサービス運営が難しくなってしまいます」というmenuの発表で納得できることではあるんですが、この基本報酬に関するmenuの説明では「ピック距離とドロップ距離のバランスを調整します」と あたかも一部の報酬を上げたような表現としているところが気になりました。

正直に「全体的に報酬減とさせて頂く代わりに、下限330円を設けることにしました」と言ってくれた方が配達員も納得してくれたでしょうし、変に「配達員のために」とか「配達員にフェアな」とかの言い訳をする悪い癖が抜け切れていないのが残念でもあります。

ランク報酬

ここではランク報酬の変更点を紹介していきますが、まずmenuのランク制度について簡単に説明していきます。

menuのランクシステムとは

menuには各配達員ごとにランクが設定されており、ランクはC1から始まりC5・B5~B1・A・Sと昇格し、各ランクにはランク倍率が設定されており 各ランクに到達するごとに基本報酬にそのランク倍率が乗算される形となり、ランクによって追加される報酬をランクボーナスと呼びます。

詳しいランク倍率については後述しますが、ランク倍率適用の具体例として最高ランクS(ランク倍率2.0倍)が基本報酬1,100円の案件をこなした場合はランクボーナス1,100円が加算され報酬合計額が2,200円となります。
(ランクボーナスを適用した場合は基本報酬上限1,200円を超えることも可能です)

尚、ランク昇格するためには各ランクに設けられた必要経験値を満たす必要があり、貯めた経験値は永続的に維持されるわけではなく直近8週間の累計経験値でカウントされるため ランクを維持するためには常に一定の配達数をこなす必要があります。
(各ランク到達への必要経験値及び経験値の取得方法は後述します)

上記のランクシステムを踏まえた上で今回の変更点を紹介しますが、まずはランクアップに欠かせない経験値(EXP)の変更前・変更後の表が以下となります。

変更前配達1回:10EXP
変更後通常エリア配達1回:20EXP
ロングエリア配達1回:30EXP
Good評価1件:30EXP
その日 1回目の配達:50EXP

獲得経験値の仕組みについては、変更前よりも経験値がかなり獲得しやすい環境になっています。

特に追加されたGood評価での経験値付与は配達員のお客様へのサービス向上にも繋がり良案とも言えます。
(これをサービス開始当初から導入しておけば どれだけよかったことかと 少々残念な気もしますが)

ただし、改善されたのはあくまで獲得経験値であり、経験値変更により各ランク到達に必要な経験値及びランク倍率も以下のように変更されました。

配達クルー ランク表

上記の「配達クルー ランク表」について、まず各ランク到達に必要な経験値については取得経験値アップに付随して、いずれのランクも必要経験値が増えました。

A5~S5までの上位ランクについては変更後の方が到達しやすくなった印象はありますが、逆にA4以下のランクについては到達のハードルが上がったようにも見えます。

menuで配達しているの人の大半は他のフードデリバリーと兼業でやっている可能性が高く、サブでやっている人だと頑張ってもA止まりでしょうし、そうした実情を考慮した上で 人の割合が多いランク帯への必要経験値を上げたという見方もできます。

そして上記の「配達クルー ランク表」のランク倍率の修正であり、低ランク帯のランク倍率廃止及び高ランク帯の倍率低下と すべてにおいて改悪となりました。
(赤字で示した部分が変更箇所となります)

たちが悪いのがmenuからの発表でランク倍率(menuの表ではランク係数と表現)の変更の意図についての何も説明がなかったことで、高ランク帯の配達員には非常に重要な要素であり、それらの都合が悪いことについては一切触れないのは menu配達を支えているといっても過言ではない高ランク帯の配達員を ないがしろにしているようにも見え残念で仕方ありません。

実際のところ、今回の改定で最も影響を受けるS5の人が何人いるか不明で、もしかしたら0人で 誰も該当者がいないことからランク倍率減少のお知らせ・お詫びは敢えてしなかったのかもしれませんが…

最後に余談ではありますが、仮に通常エリアにて1日10回配達してすべてGood評価をもらった場合の1日取得経験値が550EXPとなり、これを8週間(56日)こなした経験値が30,800EXPとなり、これでようやくS1ランクに到達するということになり、いかにSランク到達が難しいか分かります。

専業でmenuをやっている方ならSランク到達は簡単かもしれませんが、正直 現状のmenuの注文の入り具合を考慮すると 専業でやっていてもSランクに到達できる人は数えるぐらいの人しかいない気も…

レベルアップ報酬

ここではレベルアップ報酬の変更点を紹介していきますが、まずmenuのレベルアップ報酬について簡単の説明していきます。

menuのレベルアップ報酬とは

menuはランク制度とは別に各配達員にレベルが設けられ、レベルはこれまでの累計経験値により決定し、一度上がったレベルは下がることはありません。

またレベルは最大99まであり、レベルが1上がるごとに追加経験値もしくは追加報酬が発生する仕組みとなっています。

そして、このレベルアップ報酬に関する変更内容は以下となります。

変更前レベルに応じた報酬・経験値
変更後貯めた経験値をグッズクーポンに交換 ※詳細未定
レベルアップ報酬 比較

この変更については、配達員からの「レベルアップの報酬は、経験値やお金よりも魅力的なものにしてほしい」という意見を踏まえて変更したということですが、[経験値]は百歩譲ってあり得るとしても[お金]を別のものにして欲しいと配達員が望むわけもなく、それは単にmenuの社員だけが言っているだけではないかと 配達員に不信感を与える結果になってしまったかと。

おそらくグッズについても今menuで在庫が残っているものをリストアップするだけでしょうし、フードデリバリー撤退前の在庫整理のためグッズ交換?とも捉えることもできmenuの先行きに暗雲が立ち込める発表にも見えます。

ただ、menuの配達バッグが交換対象であれば それはそれで嬉しく 良心的な累計経験値で交換できるのであればmenu配達も頑張れる気がしますが、交換対象の配達バッグがドラスマバッグだけというのだけは絶対に止めて欲しいかと。

個人的にはお金を貰っても所持したくない配達バッグの1つです…

店舗待機報酬

最後は店舗待機報酬について、変更前と変更後の内容が以下となります。

変更前なし
変更後店舗での待機時間に応じた報酬もしくは経験値
店舗待機報酬 比較

現在のmenu配達で店舗到着後にどれだけ調理待ちをしようがUberEatsのような調整金の補填もなく、配達員はただただ時間を無駄にするだけとなります。

ちなみに調理遅延がある場合はキャンセルすることも可能ですが、キャンセルするためにはサポートへ電話する必要があり サポートに繋がるまで時間がかかって 繋がった頃には調理完了していた なんてこともあったりするのでキャンセルもUberEatsのように気軽におこなえるものではありません。

この店舗待機報酬に関しては今回の仕組み変更で唯一良い改善と言える内容であり、店舗の待機時間の問題を取り上げてくれたことは配達員としても嬉しい限りです。

ただ、今回の改善内容を踏まえると、変更後は「店舗到着から遅延5分毎に20EXPを付与します」ぐらいにしかならなそうなので 期待値はかなり低いかと。

店舗待機の補填はどうでもいいので、配達員が店舗待機することを極力無くすよう各店舗への呼びかけ及びシステム改善に注力してもらうことが配達員としての望みでもあります。

今後のmenuについて

今回の報酬の仕組み変更の発表で個人的に衝撃的だったのは、menuからの「menuの継続的なサービス運営が難しくなってしまいます」という発表で、よほど切羽詰まった状況であることが伝わってきます。

こうしたmenuの状況を考慮すれば、配達員の報酬を削減することを致し方ないことではありますが、人件費を削減しても焼け石に水 にも思え、もっと根本的な部分を改善しない限り サービス運営継続の難からは逃れられない気もします。

とりあえず安心したのは今回の仕組み変更は2023年1月下旬から適用ということで、少なくともそれまではサービス継続する?という表明でもあり、まだmenuで配達ができることに安堵した配達員もいるのではないでしょうか。

ただし、今回の発表は見方を変えればmenuも撤退への最終フェーズに入ったかにも捉えられ、2023年の春・夏ぐらいには悲しいお知らせが来るのではないかと心配な部分もあります。

「menu 運営方針・今後の取組みについての発表」の記事でも言いましたが、配達員のことはどうでもいいから 今はとにかく注文数を増やすことに全力を注いで欲しく、今は厳しい状況でも数年後には「menuの配達員が街中に溢れかえている」そんな状況になってくれれば幸いです。

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