今回は2025年6月から運用される出前館の配達員ガイドラインについて解説していきます。
配達員ガイドラインの運用開始によって何が変わるのか?これまでの出前館のペナルティ制度はどうなるのか?など配達員が気になる情報をお届けします。
出前館 配達員ガイドラインとは

出前館の配達員ガイドラインとは、出前館の配達業務において配達員が意識すべき内容・事項となります。
配達員ガイドラインの内容は多岐に渡り「丁寧な配達をするためのノウハウ」「出前館及び交通のルール・法令」「配達員の個人情報及び代引きによる現金の管理」に関するものとなります。
本記事ではこれらの詳細については省略しますが、要するに出前館の配達業務規約に等しいものという考えで良いかと。
尚、配達員ガイドラインの詳細については以下の出前館 配達員ポータルにて記されているので、配達初心者の方は一度目を通した方が良いかもしれません。
配達員ガイドラインは具体性があり分かりやすい内容となっているので、出前館配達員の規約の概要を知るという意味では、こちらを読んでおくことをおすすめします。
そして、2025年6月2日より、出前館では配達員ガイドラインの制定及び運用開始をすることとなりました。
配達員ガイドライン運用によって変わったこと

ここでは配達員ガイドラインの運用開始によって、既存の出前館ルールで変わったことを紹介していきます。
トラブルカウント制度の廃止
配達員ガイドライン運用開始で最も大きな変更点と言えるのが「トラブルカウント制度の廃止」です。
出前館独自の配達員措置システムで 配達員業務規約に違反した場合に課せられる処罰となります。
トラブルカウントに該当する具体的行為とは「受諾した注文依頼のキャンセル」「配達の大幅遅延」「配達商品の破損」「不適切な接客」「交通違反」などが挙げられます。
ただし、上記の行為をしたからといって必ずトラブルカウントに該当するわけはなく、トラブルカウントかどうかは出前館運営側の判断となります。
そして、運営側が規約違反と判断した行為1回につきトラブルカウントが1個追加され、このトラブルカウントが累計5個となった場合 アカウント停止となります。
このトラブルカウント制度の最大の問題点は累計5個でアカウント停止になるという点で、稼働経歴が長い程(配達件数が多い程) トラブルカウントが累積しやすくなるという理不尽な仕様でもありました。
(厳密には90日経過するとトラブルカウントが消えるという話もあるので、永久的に残るということはない模様です)
そして、このトラブルカウント制度は2025年6月からの配達員ガイドライン運用と同時に廃止されることとなりました。
これによって、今後は配達実績や過去の記録・過失数を考慮して 必要に応じてアカウント対応を実施する形式に変更されます。
公平な評価
トラブルカウント制度の時は、出前館運営側が違反行為と判断した場合は違反行為の内容がどうであれ1回につき 1カウントされており、軽度の違反行為と重度の違反行為は同等の扱いを受けていました。
このため、真面目に配達しているにも関わらず 運の悪さが重なったことでの過失と 故意的に起こした重大な過失は、いずれも1回の過失として同等に扱われていたとも言えます。
しかし、配達員ガイドライン運用後は真面目に正しく配達を行っている配達が不利にならない仕組みを目指しているとのことで、従来の不公平な処罰が緩和される模様です。
配達件数が多いと どうしても過失・トラブルに遭遇する回数も多くなるわけですが、それらが発生した場合はこれまでの評価・ことの経緯を考慮して対処するとのことで 従来よりも理不尽な措置は減るのではないでしょうか。
逆に、重大な違反行為(法令違反・悪意のある行為など)については即時 厳正に対応するとのことで、それらに該当する行為を行った場合は即アカウント停止になる可能性も十分にあります。
こうしたことから、配達員ガイドライン運用開始によって 従来よりもフェアな配達員評価になると思われます。
これまで、トラブルカウント制度が嫌で出前館配達を敬遠していた人はこれを機に出前館復帰を考えるのもありかもしれません。
配達員ガイドライン運用後の気になること
ここでは、出前館の配達員ガイドライン運用開始によって、配達員が気になるであろう事象について紹介していきます。
既存のペナルティはリセットされる?
配達員ガイドライン運用開始前に付与されていたペナルティカウントはリセットされますが、過去に起こしたトラブル・過失の累積内容自体は残ります。
尚、累積しているトラブル・過失が重大な違反行為(法令違反・悪意のある行為など)だった場合の処遇については、配達員ガイドライン運用開始後 すぐにアカウント停止・失効はないとのことです。
ただし、重大な過失を犯したという履歴は残っているわけで、次に過失を犯した場合は それが軽度であろうが内容によっては即アカウント停止になる可能性があります。
このことから、過去に重大な違反行為をしてしまった配達員は すでにアカウント停止のリーチ状態であることを意識して これまで以上に違反行為をしないよう慎重に配達をした方が良いかと。
すでにアカウント停止者は復帰できる?
過去のペナルティカウント制度の時にアカウント停止になった配達員は今回の配達員ガイドライン運用により復帰は可能なのでしょうか?
これについては出前館からは現状未回答であり、復帰できるかどうかは定かではありません。
これは私個人の見解となりますが、アカウント停止になった違反行為が総じて軽度だった場合は復帰も可能であると思っています。
現在アカウント停止となっていようが過去の違反履歴は残っているはずなので、理不尽な対応をされたと思った方は今回の配達員ガイドライン運用開始を機に確認してみた方が良いかもしれません。
いずれにせよ、自動的にアカウント復帰ということは無く 問い合わせが必要となるので、出前館アカウントを復帰させたいと思っている方は以下の出前館サポートのメールアドレスに問い合わせましょう。
尚、問い合わせする場合は「氏名(フルネーム)」「出前館ドライバーID」の入力をお忘れなく。
個人的に今回の配達員ガイドライン運用で期待するのは寿司爺の出前館復帰です。
寿司爺とは、2023年9月に起きた出前館 寿司事件の該当者(被害者?)であり、その事件を機に出前館を永久アカウントBANになった模様です。
寿司爺の行為は食品衛生に関わる重大な違反行為であり 配達員ガイドライン運用でペナルティカウントが消えたと言えども 出前館復帰は現実的には難しいと思われます。
しかし、そうした行為に至ったのも かつての出前館のトラブルカウント制度が原因の1つであり、これを機にアカウント停止を解除しても良いのではないかとも思っています。
私は直接 会ったことはないのですが、業務態度は真面目という話も聞きますし、あの一件で本人も十分に反省したでしょうから、貴重な戦力の1人として復帰させるべきなのではないでしょうか。
ただ、こればっかりは私にはどうにもできないので、もし知り合い・関係者の方が本記事を見ているようでしたら、寿司爺へ出前館への問い合わせを試みるよう伝えて頂けると幸いです。
尚、出前館 寿司事件に関する詳細内容については以下の記事にて解説しているので、気になる方はこちらをご参照ください。
違法フル電動外人は減るのか?
まず、違法フル電動外人とはアカウントを不正取得して違法改造フル電動自転車を使って配達している外国人のことを指します。
これらのアカウント不正利用者は、2025年5月に逮捕者が出てメディアでも大々的に取り扱われたことから出前館運営側も警戒していることでしょう。
しかし、逮捕者が出たものの依然 街中では違法フル電動自転車を使って配達員する外国人を多々見かけ 一向に減らないようにも見えます。
違法フル電動外人すべてが出前館配達員とは限りませんが、マクドナルドでのピックアップを見る限り出前館の割合が多いと言えます。
こうしたアカウント不正取得・法令違反(違法フル電動自転車の利用)は重大な違反行為であるものの、従来のトラブルカウント制度では4回までは許されて?いました。
(さすがにアカウント不正利用については、トラブルカウント制度であっても一発でアカウントBANにしていたとは思いますが…)
しかし、今後は重大な違反行為であれば即アカウントBANも十分にあり得るわけで、配達員ガイドライン運用を機に 違法外人達を徹底的に取り締まってもらいたいものです。
ただ、違反者への対処方法が変わっただけであり、結局のところ見つからなければ 何も処罰されないわけで、今後こうした違反者が減るかどうかは出前館側の本気度に次第といったところでしょうか。

最後に
今回は2025年6月から運用される出前館の配達員ガイドラインについて解説してきました。
従来のペナルティカウント制度については不満を持つ配達員も多く、ようやく出前館も配達員の現場事情を少しは理解してくれ 今回の改定は良改善なのではないでしょうか。
とは言え、まだまだ改善すべき点は多いわけで、今後も配達員の声に耳を傾け続け 配達員にとってより良い環境づくりを継続してもらえればと思います。
目下、出前館は違法フル電動自転車外人達の撲滅に注力して欲しいもので、何なら違法外人が街中からいなくなるだけで出前館に対する評価も良くなるかと。
普段から違法外人の通報をしている人は一定数いるわけで、出前館はそういう人達に感謝すべきであり、邪見に扱おうものなら いつか出前館に天罰が落ちることでしょう。
とにかく真面目な配達員が損をしない環境作りを今後も目指して欲しいものです。
それでは良い配達ライフを。

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