今回は2025年6月からアメリカで改定されるUber Eats Proの評価基準・達成基準について解説していきます。
Uber Eats Proとは

Uber Eats Proとは Uber Eats配達パートナーのランクシステムとなり、各要件の達成度に応じて配達パートナー(配達員)をランク付けします。
そして、ある一定のランクに到達することでUberからの特典が付与され、ランクが上がれば上がるほどより良い特典を受けることができます。
1点注意して欲しいのは、Uber Eats Proランクのメリットは あくまで特典が付与されるだけであるということです。
ランクが上がったからといって注文リクエストが来やすくなったり配達報酬が増えるということはないので、配達業務においては基本的にランクによる優劣はありません。
尚、Uber Eats Proの詳細情報については以下の記事にて詳しく解説しているので、興味がある方はこちらをご参照ください。
アメリカのUber Eats Pro 改定内容とは

ここでは、2025年6月3日から改定されるアメリカのUber Eats Proの具体的内容を解説していきます。
Uber Eats Proランクの達成条件
アメリカのUber Eatsで適用される Uber Eats Proの各ランク達成基準は以下となります。
ランク | 応答率 | キャンセル率 | 満足度 | 配達件数 |
グリーン | 条件なし | 条件なし | 条件なし | 条件なし |
ゴールド | 30%以上 | 8%以下 | 90%以上 | 25以上 |
プラチナ | 50%以上 | 5%以下 | 92%以上 | 50以上 |
ダイヤモンド | 50%以上 | 5%以下 | 92%以上 | エリアによって異なる |
尚、上記情報は以下の英語版の公式Uber Blogにて公表されています。
次から、上記の達成基準について補足説明していきます。
応答率とは
応答率とは、受信した注文リクエストのうち受諾した件数の割合を指します。
応答率のカウント対象となるのは通常のリクエスト通知(自分にだけ来た注文依頼)のみで、配達依頼レーダーについてはカウント対象外となります。
具体例として、100件のリクエスト通知が来て その内の45件受諾した場合、応答率は45%となります。
尚、応答率に関しては直近の過去100日間に受けた注文リクエスト・受諾したリクエストの割合が表示されます。
キャンセル率とは
キャンセル率とは、受諾した注文リクエストのうち キャンセルしたリクエスト件数の割合を指します。
俗に言う「受けキャン」率ということで、リクエストを受諾してから どのくらいキャンセルしたかの割合であり、ダブル・トリプルの一部キャンセル(解体)もキャンセル率に影響します。
尚、キャンセル率に関しては直近100件の受諾した注文リクエストに対してのキャンセル(受けキャン)した割合が表示されます。
各ランクの優劣
Uber Eats Proのランクはダイヤモンド>プラチナ>ゴールド>グリーンという順番で評価されており、ダイヤモンドが最高ランクとなります。
その最高ランクであるダイヤモンドになるためにはUber Eats Proの達成基準すべてを満たす必要があります。
仮にキャンセル率・満足率・配達件数はダイヤモンドの条件を満たしていても、応答率が50%未満であればゴールドランクとなってしまいます。
ましてや応答率が30%未満だった場合は、他の項目はすべて最上位を満たしていようがグリーンランクとなってしまいます。
また、ランクが高ければ高い程 特典が良くなるわけですが、アメリカのUber Eats Pro特典内容については不明です。
日本との違い
本項目で紹介したのはアメリカのUber Eats Proの仕様でしたが、日本のUber Eats Proとはどう異なるのでしょうか。
決定的な違いは「各ランク到達に必要な項目」で、アメリカの方が評価項目が多いことです。
現状、日本のUber Eats Proのランクは月ごとの配達件数のみで決定します。
日本も昔は評価基準に満足度も考慮されていましたが、今はそれもなくなっています。
昔のアメリカのUber Eats Proの評価項目がどうだったのかは不明ですが、今後 日本でも再び満足度が評価基準に追加され 更に応答率・キャンセル率も追加する日がくるのかもしれません。
Uber Eats Pro 仕様変更による影響とは

アメリカのUber Eats Proの特典内容についての詳細は私自身把握していないので何とも言えませんが、日本ベースに考えれば Uber Eats Proの達成基準が変わったとて影響度合いは非常に低いのかと。
と言うのも、日本のUber Eats Proの最高ランク(ダイヤモンド)特典は「UberEatsで使えるクーポン」「UberOne1カ月無料」「CokeON 無料ドリンクチケット」という具合に 配達業務とは直接関係がないからです。
普段 自分でUberEatsを使うことがないという人にとって恩恵がある特典はCokeON無料ドリンクチケットぐらいで、これも高々100円ちょっとの価値しかありません。
もし、配達業務に有利な特典があるならまだしも、配達業務とは無関係な特典しかないので、UberEatsで注文していないという人にとってはどうでもいいことなのかもしれません。
どうしてもダイヤモンド特典が欲しい!というのであれば、普段からリクエストの受諾率・受諾したリクエストのキャンセル率を気にする必要があります。
ただ、特典が欲しいがために無理にリクエストを受諾したり・受けキャンを我慢したりするのは本末転倒な気もしますが…
日本のUber Eats Proはどうなる?

今回のアメリカのUber Eats Pro達成基準の仕様変更によって、今後 日本のUber Eats Proへの影響はあるのでしょうか?
昔からアメリカで実装されたものは いずれ日本でも適用されると 言われており、そう遠くない日に日本でもアメリカのUber Eats Pro達成基準が適用されるかもしれません。
ただ、すでにアメリカで実装されている仕様で 日本にはまだ適用されていないものあるので、仮にUber Eats Proの仕様がアメリカと同じになるのは だいぶ時間を要するかもしれません。
Uber Eats Pro 仕様変更の注意点

今回紹介したUber Eats Proの仕様変更における注意点は以下となります。
- 仕様変更したのはアメリカ
- Uber Eats Proランク自体 あまり価値がない
仕様変更したのはアメリカ
まず今回紹介したUber Eats Proの仕様変更は あくまでアメリカの話であって、日本のUber Eats Proの仕様は何も変更ありません。
今後、アメリカと同様に日本のUber Eats Pro評価基準にも「応答率」「キャンセル率」が含まれるかもしれませんが、必ずそうなるとも言えません。
仮にアメリカと同様の評価基準になったとしても、次に説明する注意点の内容からして心配する必要はないかと。
Uber Eats Proランク自体 あまり価値がない
日本のUber Eats Proの特典は「UberEatsで使えるクーポン」「UberOne1カ月無料」「CokeON 無料ドリンクチケット」といったもので 配達業務とは直接関係ありません。
このためUber Eats Proの最高ランク(ダイヤモンド)になっても、他の配達員よりも状況が有利になるということはないので 配達員によってはUber Eats Proランクはまったく価値がありません。
今回のアメリカのUber Eats Pro仕様変更を受けて、巷では「今後 日本でも配達員の選別が始まる」といった情報も流れていますが、それは大きな誤解です。
仮に日本のUber Eats Pro評価基準がアメリカと同じになったとしても、特典はオプション的なものであって配達業務には何ら影響しないので特に焦ることはないでしょう。
最後に
今回は2025年6月からアメリカで改定されるUber Eats Proの評価基準・達成基準について解説してきました。
一部界隈では「これからのUberは応答率・キャンセル率で配達員が評価される」と大騒ぎしていますが、実のところ それらは事実無根なわけで心配無用です。
しかし、今後 日本のUber Eats Proの評価基準に応答率・キャンセル率が含まれる可能性は十分にあり得ます。
ただ、そうなったとて影響がでるのはUber Eats Proの特典だけであり、配達業務に支障が出ることはありません。
今後、アメリカのUber Eats Proの評価基準が日本に適用されるかは不明ですが、そうなった時はその時 という思考で気楽に考えていきましょう。
それでは良い配達ライフを。

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