今回はUber Eatsで新たに開始される処方箋薬・医薬品の配達サービスについて解説していきます。
処方箋薬の配達とは
UberDirectにおいて処方箋薬・医薬品の注文が可能となり、注文が発生した場合は配達員がそれらの商品を配達するサービスとなります。
具体的なサービス開始日については今回の通知文にて明記されていませんが、通知された2023年8月15日直後に開始される可能性が高いかと。
ポイントは『UberDirectにおいて』という点で、以前から医薬品自体の配達はおこなっており、この度新たにUberDirect経由にて処方箋薬・医薬品の注文が可能となる模様です。
特に処方箋薬自体の注文は今回からの新サービスであり、具体的な注文する際の必要条件などは不明ですが、これまでにない新たな需要が見込まれます。
そして、Uber Eatsの注文需要が増えることは配達員にとっても喜ばしいことかと。
尚、本記事では今回新たに開始される処方箋薬・医薬品の配送サービスを『サイン案件』という名称で話を進めていきます。
これまでの配達との違いは?
基本的な配達の流れは通常の配達と同様となりますが、2点 通常配達と異なる部分があります。
1点目は、注文者へ商品を渡す際に署名・サインが必要となることです。
サインの詳細方法については後述しますが、サインというのはUber Eatsにおいても初めて導入されるサービスとなります。
通常配達と異なる部分の2点目は、注文者へ商品を渡すことができなかった場合は商品を受け取った店舗へ返却する必要があることです。
これは以前からも医薬品には適用されていた仕様であり、今回の処方箋薬においても同様の仕様となります。
仮に店舗へ返送となった場合は返送配送時に配送料金も支払われるので、場合によっては返品になった方が配達員にとっては得になるかもしれません。
署名・サインを受け取る方法
ここでは今回新たに導入される処方箋薬配達を受諾した際に、注文者から署名・サインを受け取る手順を紹介していきます。
サインを受け取る手順は以下となります。
配達リクエストを受諾して、商品受け取り後の注文者情報画面にて「受取人の署名が必要です」とサインを受け取る旨のメモが表示されます。
このメモが表示された段階でサイン案件ということになり、サイン受領が必要だということが分かります。
届け先に到着したら注文者情報画面内の「署名を依頼」をタップします。
アプリ画面上に表示された署名欄の箇所に、注文者にサインを記入してもらいます。
この際に注文者から「何て書けばいいですか?」と聞かれた場合は、「名前をローマ字で記入お願いします」と回答するのが無難かと。
もし、注文者と連絡が取れずに商品が届けられらなかった場合は、店舗へ返却する必要があります。
返却する際はアプリ上の「ヘルプとサポート」の欄の『配車/配達サポート』をタップして返送配送処理が必要となります。
上の画像は暗証番号案件のものとなりますが、サイン案件の時も上記のように『配車/配達サポート』をタップします。
これ以降の操作については現在不明ですが、該当する項目を選択していけば自動的に返却処理を進めていけると思われます。
配達員が知っておくべきこと
ここでは今回の処方箋薬の配達開始に伴い配達員として知っておくべきことを紹介していきます。
処方箋薬 配達時の注意事項
万が一、処方箋薬の配達が完了できなかった場合は、処方箋薬を受け取った店舗へ返却配送する必要があります。
もし、この返却配送を行わなかった場合は商品代金及びその他費用をUberへ弁済するように求められる場合があるのでご注意ください。
とにかく、従来の案件と同様に「10分経って注文者から応答がなかったから廃棄」ということだけはしないようにしてください。
リクエスト通知の段階でサイン案件かは分からない
サイン案件で少々厄介なのは、リクエスト通知の段階ではサイン案件かどうかは分からず、署名が必要かどうかは商品を受け取り注文者への配達開始をしてから初めて分かります。
また、サイン案件は現金案件のように設定でリクエスト通知を受信しないようにはできないので、どの配達員もサイン案件通知が来る可能性があります。
サイン案件と分かってから配達依頼をキャンセルすることも可能ですが、注文者への配達開始後のキャンセルは配達員へのリスクが高く頻繁に行うと最悪アカウント停止になるという話もあります。
そうしたことから「サイン案件がどうしても嫌」という場合は医薬品を取り扱うドラッグストアからの案件自体を拒否した方が良いかもしれません。
ただ、ドラッグストアからの案件すべてがそれに該当するわけでなく、ドラックストアからの案件すべての拒否してしまうと配達機会の損失にも繋がるのあまりお勧めしません。
個人的にはリクエスト依頼を受諾し、商品内容を見て 処方箋薬っぽいと感じたら『受けキャン』するのが一番無難かと思われます。
サインが貰えなかった場合
サイン案件は強制的に「直接受け渡し」になると思われますが、注文者の中には直接受け渡しでありながらもメモ欄に「玄関先に置いといてください」と指示する方も出てくると思います。
そうなると当然注文者からサインが貰えなくなるわけで、配達員としては非常に困ってしまいます。
そんな時は何とか注文者とコンタクトを取るように対応すべきではありますが、中には頑なに嫌がる方もいるかと思います。
そうした場合の最終手段として「配達員自らでサインする」しかないかと…
サインに筆跡鑑定とかするはずもないので 正直なところ 対応が面倒くさければ最初から自分でサインするのもありかもしれません。
ちなみに配達員自身でサインする場合のサイン内容は注文者情報に表示されている名前をローマ字で入力しておけば問題ないかと。
配達員が準備すべきこと
注文者の中には配達員のスマホに直接触れてサインするのを嫌がる人もいるかと思います。
運が悪いとスマホにサインをさせられただけでBad評価を付けてくる方もいるかもしれません。
そうならないためにも、サイン案件と分かったら サイン直前にタオルなどでスマホの液晶を拭いて、ぱっと見 清潔な状態しておきましょう。
あと、これは必須とまでは言いませんが、タッチペンを用意しておくと良いかもしれません。
タッチペンであれば直接スマホに触る必要もありませんし、サインもしやすいので注文者からしてみれば良対応となります。
ただ、タッチペンは導電性の素材を用いた物でないとスマホにサインできませんので、用意する場合は事前に動作確認をしておきましょう。
くれぐれも圧力だけでタッチするプラスチックのタッチペンを用意して、現場で全然サインできない… ということならないようご注意を。
とりあえずは 現状どのくらいの頻度でサイン案件が来るか不明でもあるので、一旦はタオルの用意に留めておき、頻繁いサイン案件が来るようならタッチペンの購入も考えても良いかもしれません。
最後に
今回は2023年8月にUber Eatsから発表された「署名が伴う処方箋薬・医薬品の配達サービス」について紹介しました。
正直な話、署名を必要とする案件は ただただ手間が増えるだけで配達員にとって何もメリットがありません。
ただ、本サービスはUberDirect経由ということもあり当面の間は かなりのレア案件として そうそうお目にかかるものでもないかと思われます。
とは言え、絶対に来ないとも言い切れないので とりあえずは本記事の内容を通じて「署名が必要となる案件もある」ということは頭の片隅に留めておいてもらえればと思います。
それでは良い配達ライフを。
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