今回は2025年4月14日から導入されたUberEatsの新たなる週クエストについて紹介していきます。
尚、本記事では2025年4月14日以降に提供される新たなるクエストを「新・週クエスト」という名称で呼んでいきます。
UberEats 新・週クエストのおさらい

ここでは2025年4月14日(月)から開始される新・週クエスト(新たなる週クエスト)についての内容をおさらいしていきます。
新・週クエストの通知日
毎週金曜日に翌週の新・週クエスト 全ての内容を通知する形となり、各自 Uberドライバーアプリ内の「機会」にて確認することが可能です。
この仕様については従来と変わりありませんが、これまでは金曜日夜頃に通知されていましたが、新・週クエストは金曜日の昼過ぎに通知されました。
たまたま、最初だから早めに通知したかは謎ですが…
新・週クエストの仕組み【その1】
新・週クエストは「月曜~木曜」「金曜~日曜」の2つの期間【前半】【後半】という形でクエストが分割されます。
具体的な時間は【前半】「月曜日AM4:00~金曜日AM4:00」と【後半】「金曜日AM4:00~月曜日AM4:00」となり、配達リクエストを受諾した時刻で判別されます。
具体例として、金曜日のAM3:50に受諾してAM4:20に配達完了した分は【前半(月~木)】にカウントされます。
普段から深夜~早朝に稼働する人は注意が必要ですが、日中・夜間の一般的に人が起きている時間帯であれば「月~木」「金~日」という認識で問題ないかと。
新・週クエストの仕組み【その2】
新・週クエストは【前半(月~木)】【後半(金~日)】で分割されるわけですが、それぞれの期間に提供されるクエストは以下の3種類となります。
- 日跨ぎクエスト
- ピークタイムクエスト
- クエスト無し
まず、日跨ぎクエストとは従来の週クエストと同様の数日間の合計配達数でクエスト回数が設定されており、今回から「月~木」「金~日」でそれぞれの設定回数・報酬金額が設定されます。
次に、ピークタイムクエストとは指定された日時に設定回数・報酬金額が設定されます。
日跨ぎクエストとの違いは指定時間が極端に短いことで、以下の画像のように需要が多いとされるピークタイムの時間帯に限定されていることです。


時間帯が限られているため設定回数も日跨ぎクエストに比べて少なくなっています。
また、ピークタイムクエストという名であることから注文が多くなるであろう「11:30~14:30」「17:30~21:30」の時間帯となっています。
そして、最後のクエスト無しですが、読んで字のごとく クエストがなにも無い状況となります。
新・週クエストが導入されて1カ月経過した段階ではクエスト無しという報告はない模様で、普段から普通に配達していればクエストは提供されるのかと。
新・週クエストが導入後の3・4週目ぐらいから、ピークタイムクエストが提供されたという声がちょくちょく聞かれるようになりました。
このピークタイムクエストは、現状 日跨ぎクエストと重複して提供され「日跨ぎクエスト+ピークタイムクエスト」というオプション的な扱いとなっている模様です。
このことからピークタイムクエストが提供された配達員は純粋にラッキーということになります。
尚、ピークタイムクエストが提供される条件については現状不明となっています。
UberEats 新・週クエストの詳細内容

ここでは実際にUberEatsから提供された新・週クエストの詳細内容を紹介していきます。
提供クエスト事例
ここでは実際に各配達員に提供された新・週クエストの事例を紹介していきます。
尚、新・週クエストの各事例については同じ配達員に提供された週クエスト(「月~木」を左側・「金~日」を右側)を並べて表示していきます。
ここからは設定回数が多い順に紹介していきます。
【パターン1】


新・週クエストが始まったばかりの初週に関しては上記の設定回数がマックスでした。
しかし、その翌週からは月~木で「90回-15回-15回」、金~日「80回-15回-15回」でが提供されています。


【パターン2】


上の【パターン2】は【パターン1】と「金~日」は回数・報酬は同一となります。
【パターン3】


【パターン3】も【パターン1】と「金~日」は回数・報酬は同一となります。
【パターン4】


ここから「金~日」の設定回数が変わり、基本的に「月~木」「金~日」の設定回数は同一になっている模様です。
【パターン5】


こちらも【パターン4】と同様に「月~木」「金~日」の設定回数は同一となります。
ちなみに私は この【パターン5】が提供されました。
【パターン6】


【パターン6】から一気に設定回数が下がっていますが、実際は【30回-15回-15回】と【20回-15回-15回】のパターンもあります。
※設定回数の全パターンについては後述する『設定回数のパターン』で紹介していきます。
【パターン7】


上の【パターン7】は最も設定回数が少ないであろう設定回数となります。
以上が実際に各配達員に提供された新・週クエストの事例となります。
次からはこの事例を元に新・週クエストの内容を深堀していきます。
設定回数のパターン
前述した『提供クエスト事例』の内容を踏まえて、週クエスト(日跨ぎクエスト)のパターンを設定回数が少ない順に紹介していきます。
尚、各パターンの表記方法は、「60回-15回-15回」の3段階だった場合は「60-15-15」と表記していきます。
- 5-10-10
- 10-15-15
- 20-15-15
- 30-15-15
- 40-15-15
- 50-15-15
- 60-15-15
- 70-15-15
- 80-15-15
- 90-15-15
新・週クエストが開始して1カ月経過した時点では、「月~木」は最大で90-15-15、「金~日」は最大で80-15-15となる模様です。
これまでは1週間を通して設定回数160回が最高となっていましたが、新・週クエストでは多い人で230回(120回+110回)と最大設定回数が大幅に上昇しています。
日跨ぎクエストは前述した3段階のものとは異なる以下のようなパターンのものも提供されています。


普段から配達回数が多い人から見れば物足りないかもしれませんが、私のように それほど配達回数が多くない人にとっては上記のような小刻みに回数が設定されている方が嬉しいかと。
尚、上記のような週クエストが提供される条件は明らかにされておらず、噂では普段あまり配達しない人に提供されるとかされないとか…
クエスト単価は平均100円ぐらい
新・週クエストの1件あたりの報酬を計算すると75円~115円と、概ね100円前後の金額が設定されています。
また、同じ設定回数でも「金~日」の方が日数が少なく達成難易度が高いためか、少しだけ報酬が高めに設定されている模様です。
(総設定回数が少なめの場合は、月~木・金~日いずれも報酬金額は同じ模様です)
それと、まったく同じ回数の組み合わせでも配達員によって報酬金額が微妙に異なる模様で、エリアによる違いないのか配達員ごとにランダムに設定されているかは定かではありません。
このことから新・週クエストが導入される直前は1件あたり75円が標準化されていたので、新・週クエストは単価だけで見れば 微増といったところでしょうか。
クエスト回数の法則とは?
新・週クエストが開始して1カ月程経過して分かったのが「設定回数は上がりやすく・下がりにくい」ということです。
まず、クエスト設定回数を決める基準というのは過去の週クエストの時ど同様に2週間前・3週間前の配達実績(配達件数)を参照している模様です。
(5月26日の週のクエスト回数は、5月5日・5月12日の週の配達件数を参照)
実際のところ2週間前だけの単一週を参照している可能性が高いのですが、現状の設定回数を見ると更にもう1週前(3週間前)も参照しているようにも思えます。
そして、冒頭でも話したように新・週クエストの設定回数は以前と比べて上がりやすく・下がりにくいという印象を受けます。
具体的な事例として「1段目をクリアしたらクエスト回数が増えた」「1段目すらクリアしていないのにクエスト回数が減らない」という報告が上がっています。
実際に私自身 月~金で「40-15-15」が提供されており、その際に半分ちょっと(22回)配達して1段目達成にも遠く及ばなかったにも関わらず、2週間後も同じ「40-15-15」が提供されています。
ちなみに、同じ週の金~日(設定回数40-15-15)は5回配達して、2週間後はようやく1段階?下がり「30-15-15」となりました。
これらのことから、もしクエスト回数を減らしたいのであれば中途半端に配達せず 極力配達回数を減らすことをおすすめします。
設定回数に対して具体的にどのくらいの回数で翌々週以降のクエスト回数が下がるかは明らかにされていませんが、私の体感では最低でも1段目の半分未満にしないと設定回数が維持されてしまうかと。
フードデリバリー他社でも稼働できるなら そちらをメインにして、Uberしか稼働できないのであれば 思い切って休むのもありかと思います。
UberEats 新・週クエストの評判

ここでは新・週クエスト提供後の配達員(UberEats配達パートナー)の評判を紹介していきます。
新・週クエストに対して、配達員から「設定回数が多すぎる!」と批判の声が多く聞かれている模様です。
実際に私自身「月~木・金~日」いずれも初回の新・週クエストは「40-15-15」だったわけですが、設定回数が多すぎると感じました。
仮に2週間前(3月31日の週)の配達件数(月~木で48件、金~日で34件)を参照しているとしても、月~木の設定回数は百歩譲って分かりますが、金~日の設定回数は理解できません。
ただ、数は圧倒的に少ないかもしれませんが ガチ専業の配達員にとっては新・週クエストの恩恵を受けれているかもしれません。
初回の新・週クエストの最大設定回数は200回(「80-15-15」+「60-15-15」)ですべて達成すれば16,900円(1件あたり84.5円)が報酬が貰えます。
過去の当たり週クエスト(1件あたり200円報酬)に比べると劣りますが、最近の75円単価報酬の時と比べれば総報酬は上がっています。
ただ、最大設定回数達成するためには「ほぼ毎日稼働する」もしくは「数日休む代わりに他の日は運転時間をフルに使う」のいずれかになるのではないでしょうか。
普段から配達件数というプレッシャーを常に感じているという人は今回クエスト改定で よりストレスを感じやすくなるでしょうから、それならUberEatsを辞めてサラリーマンやった方が楽なのかもしれません…
UberEats 新・週クエストの狙いとは

実際に導入された新・週クエストの内容を見るからに、UberEatsが新・週クエストの導入目的は「配達員1人当たりの配達件数の増加」及び「配達遅延・商品廃棄の減少」ではないでしょうか。
そう思う理由は「週クエストの設定回数の多さ」そして ほぼ同時期に導入される「同時配達フローの変更」です。
まず、同時配達フローの変更とは、簡単にいうと ありとあらゆる状況で追い注文が来やすくなる状態になることです。
週クエストの設定回数を増やすことで、配達員の目標配達件数は増え、それらを達成すれば これまで以上に総配達件数は増え より多くの注文をさばけるようになります。
しかし、目標配達件数が多すぎるため 配達員としては目標達成の難易度が上がるという問題があります。
そんな問題を解消してくれるのが「同時配達フローの変更」で、これによって より多くの案件がこなせるようになり目標件数達成の難易度が下がります。
さらに同時配達フロー変更のUberEats側にとっての利点は、クエスト回数増加による配達報酬増加の損失を抑えられることです。
週クエスト回数が増えたことで仮に全員がクエスト達成したとすると、UberEats側は これまで以上にクエスト報酬によるコストが増えてしまいます。
クエスト報酬コストは増えるものの、通常の配達報酬よりも低い傾向になる追い注文を増加させることで、増加したクエスト報酬のコストをチャラにすることができるようになります。
要するに週クエストの設定回数という餌をぶらさげて、安い単価(追い注文)で配達員をこき使い、実質これまでと変わらぬコストで運用できるという算段なのかと。
実際、その算段通りにいけば、各注文に対する配達員のマッチング率が増え、ここ最近の問題となっていたであろう配達遅延・商品廃棄も改善されるのではないでしょうか。
しかし、上記計画は ただひたすらに配達をこなす人だけに通じる話であって、感情を持つ配達員には通用しないとも思っています。
皆が素直に提供された週クエストを達成してくれればUberEatsの思惑通りに話は進みますが、大半の配達員は今回敢えて配達件数を抑えてくるのではないでしょうか。
というのも、過去の事例を見るに、新・週クエストを達成してしまうと次回(2週間後)も同じ設定回数もしくは更に多い設定回数を提供される可能性が高いからです。
その仕様を知っている配達員は多く、今回は敢えて配達件数を減らして(クエスト未達成)次回以降のクエスト回数を調整する人が多いのではないでしょうか。
私自身、「月~木」の分はギリギリ1段目は達成できそうですが、達成してしまうと次回も同じ設定回数になる可能性が高いので、初週は敢えて達成せずに様子見する予定です。
このように私と同じことを考えている配達員も多いでしょうし、下手すると今まで以上に配達遅延・廃棄が増えるかもしれません。
現に新・週クエスト導入の初日(4月15日)の都内は低単価案件ばかりで爆鳴り状態だったので、相当の廃棄が出たのではないでしょうか。
そろそろUberEatsも配達しているのは機械ではなく、感情を持った人であるということを認識した方が良いかと…
最後に
今回は2025年4月14日から導入されるUberEatsの新たなる週クエストについて紹介してきました。
新・週クエストは当初の予想通り改悪という結果になってしまいました…
まだ開始したばかりなので今後改善される可能性もありますが、昨今のUberEatsの対応を見ると さらなる改悪の不安の方が強いと言えます。
配達員だけにならまだしも、最近では注文者に対しても改悪な対応をしており、UberEatsが迷走しているようにも思えます。
今回の新・週クエストがきっかけで顧客離れが加速しないといいのですが…


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