今回は2025年1月頃から出前館で新たに導入される配達方式のPDPD・PDDDオファーを紹介していきます。
PDPD・PDDDの仕組みを始め 知っておくべき注意点・配達員として対応の仕方などを解説していきます。
PPDD・PDPD 本格導入へ
ここでは新たに導入されるオファー方式「PPDD」「PDPD」の各種詳細内容について解説していきます。
PPDD・PDPDとは
まず、新オファー方式であるPPDD・PDPDの説明の前に各アルファベットの意味から紹介していきます。
P…Pickup(ピックアップ)の略称で 店舗から商品を預かることを示します。
D…Drop(ドロップ)の略称で 注文者へ商品を届けることを示します。
そして、新オファー方式の1つ目のPPDDはPickup→Pickup→Drop→Dropの事を示し 以下の画像のように 異なる店舗から商品を受け取り それぞれの届け先に配達することを示します。
上記のPPDDは、まずは店舗に寄って 2件分の商品を受け取った後に それぞれの届け先に配達する仕様となっています。
また、届け先に配達する順番は 地理的な面を考慮して決まるので、最初の店舗でピックアップした商品を届ける順番が最後になるということもあります。
次に、新オファー方式の2つ目のPDPDはPickup→Drop→Pickup→Dropの事を示し 以下の画像のように 1件配達した後に 別の案件をもう1件 配達することを示します。
上記のPDPDは一見すると複雑に見えますが、実は非常にシンプルで 通常の配達(シングル)を2回おこなうという案件となります。
持ち運ぶ商品が常に1件分となるので初心者向けの案件かに見えますが、実は 最も注意すべき案件となります。
※何故、注意すべきかは後述する『PPDD・PDPDの注意点』にて詳しく解説していきます。
実はPPDD・PDPDは以前からあった
昔から出前館配達を実施している人からすると、今回の「PPDD」「PDPD」が「新たに導入される」という通知に違和感を覚える方もいるのではないでしょうか。
実はPPDD・PDPDの配達方式は出前館でも以前から存在していました。
ただ、以前までは最初からいきなりPPDD・PDPDのオファーが来るというわけではなく、シングル案件配達中に通知された追い注文を受諾して はじめてPPDD・PDPDという形式となります。
このことから、今回 新オファー方式と呼ばれるPPDD・PDPDは一度のオファー通知でまとめてくることを示します。
導入時期・導入エリア
「PPDD」「PDPD」は2025年1月下旬から全国一斉に導入される予定です。
尚、現時点では開始予定ということで 今後の展開によっては開始日程が変更になる可能性もあり、仮に変更した場合は本記事にて改めてお伝えしていきます。
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PPDD・PDPDで知っておくべきこと
ここでは今回導入されるPPDD・PDPDについて、出前館配達員として知っておくべきことを紹介していきます。
スワイプアイコンの違い
今回のPPDD・PDPD導入に伴い、オファー通知時にオファー受諾を決定するための「スワイプボタン」が新たに追加されます。
※上画像のものは過去のものとなり現在は少し異なるスワイプアイコンとなっております。
そして、今回追加されたスワイプボタン及び既存のスワイプボタンは以下となります。
【PD】
ピックアップ⇒ドロップの通常の1件配達のオファーです。
【PDDセット】
ピックアップ⇒ドロップ⇒ドロップの同一店舗から2件配達するオファーです。
【PDD追加】
すでにPDオファーを受諾した状態で同一店舗から新たな届け先が発生したケースで、受諾することで ピックアップ⇒ドロップ⇒ドロップの同一店舗から2件配達するオファーとなります。
【PPDD・PDPD追加】
すでにPDオファーを受諾した状態で他店舗から新たな届け先が発生したケースとなります。
受諾することでピックアップ⇒ピックアップ⇒ドロップ⇒ドロップ もしくはピックアップ⇒ドロップ⇒ピックアップ⇒ドロップのどちらかになります。
尚、上記のパターンは以前からある配達方式で、これ以外にもPDPD(ピックアップ⇒ドロップ⇒ピックアップ⇒ドロップ)という 通常の1件配達を連続で行う配達方式の場合も上記のスワイプボタン『他店追加(1)』となります。
【PPDD・PDPD】
ピックアップ⇒ピックアップ⇒ドロップ⇒ドロップ もしくはピックアップ⇒ドロップ⇒ピックアップ⇒ドロップの2件同時配達のオファーとなります。
こちらのスワイプボタンが今回から新たに追加されます。
基本的にスワイプボタンよりもマップ画面に表示される店舗・届け先の位置を見るべきではあるんですが、この「他店セット(2)」だけは意識することをおすすめします。
何故、意識するかは次の『PPDD・PDPDの注意点』にて詳しく解説していきます。
PPDD・PDPDの注意点
今回新たに導入されるPPDD・PDPDで注意しなくていけないのはオファー通知画面に表示される「配達距離」です。
普段から出前館配達をしている人なら周知の事実ですが、出前館のオファー通知画面に表示される配達距離は店舗から届け先までの距離のみとなり、現在地から店舗までの距離は含まれません。
このことから、現在地から店舗までの距離が3kmで店舗から届け先の距離が1kmの配達は オファー通知画面には1kmと表示されます。
この表示距離の仕様については慣れてしまえば なんてことはないんですが、今回追加されたPPDD・PDPDオファー(特にPDPD)は熟練者でも混乱してしまう仕様となっています。
具体的にどう混乱するかを画像を交えて解説していきます。
まず以下はPPDDの案件となります。
上記のPPDDは、現在地から最初の店舗までの距離が3kmとなっていますが、オファー通知の表示距離には含まれないため実際は10kmありますが表示される距離は7kmとなります。
こちらは通常のシングル案件と同様の表示距離仕様なので、直感的に判別が可能かと思われます。
問題は次のPDPDの案件です。
上記のPDPDは、それぞれの店舗へ移動する距離(緑色の距離)はオファー通知の表示距離には含まれないため、実際の走行距離が10kmあるにも関わらず 表示される距離は2kmとなってしまいます…
これが今回の新オファー方式でもっと注意・警戒すべき点であり、この仕様を把握していないと 予想以上の距離を走行させられてしまった… なんてことになります。
こうした人を騙したような表示の仕方は出前館らしいと言えばらしいのですが、せめて2店目への移動距離は表示距離及び報酬に含めても良かったのではないでしょうか…
PPDD・PDPDのメリット・デメリット
ここでは出前館の新オファー方式 PPDD・PDPDを導入することでのメリット・デメリットに関する内容を解説していきます。
配達員には基本メリットなし
まず、PPDD・PDPDが本格導入された最大の理由は経費削減(配達員の報酬削減)と見るのが妥当と言えます。
少し前に導入されたPDD(同一店舗ピックアップ)はピックアップの手間を減らすと同時に配達報酬も減額しており、今回のPPDD・PDPDも同じく配達報酬減となるのが明確です。
特にPDPDはこれまでシングル(1件配達)だったオファーを合算することで、報酬もシングル+シングルの時より減額してくることは明確であり、そうなれば配達報酬が減るということになります。
最初のうちは目立った減額はしないでしょうけど、時間が経つにつれ徐々に報酬を下げ、ゆくゆくはPDPDが800円未満になることが想像されます。
強いて配達員のメリット挙げるとすれば、1回の配達オファーを受諾することで2件分の配達案件が保証されるということです。
閑散期など配達オファー自体が少ない時であれば、多少報酬が下がっていようが確実に2件分の配達ができるPPDD・PDPDの方が効率良く稼げるかもしれません。
ただ、2件分の配達を受諾した配達員がいる一方で、別の配達員は そのせいで自分にはオファーが来ない…ということにもなるので、結局のところメリットにはならないのかと…
メリットがあるのは出前館側だけ
前述したようにPPDD・PDPD本格導入により配達員の報酬が減ることは明確です。
具体例として、現状シングルの最低報酬単価は400円で2件こなせば最低800円が保証されることになりますが、PDPDとしてシングルを合算し800円未満にすることも可能となります。
そうなれば、出前館が配達員に支払う報酬を減らせるわけで 出前館側としては配達員報酬という支出を削減することができます。
経費削減は会社を経営する上で重要な要素ではあるんですが、PDPDの導入は配達員のみならず注文者にもデメリットがあると言えます。
というのも、PDPDの2件目になってしまった注文者は1件目の遅延の影響をもろに受けるわけで、調理完了から商品到着まで 通常のシングル以上に待たされるのではないでしょうか。
ましてや出前館の配達経路に関するAI精度には現状不安が拭えない状況であり、とんでもない移動経路のオファーが来ることも十分あり得ます。
これらのことから、今回のPPDD・PDPD本格導入は配達員のみならず注文者へのサービスも低下を招く 悪循環な事態をおこしかねません。
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PPDD・PDPDの対応方法
ここではPPDD・PDPDへの配達員として対応方法を解説していきます。
基本的に他店セット(2)は受諾しない
前述した『PPDD・PDPDの注意点』でも解説したように、PPDD・PDPDはオファー通知画面に表示される配達総距離が実際の移動距離と大きく乖離することがあります。
特にPDPDに関しては それぞれの店舗に移動する距離は報酬には含まれないため、短距離だと思って受諾したオファーが実は長距離だった…なんてことがあり得ます。
これらのことからPPDD・PDPDに該当する 以下の「他店セット(2)」は受諾しないのが無難と言えます。
また、これ以外にも以下の「他店追加(1)」も要注意で、特に最終形態がPDPDとなるパターンの場合は避けた方が良いと言えます。
ただ、必ずしも上記の「他店セット(2)」「他店追加(1)」を全拒否することが正解とも言えません。
というのも「他店セット(2)」「他店追加(1)」でも実装距離に見合った報酬のオファーも存在するわけで、初めから全拒否の姿勢でいると 効率が良いオファーも逃してしまいます。
とにかく「他店セット(2)」「他店追加(1)」が来たら、できる限りオファーを吟味して 実際の配達総距離に見合っているかどうか適切に判断する必要があるかと。
出前館のオファー通知の仕様は今回紹介したPPDD・PDPD(特にPDPD)とは非常に相性が悪いと言えます。
というのも複数人同時に来るオファーは早い者勝ちであるため できる限り詮索せず即座に受諾しないとオファー自体を逃すことになります。
また、自分だけに来る「あなただけのオファー」については受付時間が非常に短く(現状15秒?) こちらもオファー内容を詮索していると あっという間に受付時間が終了してしまいます。
特に 無駄に時間がかかる店舗(商業施設内の店舗など)・届け先(タワマンなど)が乱立しているエリアでは、実装距離に加えて こうした2次的要因まで詮索する必要があり 全てを確認するには相当な経験・スキルが必要になります。
このことから、土地勘がないエリアでは配達熟練者といえど PPDD・PDPD(特にPDPD)を安易に受諾するのは避けるべきかと。
最後に
今回は出前館で本格導入される配達方式のPPDD・PDPDオファーを紹介してきました。
結論として、新たに導入されるPPDD・PDPDは配達員にとっても注文者にとってもデメリットだらけで、これがきっかけで出前館の需要が減るのではないかという心配もあります。
少し前に導入されたPDDもそうですが、既存の出前館の配達環境において今回のPPDD・PDPDは非常に相性が悪いとも言えます。
それと当サイトでも度々言っていることですが、経費削減よりも まずは兼ねてより問題となっている違法外人配達員を徹底的に取り締まってもらいたいものです。
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