今回は2024年5月31日より実施されるUber Directにおける現金案件(現金払いの配達)の増加・仕様変更に関する話題を紹介していきます。
現金払い配達の変更について
ここでは今回Uber Eatsから発表されたUberダイレクトの現金案件(現金払いの配達)の変更に関する情報を解説していきます。
変更の対象範囲・適用日
今回の現金支払い配達の変更に該当するのはUberダイレクト(Uber Direct)の案件となります。
よって、Uberダイレクトに該当しない通常の案件の現金払いの仕様について従来通り変更なしということになります。
尚、Uberダイレクト案件の現金支払い配達の仕様変更は2024年5月31日から適用されます。
Uberダイレクトとは、ECサイト(ネット通販サイト)で購入した商品の配送をUber Eats配達パートナーが行うというもので、注文者はUber Eatsではなく各社が運営するサイトから注文する形となります。
具体例として、マックデリバリー・7Now(セブンナウ)などのサービスが挙げられます。
尚、Uberダイレクトに関する詳細内容は以下の記事をご参照ください。
主な変更点
現金案件対応店舗の増加
これまでUberダイレクトで現金決済に対応していたのはOniGoだけでしたが、現金払いの仕様変更により現金決済対応店舗数が増加します。
具体的な現金決済対応店舗名については通知されていないので、どのくらい増えるかは現状不明です。
現金支払い方法の仕様変更(注文者側)
ここでは注文者側の目線での現金支払い方法の仕様変更内容を解説していきます。
少々複雑な内容でもあるので、Uber Eatsからの通知文をベースに内容を紹介していきます。
万が一商品の引き渡し時に、お釣りが不足してしまう事態が生じた場合、注文者はマーチャントパートナー(店舗)から過払い分の金額調整を後から受けることができるようになります。
本変更により、注文者はマーチャントパートナーに問い合わせることでマーチャントパートナー(店舗)から金額調整を受けることができるようになります。
まず、上記内容は「注文者が支払い金額ピッタリの現金を用意できない」と「配達員がお釣りを用意できない」の2つの事象が重なることが前提となります。
上記の2つの事象が重なった場合は、注文者は一旦 過払い分を含めた代金を配達員に支払い、後程 注文者から店舗に問い合わせることで過払い分の金額を返金してもらうことが可能となります。
この店舗への問い合わせについては、厳密には店舗というよりも購入手続きをしたインターネット上のサイトへ問い合わせる必要があります。
そして、返金依頼の問い合わせの仕方が分からない・問い合わせしたくないという場合、注文者は「お釣りを諦める」もしくは「注文自体をキャンセルする」のどちらを選択する必要があります。
ただ、商品が目の前にあるのにキャンセル処理するぐらいなら返金処理を選ぶでしょうし、返金処理はできない・しないけどキャンセル処理はするというという注文者はいないのではないでしょうか。
このことからお釣りが必要なのに配達員がお釣りを用意できなかった場合は 実質「注文者が返金処理をする」もしくは「お釣りを諦める」の2択になるかと。
多少の手間とは言え、お釣りがない時に返金処理ができるのは良心的なのではないでしょうか。
尚、過払い分の金額返金方法については不明で、注文したサイトごとに手続き方法や支払い方法が異なる可能性があります。
現金支払い対応の仕様変更(配達員側)
ここでは配達員側の目線での現金支払い方法の仕様変更内容を解説していきます。
こちらも少々複雑な内容でもあるので、Uber Eatsからの通知文をベースに内容を紹介していきます。
注文者が注文金額よりも多い現金しか持ち合わせておらず、その超過分をチップとして渡すことに同意しない場合、これまでは、配達パートナーは配達をキャンセルすることができました。
しかし、本変更後より、配達パートナーはできる限りお釣りを用意し、注文者にお釣りを渡すことが推奨されるようになります。
上記通知文では、配達員がお釣りを用意することが推奨されているわけですが、用意しなかったからといって何かペナルティがあるわけではありません。
しかし、次以降に紹介する仕様変更内容を考慮すると できるだけ お釣りを用意した方が無難とも言えます。
配達パートナーはできる限りお釣りを用意することが推奨されますが、万が一お釣りが不足してしまう事態が生じた場合、注文者からマーチャントパートナー(店舗)に問い合わせることで金額調整を受けることができることを注文者にお伝えください。
注文者が金額調整のためにマーチャントパートナー(店舗)に連絡すること、または超過分の金額を配達パートナーにチップとして渡すことに同意した場合は、商品を引き渡し、配達を完了してください。
上記通知文の最初の一文が今回の最大の注目ポイントであるわけですが、もし配達員がお釣りを用意できずに注文者はお釣りを要求した場合は、注文者が注文先へ問い合わせることで超過分の金額を受け取ることができます。
あくまで超過分の金額を受け取るためには注文者から注文先へ連絡する必要があり、そうした処理ができることを配達員は注文者に伝える必要があります。
ここで注意してい欲しいのは、これはUberダイレクト案件であり、注文者はUber Eatsアプリから注文しているわけではなく、注文した店舗の専用サイトから注文しているということです。
このことから、超過分金額の返金処理は注文者自身でおこなう必要があり、処理方法は各サイトごとに異なる可能性もあるので 配達員から詳細の操作方法についてレクチャーは困難になると思われます。
Uber Eatsアプリ操作を熟知している配達員と言えども このケースでは返金手続きをレクチャーするのは困難になることが予想されます。
ただ、注文者がすんなり店舗への問い合わせを了承してくれれば 配達員の負担は一切ありませんし、お釣りが不要ということであれば従来通り 配達員はそのお釣りをチップとして受け取ることができます。
そして、次の通知文の内容も重要になってきます。
注文者がマーチャントパートナーに問い合わせることや、差額をチップとして配達パートナーに渡すことに同意しない場合、また注文者が注文をキャンセルしない場合には、商品の引き渡しを行わず、配達パートナーが配達をキャンセルして頂きますようお願いします。
上記通知文は配達員がお釣りを用意できずに注文者が超過分金額の返金処理をおこなう必要があるケースの話となります。
このケースで注文者が「お釣りはきっちり返して欲しい。でも超過分金額の返金処理方法が分からない・できない」という場合は、商品を渡さずに配達員側で配達キャンセル処理を実施する必要があります。
ただ、注文者からすれば 商品が目の前にあるのにキャンセル処理されるぐらいなら、多少手間がかかっても返金処理をするでしょうから、お釣りがなくて配達キャンセルに発展することは まずないかと。
尚、配達キャンセル処理をした場合は基本的には店舗へ返品となり、その場合 配達員はUberドライバーアプリのナビゲーションに沿って返品手順を実施する必要があります。
受け取った現金に対して、注文金額分が翌週の報酬金額から差し引かれます。
注文者が金額調整のためにマーチャントパートナーに連絡する前提で、配達パートナーに注文金額よりも多い金額を渡した場合、注文者がマーチャントパートナーに調整を求めたタイミングで、超過分の金額が報酬金額から差し引かれます。
上記の通知文は無事に注文者との現金・商品の受け渡しが完了した後の内容となります。
配達員が注文者から受け取った注文金額分の代金については、これまでと同様に翌週の配達報酬金額から自動的に差し引かれる形となります。
そして、お釣りが用意できず 注文者が超過分金額を返金処理に応じた場合は、配達員は超過分金額を含む代金を一旦預かり、後日 それらの金額が自動的に配達報酬金額から差し引かれることになります。
例として注文金額が4,800円で注文者は5,000円札しか用意できず 後程注文者が超過分金額を返金処理するケースで説明します。
この場合 配達員は5,000円を預かり、翌週の報酬から注文金額の4800円が差し引かれます。
そして、注文者が超過分金額を返金処理が終了したタイミングで別途200円が報酬から差し引かれることになり、トータルで5,000円差し引かれることになります。
要するに、配達員としては注文者から預かった全ての代金が配達報酬から差し引かれるというシンプルなお金の流れであり、配達員は得することもなければ損することもありません。
以上が配達員側の目線での現金支払い方法の仕様変更内容となります。
一見すると複雑に見えますが、配達員が最初からお釣りをきちんと用意しておけば、これまでの対応と何ら変わりはありません。
ただ、「現金案件が立て続けに発生して お釣りがない…」ということも無きにしも非ずなので、普段から現金案件をこなす方は 事前に上記内容を把握しておくことをおすすめします。
今回の変更のおける影響とは
今回の現金案件における変更はUberダイレクト案件のみが該当するということで、影響度合いはそれほど大きいとは言えません。
とは言え、純粋に現金払い対応の店舗が増えるということで、これまで現金払いがないために注文していなかった人がこれを機に注文するということもありえます。
そうなればUber Eatsにおける全体の注文数も増え、現金払いを対応している配達員にとっては今以上に配達依頼が増えることになります。
そして、この恩恵を受けるのは現金払い配達をしている配達員だけに限りません。
仮に新たに発生した現金案件を現金払い対応配達員が受けたとすると、その配達員が元々受けるはずだった通常案件が他の配達員に回ってくることも考えられます。
このことから、今回の現金案件の増加は全配達員にとってプラスでしかないかと。
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現金案件のおさらい
ここでは「本件をきっかけに現金案件に興味を持った方」「これからUber Eats配達を始める方」向けにUber Eatsの現金払い配達についての基本を解説していきます。
現金払いの受付方法
現金払いを受け付けるか否は配達員自身で選択が可能で、以下の手順で設定することができます。
- Uberドライバーアプリを開きトップ画面(マップ画面)の左下の「設定ボタン」をタップします。
- 設定画面下部の「乗車のフィルター」内の設定を変更します。
現金払いを受け付けるか否かは、「現金払いを受け付ける」の右のボタンをタップすることで切り替え可能です。
ちなみにオン(現金払いを受け付ける)、オフ(現金払いを受け付けない)のそれぞのれ状態は以下となります。
ちなみに現金払いがオン(現金払いの注文を受け付ける)かオフ(現金払いの注文を受け付けない)のステータスは以下となります。
配達始めたての状態では強制的に現金払いはオフになっており、設定画面自体表示されないため現金払いを受け付けたくてもできません。
そして、累計40回配達が完了すると現金払い案件を受け付ける・受け付けないの選択が可能となります。
注意して欲しいのは、設定可能となったと同時にデフォルトでは現金払いオンとなっていることです。
このことから、現金払いを受け付けたくないという方は 累計40回の配達を終えたらすぐに設定画面を開きオフに設定しておきましょう。
ちなみに、現金払いの設定変更はトップ画面から2タップで操作変更できてしまうこともあり、何かの拍子で予期せぬタップがあり いつの間にか現金払いオンになっていたということもあり得ます。
このことから「絶対に現金受付はしたくない!」という方は定期的に設定をチェックすることをおすすめします。
実際に私も誤タップで現金払いがオンになっており、意図しないところで現金案件をする羽目になったことがあるので、くれぐれもご注意ください。
現金案件のメリット・デメリット
ここでは現金案件を受けることのメリット・デメリットについて解説していきます。
まず、現金案件を受けるメリットは以下となります。
- 配達依頼の数が増える
- チップ取得率が上がる
- 即現金が入手できる
現金案件を受け付けるようにすれば、自分が請け負える配達依頼の数量が増えるわけで、結果的に鳴りやすくなります(配達依頼がきやすくなります)
特に配達依頼が減少傾向に陥る閑散期(3~5月と9~11月)には現金案件を受けるメリットは大きいとも言えます。
更に、お釣りが発生するケースでは、注文者から「お釣りは不要です」とあれば、お釣りがチップになります。
お釣りの金額にもよりますが、100円前後であれば結構な確率で不要ですという返答があり、地味にこの恩恵はありがたくもあります。
また、Uber Eatsで現金案件を対応した場合、注文金額は後日 配達報酬から自動引き落としになることから 受け取った現金が即 自分のお金となる点も現金案件ならではのメリットです。
この即現金が入手できる点については、一部の人にとってのメリットと限定されてしまうものの、どうしても急な現金が必要なシーンでは活躍します。
続いて、現金案件を受けるデメリットは以下となります。
- 手間がかかる
- トラブル遭遇率がアップする
現金案件は注文者と金銭のやり取りが発生するので、通常の案件に比べて手間が増えます。
基本的に現金案件を受けるのであれば お釣りを用意しておくことは必須とも言え、これを怠ることで更なる手間が発生することもあります。
そして、現金案件の最大のデメリットは通常の案件に比べてトラブルが多いことです。
これは私の勝手な偏見ですが現金払いする方は変わった人が多い傾向にあり、具体的な事例だと以下のように外に現金を置く注文者も…
むしろ、ビンに入れているだけマシで、酷い場合だと万札だけを玄関横に置ている注文者いたりします。
こうした常識とズレている人に出くわす確率が高くなるのが現金案件の特徴でもあり、当然トラブルも起きやすくなります。
また、現金払いを悪用して「カードで支払っていると言って現金を渡してこない注文者」もいます。
こうした詐欺まがいの案件については最近ではめっきり聞かないので 遭遇することはまずないと思いますが、万が一 遭遇した場合は 即サポートに連絡し 場合によっては警察への連絡することをすすめます。
また、これは一昔前にあった話ですが、カードで支払っていると言って現金を渡してこない注文者もいました。
以上が現金案件のメリット・デメリットとなります。
良い点もあれば悪い点もあるので これらを加味して自分に現金案件は得か損かを考えて 受けるか否かを判断して頂ければと思います。
最後に
今回はUber Directの現金支払いの配達案件が増加することについて解説してきました。
実際にどのくらいの現金案件が増えるかは不明ですが、今以上に案件が増えることについては配達員にとっては喜ばしいことではないでしょうか。
今まで、現金案件を避けていたという方は、これを機に現金案件にチャレンジしてみるのもありかもしれません。
それでは良い配達ライフを。
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